(新国立劇場公式webサイトより)
@新国立劇場小劇場
作・演出:長塚圭史
振付:近藤良平出演:近藤良平/首藤康之/長塚圭史/松たか子
2005年からほぼ毎年,最低1回は生で松たか子を拝むことを人生の励みにして生きてきました。(壮大)
昨年春の『もっと泣いてよフラッパー』から舞台の予定がないなぁ~。もしや…と思っていたらそのもしやで,無事松たか子は今年の春に女の子を出産されていたのでした。そして入ってきた,7月に舞台というお知らせ!産休明けの松たか子!観たい!!!!!
…と思って気合いで取りました☆これで今年の行いで悔いはほぼありません!笑
そうそう。前回このメンバーが新国立でお芝居やったときは,取りたいと思ってて結局行動に移さなかったのです。それがやっぱりあとでじわじわきまして,もう同じ過ちはすまいと…。
事前に松たか子がピンクのドレスを着る♡という情報は得ていたものの,あとはわからずとにかく劇場へ!
ひゃーん!びっくり!
開場中からキャストさんが水兵さんの格好をして,無表情MAXで歩いてるじゃありませんか~!
松たか子も階段から静かに降りて来て,(はわわわぁ~♡♡♡)と思ってうっとりしていたら…
気づいたら,
目の前に,
ままま,松さんがっっっ!
超無表情MAXで,目が合ってます!20cm先にいます!ていうか私進行方向邪魔してます!!!
そそっとどきました。(いていいならずっと邪魔したかった。←)
はぁぁ~。なんか,東京では珍しいパフォーマンスな感じ…。(松本ではこういうのありそう。)
長塚さんも近藤さんも首藤さんも,皆カチカチと歩いて,止まって,方向転換して,また歩く…というパフォーマンスをされていました。
他にも階段やあちこちにお芝居を楽しめるしかけや展示があって,長塚さんニクイな~なんて思ったり。
客席に着いたらセンターだったので,私の松たか子への愛がイープラスに届いたのだと思います。笑
今回は子どものための作品ということもあって,舞台から一番近い席は親子のための席でした。うわぁい素敵~。
子どものための作品だからといって子どもっぽい作品…というのは私も好きではなくて,何年か前まで毎年公演していた世田谷パブリックシアターの『にんぎょひめ』なんかの作り方はとっても素敵だなーと思っていました。やっぱり長塚さんもそういうふうに子どものための作品を作っていらして,わかりやすいけど怖いというか…構成はシンプルだけど感情を揺さぶる作品は,大人の私が観てもとっても楽しかったしぞわっとしちゃいました。
そしてやっぱり松さん…。4ヵ月前にお子さんを生んだなんて信じられない…。とてもエレガントで,チャーミングで,ピンクが似合って…。終始うっとり…。この日は終演後にシアタートークがあったので参加したのだけど,そこで「松さんは何度やっても今ここで初めて起きたかのようなことをしている」みたいな話が出てきて,そうですそうです!と思いました。そういうお芝居が,ちゃーんと,だけどものっすごい自然にできてしまう女優さんだから,やっぱりすごい。はぁ。溜息でちゃう。
そうそう。首藤さんと近藤さんは鏡を挟む間柄(?)なのだけど,松さんのお相手が長塚さんとは…。ていうか長塚さん,女装キレイなんですけど…。なんかミッツマングローブみたいで(←見た目が),すんごいガツガツしてる感じがとにかく面白くって。このひと怖いもの知らずというか,怖いことないんじゃないかなって思いながら観てました。(でも自分の奥さんが鏡の中に連れ去られちゃったらどうしようなんてファンタジーを抱くというのだから,不思議なひとだなぁとも思います)
開演前は,奥にあるテーブルや椅子は鏡なのかな?とも思っていたんですが,開演したらやっぱり実物で。首藤さんと近藤さんのシンクロが美しかったです。左手で何かやるとか,超大変そうだなぁ。
でも途中から従属しているはずの鏡の像が行動の主導権を握っていくあたりなんかは,ちょっとぞわっとしちゃいました。面白いのだけど,でも鏡の中の自分が現実の自分を操っていたとしたら,恐ろしいなぁとか。こちらもファンタジーを抱きながら見入ってしまいました。
最後,まっぷたつになってしまったけいこがよたよたと歩いているところは,うまく言えないけど“肉感”というか,そういうものを感じました。右脳と半身,左脳ともう半身がなんだか別々に動いているみたいで。ちょっと怖くて切ない終演でした。
シアタートークでも話があったけど,子どもの反応があると私も嬉しくなりました。アニメやパソコンなんかもいいけど,目の前で何かが展開されて,そこからドキドキワクワクぞわぞわしちゃうような気持ちが心の中で生まれたら,とっても素敵だろうなぁーと思うのです。
新国立のいいお仕事っぷりを体感できました。
七五調の脚本,私も読んでみたい!書籍化されたらじっくり読んでみたいので,ぜひお願いします長塚さん…。笑
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