Tuesday, December 25, 2012

今年ミタ舞台でぐわーっと来たものをご紹介しますexclamation ×2(*´▽`*) 

butしかし(←久々に使った。)今年も予定が未定な毎日を過ごしたので、 
昨年同様、ものっすごい少ない数しか観ることができませんでした(; ;) 
でも、衝撃的なものにはちゃんと会えたので、まいっかというかんじ。 

それでは、myベスト3をご紹介・・・。  

3「ヨサブロゥ」~「与話情浮名横櫛」より~ 
構成・総合演出:串田和美 
演出:中野成樹・渡辺美帆子 
出演:大森博史・真那胡敬二・馬渕英俚可・神田京子・近藤隼・内藤栄一・細川貴司・佐藤友・丸山港都 他 
日本大学芸術学部江古田校舎北棟中ホール/4月 

 日大・・・どうやら裏門から入ってしまったみたいなのに、警備のおじさんが入れてくれた。 
ありがとう警備のおじさん。日大への好感度が上がりました。笑 
 まつもと市民芸術館の芸術監督である串田さんは、日大の先生でもあるため、日大の演劇学科とまつ芸の共同制作となったらしく・・・。いいですねexclamation ×2非常にぜいたくですね!近藤さんや細川さんにとっては母校での公演ということだし、素敵な試みだな~と思いました。 
 もともとは歌舞伎なのに予備知識が全くなく、ちゃんとわかるのかしら(゜∀。)と思っていたのですが、ちゃーんとついていけました。よかった・・・。ふぅ。難しいことは考えずに、そのまますすすーっと観ました。みなとくんが殴られているのにも気づかず終わりました。笑 
 個人的に、串田さんにごあいさつでき、日大で助手としておつとめされている方にも偶然お会いすることができ、中高の先輩にも会え、高校の後輩くんにも会え、中高の後輩ちゃんと一緒に帰宅できたのでしあわせでした。以上。 

2「十二夜」 
演出:串田和美 
出演:松たか子・石丸幹ニ・りょう・荻野目慶子・大森博史・真那胡敬二・小西康久 他 
Bunkamuraシアターコクーン/1月 

 昨年は松たか子の舞台も映画も観られず、非常に非常にエネルギー不足な1年でした。。。 
ので、観たい!観られるときに観たい!!!と思い、当日券でGOexclamation ×21番目に並べました。 
 串田さん演出の松さん出演・・・は実にコーカサス以来で、私としてはこの上ない幸せ・・・。(´∀`)補助席だったから見えづらいといえば見えづらかったですが、心躍るひとときを過ごすことができました! 
 やっぱり松さんはすてき!「メタルマクベス」のように狂気に満ちた役柄もできれば、今回のような少年ぽい役も合う。女優としての幅の広さを感じました。おちゃめというか、かわいらしいというか、非常に愛らしいなぁと思いました。そしてりょうさんて、凛とした印象があったのですが、コミカルな役もできるんだ・・・とオドロキでした。でもって久々に内田さんが出ていらして、テンションあがりました。 
 生で演奏が入るのが、とってもすてき!あこがれちゃうー!子どもの頃にあった(と思われる)ワクワクするきもちがむくむくわいてくる感じ。串田さんが夜眠る前に子どもに絵本を読み聞かせているような感じ。そんなイメージな舞台でした。 
  
1「空中キャバレー」 
構成・演出・美術:串田和美 
音楽監督:coba 
出演:田中利花・小西康久・内田紳一郎・片岡正二郎・玉井夕海/秋本奈緒美・串田和美/近藤隼・細川貴司・佐藤友・丸山港都 他すてきなアーティスト&パフォーマー☆ 
まつもと市民芸術館・特設会場/11月 

 観ようかどうしようか迷っていたんです。しょーじき。 
でも高校の後輩のお誘い&みなとの「観ないと絶対後悔する」みたいなコメントで、みにいこー!と決心。 
結果・・・びっくりしょーげきわくわくどきどきうきうきわいわいたのしい!!!!!!という、おもちゃ箱の中に入ってしまったような気持ちにとっぷり浸かってしまいました。『サーカス、音楽、道化芝居がゴチャマゼ』というフレーズがついているのですが、そんな文字では表せない、ジャンル分けできない、作品・舞台・空間・時間。しあわせだったなーぁ・・・。 
 自分から動くからたのしいな、とか 
 そこらへんにぺたっとすわってお芝居みるのたのしいな、とか 
 子どもの泣き声も気にならない空間だな、とか 
 出る側のひとたちがたのしそうだな、とか 
まー普段観るお芝居では味わえない感覚。体力必要だった。五感で味わう時間だった。 
 中でも、『人にはそれぞれ才能がある その才能を放棄することはできない』という歌詞が、とてもとても心にきました。才能がある(ように、少なくとも私には思える)役者さんたちが、叫ぶように歌ってるのを見ていて、なんだか切なくなったり、個人的に院試の結果が出たばかりだったので、「あたしの才能がそういう才能だとしたら、進んでいこう」と思えたり。 
 串田さんの舞台って、いつもどこかで切ない誰かの影を追うような印象があって、それは長い年月をかけても永遠に叶わないような気がして、ノスタルジック。それがきゅーんとくるしい。そして愛しい。今回もブランコのあの子を見つめる串田さんの目が、哀愁漂う感じで、素敵だったなぁ。 

ほんとうに、いいものをみた。 

東京にも、すばらしい劇場、すてきな作品があふれてる。 
だけど松本でしかできないものがある。松本だからいいものがある。 
それが、わかった。 

(あと、バイト先で制作やってるスタッフさんも来てた!(・∀・)高校先輩も知り合いだから、一緒にごあいさつに行ったら、私のこと覚えててくださったー!ただのバイトなのに!うれしいうれしい!ひとの顔覚えとくって、やっぱかなり重要なんだなと思った。) 


ちょと番外編。 

ハート「灰の人」 
世田谷パブリックシアター/3月 
・震災から1週間後に上演。初大駱駝艦。劇場の役割、演劇のもつ使命を肌で感じた。同時に、公演を行ったダカンと劇場を誇りに思った。 

スペード「キャラメル。ホップ、ステップ、アート」 
東京学芸大学/10月 
・22歳に最後に観たのは、初めて観る花岡あゆみ氏の作品だった。花岡氏とは出会って10年の仲である。彼女の大学生活の集大成を一緒に味わったような気がした。 


りんご全体 
 串田さん率の高さ に、 おどろく!笑 
観劇数が減っても、やっぱりここに帰ってくるのかなー。 
でもいっぱいみたいよ!蜷川さんの演出作品はそろそろ観とかないとアレかなと思ったり、 
KAATにもいってみたい! 
せっかくあと2年は確実にトーキョーにいるので、観劇ライフも満喫させていきたいです。 

来年は、とにかく「THE BEE」を観ますよexclamation ×2 
あとコンドルズも観ますよーーーーーーexclamation ×2exclamation ×2exclamation ×2

Monday, October 8, 2012

まつもと市民芸術館企画制作 『K.ファウスト』

チラシ画像

@世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋)

作・演出・美術:串田和美
音楽:coba

出演:笹野高史/小日向文世/雛形あきこ/小西康久/さとうこうじ/内田紳一郎/ 片岡正二郎/皆本麻帆/笹丘明里/広瀬斗史輝/近藤隼/佐藤卓/串田和美

サーカスアーティスト:ヴァネッサ・パウ/ヴァロンタン・ペロ/タンタン・オルゾニ/シャルロット・コリー/セシリア・マンフリーニ/ニコラ・ロングショー
ミュージシャン:coba/大熊ワタル/十亀正司/ギデオン・ジュークス/飯塚直子

Tuesday, September 25, 2012

葛河思潮社 第二回公演 『浮標』

チラシ画像

@世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋)

作:三好十郎
演出:長塚圭史

出演:田中哲司/松雪泰子/佐藤直子/平 岳大/荻野友里/池谷のぶえ/大和田美帆/木村 了/長塚圭史/高部あい/赤堀雅秋/深貝大輔 (戯曲配役順)

Saturday, September 22, 2012

第27回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2012~ 長野県田川高校演劇部『ウェルカム・ホーム!』

@まつもと市民芸術館

作:鷺沢萌
共同脚本:小林ヒデタケ
出演:長野県田川高校演劇部

Sunday, July 8, 2012

長野県田川高校演劇部 第30回蒼穹祭公演『ボクサァ』

@長野県田川高校小体育館

作:高橋いさを
出演:長野県田川高校演劇部

Sunday, June 3, 2012

『南部高速道路』

画像/

@シアタートラム(東京・三軒茶屋)

原作:フリオ・コルタサル『南部高速道路』(1966年刊)
構成・演出:長塚圭史
出演:安藤聖/植野葉子/梅沢昌代/江口のりこ/黒沢あすか/真木よう子/赤堀雅秋/梶原善/加藤啓/小林勝也/菅原永二/裵ジョンミョン/横田栄司

Thursday, May 17, 2012

イキウメ 『ミッション』

画像/

@シアタートラム(東京・三軒茶屋)

作:前川知大
演出:小川絵梨子
出演:浜田信也/盛隆二/岩本幸子/伊勢佳世/森下創/大窪人衛/加茂杏子/安井順平/太田緑ロランス/井上裕朗/渡邊亮  

Sunday, May 6, 2012

ロンドン・ヤングヴィック劇場 『カフカの猿』 ~フランツ・カフカ「ある学会報告」より~

チラシ画像

@シアタートラム(東京・三軒茶屋)

原作:フランツ・カフカ「ある学会報告」
翻案:コリン・ティーバン(『THE BEE』『The Diver』共同執筆者)
演出:ウォルター・マイヤーヨハン

出演:キャサリン・ハンター

Saturday, March 24, 2012

こどもの劇場2012 『狼たちの午後~Hungry Like a Wolf~』



場所◆世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋)

構成・映像・振付・出演◆近藤良平
出演◆青田潤一/石渕聡/オクダサトシ/勝山康晴/鎌倉道彦/ぎたろー/古賀剛/ 小林顕作/スズキ拓朗/田中たつろう/橋爪利博/平原慎太郎/藤田善宏/山本光二郎
ゲスト◆加藤和樹

 初コンドルズ!初演のとき見逃して,随分後悔したものです。ついに観られた!よかった!だがしかし遅刻してしまった!最初の15分くらい観られなかった…(; ;)まじショック…。
 
 ちょうど席についたとき,赤ずきんちゃんの朗読をゲストの加藤さんがしてました。でも最初ゲストさんて分からなくて,コンドルズの誰かかと…。あとでちゃんとチラシ見たら,「ゲストが堂々と出る」みたいにあって,「予告されてらー!」と。朗読,渋かったなぁ。。。

 あまり多くを語る必要も,きっとないですね。大の大人が学ラン着て踊っているのが,もうかっこよくて仕方なかったです。Green Dayの「Minority」で踊ってるときなんてもう!(´▽`*)大音量で,胸にわしわし響いた。

 途中,世田谷(Set up, Get young!)を強調しまくってて,すんごい笑ってしまった!セットアップ,ゲットヤング!…→セタッ,ガヤッ!…セタガヤ!みたいな。
あれ松本とか他のところでもやったのに,会場によって劇場の写真とかせりふ違うのかなーと考えてしまいました☆ともかく,劇場に対する愛を感じました…♪

大人が本気な姿を見られるのが,同じ大人として嬉しい。ワクワクする。胸が躍る。
近藤さんのお嬢様が描いていた絵がすてきすぎる。
外国で撮影された映像がかっこよすぎる。

ダンス公演を観るとしょっちゅう思うけど,…あぁ,私も踊りたい!(>口<)
またコンドルズの世界に巻き込まれたい!

そして白井さんゲストバージョンも観たかったーーーー!!!笑

Sunday, March 4, 2012

まつもと市民芸術館 TCアルプ『ネコの星』




場所◆まつもと市民芸術館 小ホール(長野・松本)

脚色・演出◆串田和美
原作◆ヨルク・リッター
翻訳◆鍋谷由有子―「星を見つけた三匹の猫」(白水社刊)―
出演◆近藤隼 佐藤卓 内藤栄一 武居学美 細川貴司 佐藤友 丸山港都 下地尚子 高橋英希 直原薫

 まつもと市民芸術館専属のカンパニー、「レジデントカンパニー」が改称。「TCアルプ」になったんだって。初めて聞いた瞬間、(スポーツチームの名前…!?)と思ってしまったのだけど、TCはTheatre Companyの略なんだとか!なるほど!
 さらにさらに、新しいメンバーが3名加わったんだとか(下地さん、高橋さん、直原さん)。…これは観たーーーいッ(>ロ<)

・・・と、思って、行ってきました。松本。

 世界の児童文学発掘プロジェクトの第2弾としてこの作品が選ばれたらしいです。うん、私もこの作品知らなかった!児童文学なので「かんたん」「わかりやすい」と思いきや、奥が深かったです…。事前に信濃毎日新聞とか、その折り込みのタウン情報を読んでおいてよかった。笑

 最近、地方の公共劇場の役割について考えているのですが、・・・・っていうと堅苦しいしすごいこと考えてそうですが、そういうわけではなく、ぼんやり思うことが多くって。『ネコの星』を観た時間は、「でもやっぱこういうことなんだろうな」と感じた時間でした。地元に生きる、床に足が届かないような、座席にざぶとん足して座るような、そんなちいさい子たちに上質なお芝居を提供すること。わくわくする体験(それも、気軽に足を運べる)の機会を増やすこと。心のどこかにひっかかる何かを残すこと。。。これをみた子たちは、大きくなったら、何に心ひかれ、何を美しいと感じ、胸をときめかすのだろう。そんなことを考えたというか、思いながら見てました。そうやって、地元で育っていくというか。まとまらなーい。

 開演直前に「おぉっ!」と思ったことがありました。
客席の後ろの方から串田さんがトントン降りてきてびっくり。そして「本日は超満員なので、みなさん少しずつ席を詰めてもらえますか。」という感じのアナウンス。そしてちょぴっとずつ向こうへおしりをずらすお客さん。私も。
…な、なんだかすごい!確かに今回自由席で、座席は隣との間に段差がなくて、肘掛けもないとってもフラット~なシートだけど!(形状は三軒茶屋のシアタートラムみたいな感じ。トラムは段差があるかないか忘れちゃったけど。)そして各列ひとりかふたりぶんのスペースができたところに、ちっちゃい男の子とお母さんや、お一人のおばあさんが着席されました。なんだかあたたかいものを感じました。松本だから、アリだなぁと思えました。

 今までいくつかレジデントカンパニーのお芝居や、メンバーの方々が出演されている作品を観てきましたが、今回特に感じたことが。

  ・・・佐藤卓さんに串田さんの面影を感じる・・・・・。(゜ ゜)!!

ふとした瞬間に、若かりし頃の串田さん(わかりませんが…)が舞台にいる…ような気になったんですよね。何十年後かに、佐藤さんは串田さんになっているのではないだろうか…と考えてしまいました。と同時に、串田さんの血というかスピリッツというか、(もしそういうものがあるなら、)脈々と受け継がれているんだなぁと、ぼんやり思いました。

 あと、今回一番きゅーんとしたシーンは、おネエの近藤さん(笑)と佐藤友さんのシーン。
一番すき。すっごい笑っちゃった。一番切なくなった。佐藤友さん、今回特に素敵だったなぁぁぁー(*´ロ`*)

 あとあと、丸山くんはああいう不思議な髪形合うなぁー…。←ほめてる。

 そして、久しぶりに学美さんのお芝居が見られて嬉しかった。実に2006年以来…!びっくり。

 小ホールというだけあって、かなり至近距離で、ネコやネズミ達の争いを見届けることができました…。劇場に行くと元気になれるということを、改めて感じました。
やっぱり東京では観られないものが、たくさんある!観に行ってよかったー!

Monday, February 27, 2012

モダンスイマーズ 『ロマンサー~夜明峠編~』





場所◆シアタートラム(東京・三軒茶屋)

作・演出◆蓬莱竜太
出演◆モダンスイマーズ(古山憲太郎/小椋毅/西條義将)
   石田えり/佐藤めぐみ/千葉哲也/松永玲子/粟野史浩(文学座)/斎藤ナツ子/宮崎敏行

 初モダンスイマーズ!!今月は「初」が多くて、実に刺激的な1ヵ月でした。この作品が今月の〆でよかった☆ 「蓬莱さんは第53回の岸田國士賞を受賞された方…」という知識しかない状態で観に行ったのですが、モダンスイマーズの世界にだぱっと浸ってしまいました…。

 自分達の住処を追いやられる…という冒頭から、一瞬3.11のことがアタマをよぎったのですが、よぎっただけでした。多分。

 石田えりさん、初めて拝見したのですが、もー引き込まれること引き込まれること!!(>_<)すごいパワーを持った方だなぁと終始思って見ていました。声、というか口調というか。目というか視線というか。舞台に何人もひとがいても、ついついそっちを見てしまう・・・そんな感じの方でした。
 そうそう。男優さんも素敵だったのだけど、今回は石田さんはじめ女優さんが素敵だなぁと、特に感じました。椄美役の佐藤めぐみさんや、タケ役の斎藤ナツ子さんが美人過ぎてびっくりしました。久々にカッコイイ女優さんに出会えたように思います…。ナイロンの松永さんは…もしかしなくても、高校生ぶりに舞台で見た!多分「カラフルメリィ…」以来です。声で笑いがとれるひとって、あこがれ!

 舞台セットもかっちょよかった!トラムの黒い床からうまくつながってるなぁーと思いました。はじっこ。←はじっこで観たから。
 あと舞台セットが素敵!まねしたい!(笑)ちゃんと一瞬で河原から家の中になるのが見えるの!段々になってるのも効果的だと思ったの!非常に勉強になりました…☆そして水墨画も素敵!かっちょええ!暗転の時に「おぉー」って思いました。でもって雪がキレイ。舞台の雪がキレイなんて思ったのも初めてに近いかも。

 それぞれのひとが持つ思いのベクトルがなんとなく見えて、それぞれの気持ちがなんとなく伝わってきて、じんわり温かくて、冬の冷気のようにときどきつめたい。うまく言えないけど温度がある舞台でした。そして佐藤めぐみさんに惚れました(笑)。
あぁ、ホントに観てよかったー!

Thursday, February 23, 2012

珍しいキノコ舞踊団新作公演 『ホントの時間』




場所◆世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋)

振付・構成・演出・出演◆伊藤千枝
演出補◆小山洋子
振付協力◆珍しいキノコ舞踊団
出演◆山田郷美/篠崎芽美/茶木真由美/梶原未由/大穂綾子/白石明世

 初キノコ♪面白いダンスをするカンパニーということは知っていて、ビタビタしたらミンミンするCMの振付を担当されている方のカンパニーということも知っていたのですが、なかなかお目にかかれる機会がありませんでした。やっとこさ!!という感じ。久々に、「踊っているのが楽しい!生きてる感じがする!」という気持ちになった80分でした。はぁ。観て良かった☆(20時開演というのもびっくり!初めてかも!)

 語るより観る方が早いと思うのですが、噂通りカワイイ!舞台セットも、衣裳もカワイイ!ふしぎな獣もカワイイ!歌詞をわざとか素かわからないけど忘れちゃう伊藤さんもかわいかったです。笑

 印象に残ったのは、薬師丸ひろ子の「WOMAN」で踊るやつ。1回目の。曲もすごく素敵で、一生懸命歌詞を覚えて、帰りの電車で検索して、この曲にたどりつくことができました。70年代とか80年代のかほりはしていたのだけど・・・ちゃんと薬師丸ひろ子の歌って聞いたことなかったなぁ。YouTubeでユーミン版と平井堅版も聞きましたが、やっぱ薬師丸さんがいい!既に5回くらいリピートして聞いちゃいました。
 …あ、ダンスのこと何も書いてないですが。ともかくこの曲の踊りが、切なくてしなやかで、とてもキレイでした。

 ↑で何度も薬師丸~…って言ってますが、使われてた曲がどれもかっこよかったりかわいかったりガツンときたりワクワクしたり…インパクトのある曲ばかりでした!20時開演で全く疲れを感じることなく観ることができたのも、音楽の力が大きいカモ☆

 そういえば途中で黄色と黄緑のコーン的なものがにょきにょき生えてくるのだけど、あれはどうやって光ってるんだろう?中から光るの?ライト当ててるの?謎だったけど、迫力があったなぁ。

 最後から2曲目?「September」かな?そこから最後までが、本当にあっと言う間だった!!というかノリが!!!(゜口゜)キノコを観に来ているお客さんのノリが半端じゃなくよかった!!!!!ショーゲキ。何度か観ている知り合いの方によると、いつもあんな感じなのだそう。すごーい。ダンスも、生き生きとしてて、本当に楽しそうだった。久々にココロが踊る、そんなダンスを観た!

 でもって…キノコって、カンパニーが発足してからもう20年以上経っているのだとか!ひえーびっくり!全然そんなふうに見えなかった(×_×)だってすごくキレがあってシュパシュパ動いているんだもん!

 タイトルの「ホントの時間」についても、考えながら観てました。「ホントの」時間って何だろう?「ホントの時間」の逆って何?ウソの時間??ウソの時間って何?そもそもホントの時間やウソの時間って存在するの……?
 でもふと、「私」が「ここ」にちゃんと存在していれば、それはホントの時間になるのかもしれない。そう思いました。私が意思を持って、ここで、思い描くことを具現化できているのなら、「ホントの(私がいる)時間」ってことなのかな。だとしたら、キノコの舞台は間違いなく、『ホントの時間』がある舞台なのでしょう。

 生き生きのびのび、これでいいのだ!そんなやわらかなパワーをもらえた気がします(*^^*)楽しかったな!

Wednesday, February 15, 2012

ジョセフ・ナジ振付・出演『カラス/Les Corbeaux』




場所◆世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋)

振付・出演◆ジョセフ・ナジ
音楽・演奏◆アコシュ・セレヴェニ

 以前ナジさんがまつもと市民芸術館(私が松本に住んでいた頃通い詰めていた劇場)で『遊*ASOBU』を上演されていたことは知っていて、チラシも手にしたことがあって。だけどそのときは演劇というか、せりふのあるお芝居以外のものにはあまり興味がない年頃でした(笑)。それが「すごい作品だったらしい!」と知ったのは、東京に出てきてからでした。

 (チラシのような姿になるらしい…)という知識以外はほぼない状態でこの作品を観ました。パフォーマンスが始まってまずびっくり!だったのが、サックスの吹き方…というか、使い方…?息以外にも、声が入っているような音。「演奏」というから曲なのかと思いきや、再現が難しそうな音・音・音の波…。うーん、うまく言えません。とにかく、舞台全体として、日本人パフォーマーではなかなかお目にかかれないような表現がたくさん詰まっていました。そして音楽にはトリハダが立ちました。

 前半はナジさんがスクリーンの向こうでスプレーを使ってお絵かき。お絵かきというか、パフォーマンス。ぷしぷしと無造作に描いているのかと思いきや、少しずつ作品が生まれていく過程がなんだか面白かったです。そうそう。なにかのモチーフが、途中でドクロ(に見えたのですが)に変わった瞬間は「はっ!」となっちゃいました。スゴイ!…あ、スゴイといえば、機械もスゴイ!!自動紙巻き機!?スクリーンだけど、右から左へ勝手に紙がスクロールしていくの!あんな機械があるのかー!と、単純にびっくり。
 砂も集まれば音を奏でて存在を発揮する存在であると感じたことも、今回の発見。

 そして後半というかラストは、ナジさんが壷に入って全身真っ黒に!!!ホントにチラシと同じ姿になってしまいました。私ははじっこの席から見ていたのであまりお顔を拝見できないまま、ナジさんはインクまみれの真っ黒カラスになってしまわれました…。ほんっとにテッカテカな姿で、艶のある黒鳥!という感じ。その黒鳥が、白いカンバスというか舞台の上を全身で踊り、その跡を残していくように見えました。いやあー、すごかった!
他のナジさん作品も、観られるものなら観てみたい!そう思いました。
外国の(日本ではないだろうなという)においのする作品でした。新たな刺激を受けた60分でした☆

Monday, February 13, 2012

演劇実験室◎万有引力『奴婢訓』




場所◆シアタートラム(東京・三軒茶屋)

作・演出◆寺山修司
演出・音楽◆J・A・シーザー
美術・機械工作・衣裳・メイク◆小竹信節
構成台本・共同演出◆髙田恵篤
出演◆旺なつき/髙田恵篤/伊野尾理枝/小林桂太/テツ/村田弘美/木下瑞穂/飛永聖/森ようこ/髙橋優太/七生/賀来匡識/杉村誠子/米塚杏子/吉家智美/神田律音/岡庭秀之/森祐介/貞森裕児/岩瀬明日香/渡部みか/青森/神林和雄/曽田明宏/小見川千明/橋本有紗/前田文香/八木光太郎/谷藤遥/渡部剛己

 初万有引力!!一度は観たいと思っていて、それがようやく実現しました。
とにかくはじめてだったので、万有引力がすごいのか、『奴婢訓』という作品がすごいのかはわからないですが(多分両方)、すごーく圧倒されました。ぬわぁ!!って感じ。うまく文字で表現できませんね。

 全体の印象は・・・ディズニーランドのホーンテッドマンションに新感線の「メタルマクベス」な要素を加えた感じ!!!
うまく言えない・・・!!!でもそんな感じ・・・!!!おどろおどろしいけど、いきなりギュインギュインな音楽鳴っちゃう感じ・・・!

 舞台セットがすごい!トラムって(世田谷パブリックシアターもそうですが)意外とタッパがあるので、特に上の空間埋めるのって大変そうだなーと思うのですが、ぜーんぶ舞台セットで埋め尽くされてる!!横の移動より縦の移動の方が多い気もするくらい。観ていてほんとに楽しかった。そんな舞台セット。
 そしてトラムシートまで人がいるのに、客席も含めて舞台を駆け巡る役者さん達・・・。巻き込む力がすごいし、私もその世界観に引きずり込まれる感じ!だからこんなにお客さんであふれるのでしょうね・・・。ともかく2時間あっという間でした。

 髙田恵篤さんがやっぱり素敵☆2008年の「春琴」で髙田さんを知りましたが、特に声が好き・・・。たっぷり観ることができて幸せでした。笑
 そうそう。全体的に声が素敵な方々ばかり!!旺なつきさんの声も、すごーくかっこよかった!!ああいう声って憧れます。

 要所要所で宮沢賢治の詩が使われていて、それが寺山修司の言葉と混ざり合って、また別の解釈になる・・・という面白さがありました!宮沢賢治の言葉には、「きれいだなぁ」というか「クリーンだなぁ」なんて印象を持っていたのですが、それが今回ひたひたと迫ってくる冷たさ・・・怖さ、みたいなものがあって、面白かったです。途中から、どこまでが宮沢賢治なのかがわからなくなってきました。笑
 寺山修司のせりふも、胸にずしんときました。ちゃんと覚えてないのですが、「一人の不在によって満たされる」・・・「主がいないことが不幸ではなく、不幸と思うことが不幸」・・・みたいなせりふがあったのですが、これはちょっと考えさせられる言葉だなーと思います。

 あと、人間以外の生き物が舞台上にいたのも、多分今回が初めてなのでショーゲキびっくり!
ととと、鳥!にわとり?ハト?白い鳥!!!が、いたよー!びっくり!飛ばないか心配でしたが、おとなしい子でよかったです・・・。あの鳥が出てくるシーンは、ちょっと好きかも。
 さらにねずみも出てきたらしいですが、私の席は最後列だったのでよくわかりませんでした・・・。怖いもの知らずってこういうことを言うのだと思います・・・・。

 ショーゲキびっくりといえば、巨大すぎる靴にもびっくり。すごく精巧なのになんとか持って運べて、そして頑丈・・・!すごかった・・・。

 さっきからすごいすごいしか言ってませんね。とにかくインパクトがあった舞台でした。そして音楽が素敵で、ああいったギュイーンって音楽、私嫌いじゃないんだなーと改めて思いました。そしてそしてマッチを大人数で使うと、あんなにカッコイイんだ!って思いました。火傷や火事が心配だけど、あんなパフォーマンスしてみたーい!なんて、創造意欲に火をつけられちゃいました。マッチなので・・・。(←)
いいもの観たなー☆ありがとうございました!

Sunday, February 5, 2012

金魚(鈴木ユキオ) 『揮発性身体論「EVANESCERE」/「 密かな儀式の目撃者」』




場所◆シアタートラム(東京・三軒茶屋)

振付・演出・美術・出演◆鈴木ユキオ
出演◆安次嶺菜緒/堀井妙子/赤木はるか/町田妙子

 鈴木ユキオさんの舞台、一度観てみたいなぁ~と思い、フラッと行ってみることにしました。
千秋楽ということもあって、桟敷席!おそらく、私の中では初桟敷!!ダンサーと同一平面にいられるというワクワク感がよかったです。

 「揮発性身体論」がメインタイトルで、さらにその下位のタイトルとして「EVANESCERE」/「 密かな儀式の目撃者」があったのですね・・・。観てる途中で気がつきました。すみません・・・。
 前半の「EVANESCERE」は鈴木さんのソロ。都会的な雰囲気がしました。電球をぶーんぶーんと回していてびっくり!やってみたいなぁ・・・。開演前にパンフレットを読んだ私は「揮発性を見届けよう!」と必死でした・・・。
 後半の「 密かな儀式の目撃者」は、女性ダンサー4人。男のダンサーとはまた違うカッコよさがあって素敵。こちらは前半よりストーリー性があるように感じました。感じたというか、自分の中で想像することができたというか。少しかなしくて、さみしくて、こわい。そんな気持ちになりました。目撃しちゃった感じです。

Wednesday, February 1, 2012

演奏活動40周年記念 林英哲コンサート2012 『 五輪具─あしたのために─』




場所◆世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋)

出演◆林英哲/英哲風雲の会
 
 私の祖母の家は長野県岡谷市にあり、家の近くでは「太鼓まつり」という、その名の通り太鼓の演奏がメインのお祭りが毎年あります。それは私の地元の松本ぼんぼんより好きで、おそらく松ぼんより行った回数は多いんじゃないかっていうくらい。
中でも300人揃い打ちや500人揃い打ち(知人に1000人と言ってしまった・・・。盛ってしまった・・・。焦)があるのですが、そのパワーが本当にすごくて。圧巻!幼いながらも『太鼓やってみたい!』と思ったほど。いや、今でもやってみたーい!

・・・そんなわけで聴きに行ったのです。太鼓。

 いやー、カッコ良かった!!
今でも太鼓、やってみたいですけど、その代償として筋肉むきむきになってしまうこともよーくわかりました。うーん、悩める・・・。笑
一番驚いたのが、林英哲さんは還暦を迎えられたそうですが(私が聴きに行った日は59歳最後の日だったそう)、お若い!髪の毛の色もあるかもしれないけど、本当にお若い!びっくり!
そして、太鼓って音だけで楽しむものじゃなくて、やっぱりパフォーマンスでもあるのだなぁと感じました。振りや舞などの動きなど、見ても楽しめるものなのだなと。

 6曲ほどあった中で、1幕の…2曲目かな?3曲目?5人が横に並んで左右の太鼓を叩くやつ・・・。あれが一番お気に入り!一番胸に響いたから☆
あと、2幕の1曲目の・・・金魚すくいのアレを大きくしたような薄っぺらな道具にはびっくり!あれも太鼓のお仲間なのかしら・・・。結構な音が出るんですね!やっぱり、太鼓は見ても楽しい!

 屋内できちんと聴く初めての太鼓は、空間が限られている分非常に凝った世界がありました。もっと聴きたくなりました。
でもって楽譜を書くことができないであろう楽器だから、どうやって覚えて、どうやって弟子に伝えるんだろう?ということも考えさせられました。やっぱり身体全体で覚えるのかな。わくわくが広がった、素敵な2時間でした。

Thursday, January 19, 2012

シアタートラム ネクスト・ジェネレーション vol.4 世田谷シルク『渡り鳥の信号待ち』




場所◆シアタートラム(東京・三軒茶屋)

脚本・演出・出演◆堀川炎
原作◆宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
出演◆えみりーゆうな/下山マリナ/守美樹/朝倉薫/荒木秀智/稲森みき/岩田裕耳/帯 金ゆかり/こいけけいこ/佐々木なふみ/高木健/田中正伸/日澤雄介/松山樹香/ 青木佑希子/大日向裕実/小林真梨恵/清水佑香子/武井希未/寺西麻利子/とまべちゆうこ/宮﨑優里/山崎穂波
 
 第2回世田谷区芸術アワード“飛翔”受賞作品。ネクスト・ジェネレーションの作品は、今までに観たことないモノに出会えることが多くて、すごーく刺激になります。今回の『渡り鳥…』もまたそうでした!

 映像も音楽もカッコイイ!というのが始まって数分の印象。OPの曲が特に印象に残ったなぁ。なんの曲だったんだろう…。でも映像は、ときどき見づらくて「アレ?」って思っちゃう瞬間がありました。いろんなものが吊る下がってるからかな。

 「銀河鉄道の夜」がモチーフになっているということが、観たい!という意欲につながりました。作中も、生と死について考えさせられるところがあり。いつもいつもそこにいて、それが自分にとって当たり前で、だけどそれがある日ある時突然プツリと切れてしまったとき。どうしようもなく、行き場のない思いが、自分の体の中にバチバチと走るのが、最後のシーンで痛いくらい伝わってきて、非常に切なくなりました。体の中を、止まることのないビリヤードのボウルが、いつまでもいつまでも、他のボウルとぶつかりながら、はじけているような。うまく言えないのですが、そんな気持ちが見えました。
 
 あと、あんなに華麗に舞台がくるくると変わっていくのを観ていたら、またお芝居をやりたくなりました。笑 ネクスト・ジェネレーション観てるといつも思うのだけど、年が近いからですかね、またやりたくなってきます。キラキラしてて、ほんとに素敵。
 うん、今思えばぱーっと舞台が変わっていく様子とか、なんだか鳥が列になって飛んでいくみたい。

 独特のパフォーマンスも、ワクワクしながら観てしまいました。ダンスも、CAのオドリコさん達も。シアタートラムの空間をめいっぱい、最大限に使っていて、本当にその空間に引き込まれてしまいました。観て良かった☆2012年の初舞台がコレでよかった!
 この作品以外にも、世田谷シルクの舞台を観てみたい、そう思いました。

(あと堀川炎さんの身長にびっくりした!)


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追記。(2/14 Tue)

OPの曲は、「2CELLOSかなー」と思っていたら、あたりでした☆
Michael Jacksonの“Smooth Criminal”!!
この曲で私も2CELLOSを知ったはずなのに。苦笑
非常にカッコイイ曲です(*^^*)