Monday, February 13, 2012
演劇実験室◎万有引力『奴婢訓』
場所◆シアタートラム(東京・三軒茶屋)
作・演出◆寺山修司
演出・音楽◆J・A・シーザー
美術・機械工作・衣裳・メイク◆小竹信節
構成台本・共同演出◆髙田恵篤
出演◆旺なつき/髙田恵篤/伊野尾理枝/小林桂太/テツ/村田弘美/木下瑞穂/飛永聖/森ようこ/髙橋優太/七生/賀来匡識/杉村誠子/米塚杏子/吉家智美/神田律音/岡庭秀之/森祐介/貞森裕児/岩瀬明日香/渡部みか/青森/神林和雄/曽田明宏/小見川千明/橋本有紗/前田文香/八木光太郎/谷藤遥/渡部剛己
初万有引力!!一度は観たいと思っていて、それがようやく実現しました。
とにかくはじめてだったので、万有引力がすごいのか、『奴婢訓』という作品がすごいのかはわからないですが(多分両方)、すごーく圧倒されました。ぬわぁ!!って感じ。うまく文字で表現できませんね。
全体の印象は・・・ディズニーランドのホーンテッドマンションに新感線の「メタルマクベス」な要素を加えた感じ!!!
うまく言えない・・・!!!でもそんな感じ・・・!!!おどろおどろしいけど、いきなりギュインギュインな音楽鳴っちゃう感じ・・・!
舞台セットがすごい!トラムって(世田谷パブリックシアターもそうですが)意外とタッパがあるので、特に上の空間埋めるのって大変そうだなーと思うのですが、ぜーんぶ舞台セットで埋め尽くされてる!!横の移動より縦の移動の方が多い気もするくらい。観ていてほんとに楽しかった。そんな舞台セット。
そしてトラムシートまで人がいるのに、客席も含めて舞台を駆け巡る役者さん達・・・。巻き込む力がすごいし、私もその世界観に引きずり込まれる感じ!だからこんなにお客さんであふれるのでしょうね・・・。ともかく2時間あっという間でした。
髙田恵篤さんがやっぱり素敵☆2008年の「春琴」で髙田さんを知りましたが、特に声が好き・・・。たっぷり観ることができて幸せでした。笑
そうそう。全体的に声が素敵な方々ばかり!!旺なつきさんの声も、すごーくかっこよかった!!ああいう声って憧れます。
要所要所で宮沢賢治の詩が使われていて、それが寺山修司の言葉と混ざり合って、また別の解釈になる・・・という面白さがありました!宮沢賢治の言葉には、「きれいだなぁ」というか「クリーンだなぁ」なんて印象を持っていたのですが、それが今回ひたひたと迫ってくる冷たさ・・・怖さ、みたいなものがあって、面白かったです。途中から、どこまでが宮沢賢治なのかがわからなくなってきました。笑
寺山修司のせりふも、胸にずしんときました。ちゃんと覚えてないのですが、「一人の不在によって満たされる」・・・「主がいないことが不幸ではなく、不幸と思うことが不幸」・・・みたいなせりふがあったのですが、これはちょっと考えさせられる言葉だなーと思います。
あと、人間以外の生き物が舞台上にいたのも、多分今回が初めてなのでショーゲキびっくり!
ととと、鳥!にわとり?ハト?白い鳥!!!が、いたよー!びっくり!飛ばないか心配でしたが、おとなしい子でよかったです・・・。あの鳥が出てくるシーンは、ちょっと好きかも。
さらにねずみも出てきたらしいですが、私の席は最後列だったのでよくわかりませんでした・・・。怖いもの知らずってこういうことを言うのだと思います・・・・。
ショーゲキびっくりといえば、巨大すぎる靴にもびっくり。すごく精巧なのになんとか持って運べて、そして頑丈・・・!すごかった・・・。
さっきからすごいすごいしか言ってませんね。とにかくインパクトがあった舞台でした。そして音楽が素敵で、ああいったギュイーンって音楽、私嫌いじゃないんだなーと改めて思いました。そしてそしてマッチを大人数で使うと、あんなにカッコイイんだ!って思いました。火傷や火事が心配だけど、あんなパフォーマンスしてみたーい!なんて、創造意欲に火をつけられちゃいました。マッチなので・・・。(←)
いいもの観たなー☆ありがとうございました!
Subscribe to:
Post Comments
(
Atom
)
「主人がいないことは不幸だが、主人を必要とすることはもっと不幸」。ブレヒトのせりふをアレンジしたものですにゃ。
ReplyDeletemurasaki 2012.02.17 Friday 17:59
>murasakiさん
わぁ!ありがとうございます!ブレヒトのせりふが元になっているんですね・・・。
勉強になりました!(>_<)
カサハラリカ 2012.02.18 Saturday 00:43