@八千代市市民会館
作:小松知也・山梨県立甲府西高校演劇部
出演:山梨県立甲府西高校演劇部
すすすすす,すみませーん…(;▽;)
最初に正直にお話すると,後半で意識がおでかけしてしまいました…。
ご,午後一番ってだから苦手なのです…。午前の緊張が解けてゆるゆるしちゃう時間なのです。
感想って,全部通して初めて言えるものだと私は思うので,もうメモ程度だと思ってお読みいただけると幸いです。本当にすみません…。(><)
まず,作者の小松さんはお名前からして男性の方かなと思うのですが,男子高生が女子高生のお芝居を作ろうと思ったことがすごいなーと思います!中高生の女の子ほどフクザツな生き物はいないと思うので(笑),よくその世界に突っ込もうとしたなぁ…って。覚悟が,すごいですね。
ただ,60分のお話の割にあんまり話に奥行きがなかったように感じました。なんだろうか…。
主人公がクラス会に参加しようと思うまでのお話…ですよね?
観ていて思ったことは…誰にも寄り添えない…ということでした。
誰にも寄り添えないというか,誰にも共感できないというか,一人ひとりの気持ちや意図が見えづらかった…っていうことかな。
多分主役は「自分」なので,「自分」に感情移入したいというか「自分」を知りたいなと思うのですが,いかんせん自己開示がほっとんどないので,理解したくてもたいへんでした。何が彼女をそうさせているのかがすんごくわかりにくかったです。対人恐怖なのだろうかーとか,極度のあがり症なのだろうかーとか,視線恐怖なのだろうかーとか…。特に声でのリアクションが冒頭のシーンでは一切なかったので,あそこまで喋らないのは相当だなと思って観ていた訳です。
もう少し,「自分」の内面が見えるようなエピソードとかモノローグとか,そういったものがあるとよかったなぁと思いました。
「生徒」のみなさんも,知らない人とでもキャッキャと関わることが好きなので最初は「自分」に積極的ですが,リアクションがほぼないので,無力感というか,そういうものを感じて当然だろうなーと思います。でも途中で「何かした?」「いなくなれ」「消えろ!」みたいな言葉がエスカレートしていきますが,そこまで思う何かを「自分」がしているかと言われたら多分していないので,言葉だけ上滑りで,せりふありきになってその表出に至るプロセスがなかった気がしてならないです。
そしてそして,仮面をかぶった「他人」が出てきますが,なんか…例が…(ん?つまりどういうこと??)と思ってしまったり,(このひと(自分)って自己中なの?この自己中の例と「自分」って関係してるの??)と,ハテナが浮かぶことが多かったり,照明が全体的に暗くて,物理的にもメッセージ的にもいろいろ見えにくかったように思います。
「自分」と「生徒」と「他人」の関係性を観た時に,「生徒」と「他人」って何が違うんだろう?仮面をかぶる必要ってあるんだろうか?とも思っちゃいました。「他人」も,誰から見た「他人」なのかがちょっとぼんやりしていて,例えば「自分」が勝手に作り上げている「他人」像として,「他人」が「自分」の心の中を侵襲的に暴れまわっているシーンなんか作ったりして,いやいやひとってそんなんじゃないよという認知のゆがみの矯正を,「生徒」ができると良かったのかなぁなんて勝手に思ったりしてます。
勝手に思い込んで勝手に壁を作って,でも実際に経験してみたら大したことなかったわってことが世の中多いと思うので,双方の「ホンネ」と「タテマエ」が見えるような構成にしてもう一度練り直したら,きっとさらに面白い作品になるんじゃないかな~。
…あ,ひとり想像の翼を広げてすみません。たたみます…。(シュッ)←
「クラスメイト」って高校までの独特な人間関係だなーと,大人になって思います。
長い人生で見たら一瞬の接点というひとたちが多いはずなのに,変に突っ込んだり突っ込まれたり,面倒な人間関係。そこに着目したのは,やっぱり作者のみなさんが高校生だからだろうな。
今しか作れない作品だと思うので,ぜひもう一度切り口やアプローチを変えて挑んでほしいなと個人的に思います。
甲府西高校のみなさん,お疲れ様でしたー。
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