Sunday, January 25, 2015

第50回関東高等学校演劇研究大会(八千代会場) 神奈川県立湘南高校(定時制)演劇部『さよなら小宮くん』

@八千代市市民会館

作:越智優
出演:神奈川県立湘南高校(定時制)演劇部

関東大会(今年で50回目)で定時制高校の出場は,48年ぶりらしいです。すごーい!つまり21世紀初ですね!?
2005年度には全日制や夜間の生徒が混ざって長野県松本筑摩高校が出ていましたが,全員定時制って…すごいなぁ。稽古スケジュールとか…そういうものを合わせるのってきっと大変だったと思うので。

私の中で越智優と言えば『夏芙蓉』。いや,それしか観たことないのだけど…。
でもさすが越智作品というか,安定しているホンでした…。

人間関係の本当に基本的なところとして,誰か新しい人がやってきたら場の空気ってガラッと変わるし,誰か一人抜けたらまたさらに違う雰囲気になる…というところがあると思います。誰が誰に対してどういう感情や思いを持っているか…というところは一人一人全く違うから,人との組み合わせによって,動くものが違うだろうと。
その,「場の空気が変わる」という普段の日常的で当たり前なところ,人間関係の生々しいところが見えて,非常に丁寧に作っている作品だなーというのが率直な感想!語弊を恐れず言うと,人との関係や距離感を,大多数の人たち(全日制のひと)とは異なるポジションで取っている定時制の皆さんだからこそ,出せた部分もあったんじゃないかななんて思います。
特に無理やりお別れパーティーに呼んじゃった蒲生さんと他のメンバーとの関係とか。(こういう微妙な空気感,あるある!)と思いながら観ちゃいました。

ただ,作中,パーティーのために気合いを入れて作ってきたというパーティー帽が登場するのですが,なんか本当に気合いが入っている…!と思いました(笑)。キラキラというより銀でギラギラしていて,かなりまぶしかったです(><)ちょっと役者さんが動くたびにぎらんぎらん反射していて,もうちょっと抑え気味でも良いかな…と思いました。(勢いはものすごく伝わりました。笑)

あと舞台を観ていてちょっと気になったのが,役者さんのせりふのスピードでした。
トントントンとテンポよく会を進めていきたいという気持ちはわかるのですが,喋るスピード(特にすみれちゃん?かな??)が早くて聞き取れないところがちょこちょこありました。追い付けなくて,なんだか舞台上と客席で,流れている時間のスピードに差がある印象も。早口になっちゃうというのもあって,声もなかなかこっちまで飛んできてない印象がしたので残念でした。(せりふが面白いだけに…!)

作品の中ではいろーんな登場人物がいましたが…中でも小宮くんが素敵でした!なんかうまく言えないけど,『花子とアン』や『Nのために』に出演していた窪田正孝くんを連想してしまいました。あんな感じのはにかみ笑顔がさわやかさん!という感じ…☆器用じゃなくて,でも変わる生活や目の前のことに向き合おうとしている姿が素敵でした。

そしてそして正直に申し上げると,面白い話だったのに途中ふ~っと意識がおでかけしてしまう瞬間があって,もったいないことしちゃいました(; ;)眠くなりがちな人ですみません…!できれば覚醒水準が高いときに観たかったです…!というか上げられずすみません…。文章もまとまらず申し訳ないです…!
湘南高校定時制のみなさん,お疲れ様でした。そして春の出場もおめでとうございます!

No comments :

Post a Comment