(劇団→ヤコウバス公式webサイトより)
@吉祥寺 Neuro Cafe
作:エミール・ゾラ
脚本:川名幸宏
出演:丸山港都/山田志穂/草野峻平/神山美樹/酒寄拓/川名幸宏
(きせかえできるねこちゃんがまた公演を打つ…!)
という一報を知って,ワクワクしていたこの企画。
しかも劇団→ヤコウバスとコラボ…!
ヤコウバスは3月に観たばかり。つまり全員(一方的も含めて)知っている!行かねば!
ということで,またまた吉祥寺におでかけしてきましたー。
ねこちゃんの主宰,丸山港都くんによると,24・25歳あたりでお芝居をやっていた大学の同期が減ったそうな。皆役者という衣装を脱ぎ,堅実な(?)人生を歩み始めたそうなのであります。
ねこちゃん世代の私達,今年でにじゅうななさーい☆
「続けるって才能だな」と,改めて思います。
高校の先輩とかでもお芝居関係では良いところに進学された方々がいらしたけど,いつしかパタリとお芝居の世界からいなくなってしまって,今は全く違うお仕事をされていたり。
すごーい力を持っていても,それを発揮しなければないのと同じ…とまでは思いませんが,封じてしまっては見えるものも見えなくなってしまうなぁとしみじみ思いました。
大学を出て5年くらい経つのに,今は所属も住む場所もバラバラなのに,当時のメンバーが時間を削り合って集まって,また舞台をつくる。私も一応社会人なので,その大変さはじわじわ伝わってきました。
今回の舞台,とっても尊いなぁなんて,そんなことを思いました。
さてお芝居の話。
私,予想外のことが起こり,観劇予定の日の前に初日を観た先輩の感想を聞いたりネタバレを役者さんから聞いたりみたいなことがあり,(なんて新しいお芝居の観方なの…!)と思って観ました。笑
ライブ感ていうのかな。ストリート感ていうのかな。ぴったしの言葉がうまく見つからんのですが,場の使い方がすんごい面白かったです。ふふふ。
会場は吉祥寺のレンタルスペース。“Cafe”っていうからカフェなのかと思ったら,本気で普通のレンタルスペースでした。でも建物の上の階はアパートになってるのかな。ひとのおうちが何部屋かあって建物自体も面白かったし,一階なので外の道路をふっつーに作品の中で使ってたり。
初日を観た先輩から「観ようと思えば,外をパリに見立てることもできるのね。ただヤ○トのお兄さんが外を走ってたときはくすっとしちゃったけど」とお話されてました。私も,歩きや自転車で会場の横を通っていくご近所の方々がこっちをチラリと覗きこんでいるのを楽しみながら観ました。この日はヤ○トはいなかったけど,佐○が通っていきました。笑
窓の向こうにホントにランティエがいて,クーポーがワイン瓶持って外に飛び出していくあたりなんてとっても素敵で面白かったです。
そもそも元は小説だし,翻訳されてるし,それを川名くんが拾い集めて調理してるし。
でも面白いくらい当て書き感があって,すんごくすんなり観れちゃいました。そうそう。誰かの翻訳なのだけど,わざとらしい訳というか不自然なせりふというか,カターい言葉がなくて,全体的にすっと入ってきたのでびっくりしちゃいました。たまに(こんな言い方しないな)とか思う部分もあったのですが,それはただ私の使う言葉の数が少ないだけかもしれない…。
とにかく翻訳翻訳してるせりふじゃなくて,聞きやすかった!
今回一番びっくりしたのは,しほちゃんの声!
当日パンフに「朗読の名手」みたいに書かれてたと思うんですが,いやー,あの声で美しい日本語を聴けたら,きっとうっとりしちゃうんだろうな。
私の中でしほちゃんといえば,どちらかと言うとほそーい,やわらかーい声という印象があったのですが…ちゃんと,(インナーマッスルが鍛えられている声がする…!)って思えました。大きい声を出すとか,声を張るとかそういうことではなく,しっかり通る安定した声になっていたので本当にびっくり。あぁー。女優さんだわしほちゃん…。
あとしほちゃんはスタンダードな表情が笑顔に近いから,それもまたいいよね。つらいのにくるしいのにニコニコしちゃったりすると,その奥に怒りがあることがひたひた伝わってくるよね。
あと,ランティエと街を出てった背の高い女の人って,みきちゃんなのかと思ってしまったよ,序盤…。みきちゃんのノンバーバルな存在,とても良かった。タラッタラッタ踊るところとか,身軽でとても素敵…。入店してきたときにチラッと顔が見えるのがきゅんってきました。笑
あとあと,最後の最後のピースサイン,かっちょよかったです。印象的…。
はー。なんか思いつくままに書いていて収拾がつかないのだけど,とりあえずダメダメな人たちがここまで集まってるのってすごいな。ランティエが「僕が出すよ。あ,持ち合わせがなかった。」とか言ったときはほんっとにダメ人間だな!って思いました。ここまでだともはや清々しいです。笑
彼らを通して自分の生き方を見つめ返せるような気がしました。あくまで気。←
もっと書こうと思えば書けるかもしれないけど(やっぱり梅シロップが梅酒ロックに聞こえたり),とにかくライブ感が楽しかったです。劇場と日常がフシギなところで繋がっている,そんなことを味わえた舞台というか,時間と空間でした。
ヤコウバス&ねこちゃんの皆様,お疲れ様でした…☆
…。
……はっ!
そうそう。今回のチラシは↑に載っけている通りなのだけど,ボツになってしまったというもう一つのパターンの方が,個人的に好みかも!
(これ↓)
すごーい!雰囲気が出まくっている!みきちゃんのマルチな才能よ…。
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