作:金子賢一
出演:長野県松本県ヶ丘高校演劇部
金子先生と言えば木曽にいらした先生(そして明科の記事で記述した、歌鮪さんが在学されていたときの先生!)というイメージがあったんですが、県にいらしたのですね!
あのキャストお二人のために書かれた作品なんだなーと思うと、先生の気持ちが伝わってくるような気がします。
なのですが、まだ発展途上の作品なのかなーという印象が全体からしました。
やっぱり相手が一人しかいないので、二人のわかりあえなさというか、物語の進みづらさみたいなものを感じました。
加えて、講師の森先生も仰っていましたが、せりふの癖(一定の間)があって、それが余計に“何を言っても相手に伝わらない”という感じを助長していたように感じました。
きっともっと面白い作品なのだろうけど、パターンで会話が進んでいくので平坦な印象も受けてしまいました。
記者の人に浮かれているあかねと、あかねが浮かれたら浮かれるほど冷めていく志乃は、昔の自分を見ているようで少しつらくなりました。きっと私も、あかねみたいに一人で舞い上がってたこともあったろうし、外された気持ちになって志乃みたいになっていたこともあったんだろうなーと。
ここにきっと第三者がいれば関係性もまた変わるのだろうけど、二人だと、少なくともどちらかが変わらなければ平行線のままなので、「部員」って危うい関係なんだろうなぁと思いました。
あとやっぱり舞台セットが重厚で、良かった。作り込めば良いというものでもないけど、二人を支えているセットだなと感じました。
「閑古鳥は鳴かせない」というタイトル、すんごい意志を感じるタイトルですよね。
県は今2年生しかいないようなので、来年度閑古鳥は鳴かせないぞーっていう感じが伝わってきます。新入部員を確保できますよう…。
県のみなさん、おつかれさまでしたー。
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