Saturday, September 20, 2014

第29回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2014~ 長野県明科高校演劇部『レンジで3分』

@まつもと市民芸術館 

作:猫人魚
出演:長野県明科高校演劇部 

ものすごい余談ですが、猫人魚さんと聞いて…かつて木曽高校にいらした歌鮪さんを思い出しました…(音の響き的に)。
はい。それだけです。ちなみに歌鮪さんは、私の部活の先輩と会うと、数年に一度出てくる人物名です(伝説の人物!)

さてさて中身ですが…

もったいない! 

ものすごくもったいない…! 

の、ひとこと。

一番もったいないのは、やっぱり舞台装置。 あれが60分オーバーの最大の要因だと思います。 

上手に舞台装置を置いてあるから、きっと真ん中に何か来るんだろうと思っていました。
が!特に何もなく…。場転のために上手寄りにしたのだろうなということが、次第にわかってきました。 
あれを真ん中にぼーんと持ってきて、幕とパネルで攻めたら、もっとコンパクトで効果的な舞台になれたはず! もったいないーーー! 

あと、段ボール箱の「非常食」の字が見えづらかったです。
黒の線で縁取りしたフォントだったり、白地じゃなくて黒にするとかだとよかったかも…。

衣装に関して言うと、(高校生の部活のような格好…)(´-`)と思いました。下だけならまだしも、全身同じジャージだと高校生感満載なのです…。スウェットとか七分丈Tシャツあたりが良いのでは!ユニ○ロで調達しましょう!(笑)幸太郎くん同様、ツバサちゃんも。

でもって、家の中でダボダボしたものを着ているからこそ、外でデートだ!のシーンの服も重要になると思います。
この記事を書いていたら、昨年7~9月のクールに、日テレ系列で水曜22時に放送していた『Woman』の二階堂ふみを思い出しました。
二階堂ふみの役は生きることに意味を見いだせない感じの子で、服装はTシャツ素材のロングワンピースとかタイパンツみたいなものとか、体のシルエットが見えないものばかりなんです。それが最終回には働く先を見つけ、綿のシャツとスキニーっぽいパンツで外出していくシーンがあって、とても印象的でした。生きる意思がシルエットから感じられて。
自分の意思や形を見せるものとして、服装はとても重要だなーということを思い出しました。
なので話を戻すと、デートのところできゃぴきゃぴわくわく感があってよかったです。
(だからツバサが死んでからの幸太郎の服装もものすごく重要)

そうそう。出演されている女の子ふたりの滑舌も、もったいなかった。 口が縦に開いていないように聞こえたので、滑舌の練習&顔の筋力up、がんばってください! でもツバサちゃんのフワフワした喋りは天使ぽかったですね…。

幸太郎役の方のコメディさは素敵でした。 生活経験の乏しさとか女の子(○女の子、×女性)と接する経験の不足あたりが、良い意味で出ていたと思います。
でもニートだったひとがあそこまでがんばれるようになるとはね!恋の力ってやばいですね! (幸太郎というキャラクターは、なんだか幼児を誘拐して自分好みに育ててしまう系の人のかほりがしました…。そういう爆発系のパワーがあるキャラクターだなーと。) 

天使については、講師の山上先生が仰っていたように、私も何らかの視覚的な情報がほしかったです。 誰もいない舞台は、やっぱりぽっかりしてしまうので。 

最後のところは私自身も(時間が…!時間が……!)と焦ってしまってよく観られませんでしたが、どうオチをつけるのかと思ったら…なんだか不満!なんだかよくわからなくて不満でした……! 多分これは本のせい…。 

本×舞台装置の組み合わせって、かなり重要なんだなと改めて感じました。 人数が少なくても、道具や予算がなくても、それをカバーできるアイデアを出して、発展させられたら素敵だと思います。 
明科のみなさん、おつかれさまでしたー。

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