Saturday, July 18, 2020

『紫苑色の映画と花の香り』音楽劇 with フラワーアート

@四谷天窓.comfort

出演:吉田昌美(夢工房)/林愛子/梅津翔(夢工房)/中原三桜里/森田麗遊(フラワーデザイナー)/関根彰良(ギタリスト)/折重由美子(ピアニスト・クラビオーラ奏者)

7月18日(土)19:30配信/後日視聴

新型コロナウイルスの影響で,のせいで,のおかげで,
私や私達はいろいろなものを抑制したり断ったりで,
必要なものの取捨選択を迫られたような気がしています。

私にとって大事な舞台芸術もそのひとつで,
十数年前の貴重な舞台がインターネットで配信されたり
観客のいない『笑点』がびっくりするほどつまらなく感じたり
その場にいなければ得られなかった経験を手にした気持ちになれたり

これからどうやって舞台芸術とのおつきあいを再開させていけばいいのか…
と思っていたところにお誘いいただいたのが今回の作品でした!
プライベートでちょっとしたお仕事を共にさせていただいた中原三桜里さん。
元々一方的に存じ上げていた役者さんで,
いつか出演されている舞台を観に行きたい~と思っていたので,
舞台芸術のリハビリにとてもぴったりで,そしてとっても新しい体験でした。
そう,ただの音楽劇ではなく今回はオンライン配信…!
私はリアルタイムで拝見できなかったので後日視聴という形でしたが,
本当に撮りっぱなしなので生感がそこそこ残っていました。笑

「映画・人生・恋愛について描いていく
 詩・歌・芝居・演奏・フラワーアートによる構成劇」とされていて,
つまりジャンル分けが難しい,まさにその場を味わう作品でした。
昔水道橋のヌイサンスギャラリーで観た『にせ医師物語』を思い出すような雰囲気のある場所。
下手の壁がきれいだったなぁ。並んでいる小さな花瓶もかわいかった…。
ミュージシャンとヴォーカルの3人が映るカメラ映像では
背景の“四谷天窓.comfort”の上側が若干見切れてしまっていたのがちょっと残念でした。
元々カメラアングルを加味して作られた場所ではないと思うので,
仕方ないところもあると思うのですが…。

音楽劇 with フラワーアートということで,随所に生演奏やフラワーアートの
出番があるのですが,ギターとピアノ(クラビオーラ)がとっても贅沢でした。
シンプルだけれど,効果的。
フラワーアートも,少しずつ少しずつお花が増えていくのだけど,
下手の花瓶それぞれに挿された後,グリーンでぐるっと数本の花瓶がまとまる
場面があるのですが,なんだかそこで“繋がり”のようなものを感じたり。
お芝居の中にも何度か…というかテーマなのかなと思いますが,“繋がり”という
ワードが出てきて,(繋がるって…植物みたいなものなのかしら…)と
ふと思ったりしました。その場で咲いて一緒に育っていく場合もあれば,
種が風に飛ばされて,どこか遠くの場所で,それこそ種の発信元である本人が
知らないところで,新しい芽が出ていたり。そんなふうに。

お芝居を観ていて途中で,(あれ?これ人の名前出てこないな)と気づきました。
いや,どこかで出てるかもしれないけど。「彼女」とか「あの子」が耳に残って。
SNSで出会ったりすれば,それこそアカウント名やHNで呼んでも良いように思うのだけど,
逆に呼ばないことが,じかに,対面で会っていることを示しているようにも感じられました。
あと,映画の感想や好きなところを相手に伝えていくシーンが多いのだけど,
「あ,それ私も知ってる!」みたいなシーンが少ない…というか,
「私もそれが好き!」「そこがいい!」と共感している部分はなかったような…。
映画そのもので繋がるのももちろん素敵なのだけど,
個別の作品でわかりあえるものがあるとより深く相手と繋がれるような気もしました。
きっとこの4人はそれがこれからなのだと思います。

肝心の中原さんは声が素敵でした…。好きなものを生き生きと語れるって眩しい…。
ただ冒頭で「僕より一回り年齢が下」みたいなせりふがあったと思うのですが,
(なんか同年代に見える…)と思っちゃいました。何だろう~。
衣装の色とか,メイク(特に口紅)なのかな。
お花の色を意識して選ばれた衣装だったのかもしれないけれど
せっかく若い年齢の役なので,もう少し明るい色でもよかったのかも…
なんて感じました。
あと梅津さんと林さんのコーディネート配色がかぶっているようにも見えて,
でもそれは私のPCモニターの問題なのか!?とも思ったりして,
カメラ越しのお芝居っていろいろタイヘン!ということもわかりました。笑

十分な稽古が積めなかったり制約が多かったかもしれないですが,
昨年からの企画を形を変えてでも完成させたことそのものが素晴らしいと思いますし,
「その場」にいなくても伝わるものや味わえるものがあるのだなぁと感じられた作品でした。
私のwithコロナ時代の舞台芸術リハビリには最適な作品でした…。

出演者のみなさま,素敵な機会をありがとうございました。

Monday, June 29, 2020

テレビドラマ『雲の階段』(全10話)

◇STAFF
原作:渡辺淳一
脚本:寺田敏雄
音楽:coba

◇CAST
長谷川博己/稲森いずみ/木村文乃/萩原聖人/青柳翔/優希美青/キムラ緑子/半海一晃/加賀まりこ/多岐川裕実/大友康平/内藤剛志

2013年4~6月に日本テレビ系列にて放送

この記事を書いているのは2020年だけど,2013年に放送していた時,ドはまりして観ていたのですね…。それなのに,どうしてこのブログに書いていなかったんだろう…。きちんと記録しておかなくては。私のイメージは長谷川博己は『家政婦のミタ』の人,木村文乃は『蜜の味~A Taste Of Honey~』の人…って感じだったのだけど,それがそれぞれ払拭された感じだったんです。
今年大河の『麒麟が来る』を観ていて,キャスティングが発表された時「あの二人じゃん…!」と思っていて。そしたらこの春CSで一挙放送されたので,思わず録画して観直しております(現在進行形)。夫にも観てほしかったけど,夫はシリアスなやつはあまり好みでないので一人でちまちま再生しています。

今観ても,長谷川さんの流されて流されて根無し草な感じが虚無感たっぷりでいいですな…。そして木村文乃ちゃんのこじれた愛情表現。笑った時の目の下のえくぼ?えくぼなの?えくぼ?(確認多)が,いいんですよね~。…うん,なんかこのドラマ,みんなこじれている。笑
こじれていないのはもはや長谷川さん演じる三郎の母(加賀さん)だけではないかと思える。亜希子と結婚することになり,結婚式場でうろたえる母の姿がなんとも切ない。そして三郎に伝えるメッセージが母として伝えられる精一杯で,それでもやっぱり母親で,胸を打たれるものがありました。

あと素敵というか「そうくるか!」というのが亜希子の父,雄一郎を演じる内藤さん。私の中では『家なき子』の怖いお父さんというイメージで。このひと。今回もやっぱ怖かった。「君のことは,守るよ」とか。極めつけはやっぱりラストのせりふ(これは書けない…)。やられた感が激しいキャラクターです。

音楽も。高校生の頃からcobaさんの曲が好きなのですが,なかなかドラマの曲をcobaさんが…って知らなくて(知らないだけかもしれないけど)。メインテーマのヴァイオリンの旋律が,息苦しいというか切羽詰まってる感じがしてよいのですよ…。←アコーディオンじゃないんかいというツッコミはだめです。もちろんここにアコーディオンがきていい感じになるのですが。
気に入って気に行って,サントラをレンタルした人です。美琴島のテーマも好き。

なんとなくの結末は最初から観えているのに,一日でも逃げてほしい,生き延びてほしいと思ってしまうのはなんなんでしょうか。『八日目の蝉』みたいな感じなのかな。
渡辺淳一だけあって(?)全然幸せとは程遠い物語だけれど,ついつい気になってしまう,観てしまう,そんなドラマでした。とにかくラスト。

Saturday, November 18, 2017

『劇場版 はいからさんが通る 前編ー紅緒,花の17歳ー』

◇STAFF
原作:大和和紀『はいからさんが通る』
監督・脚本:古橋一浩
音楽:大島ミチル

◇CAST
花村紅緒:早見沙織
伊集院忍:宮野真守
青江冬星:櫻井孝宏
鬼島森吾:中井和哉
藤枝蘭丸:梶 裕貴

製作国:日本
公開:2017年
上映時間:97分

中学生の頃から『はいからさん』が好きで観てきました。絵が原作とは全く違ってなんだか種村有菜風味だし,どんな仕上がりになっているんだと若干ドキドキしながら観ました。が,全体的には原作へのリスペクトが感じられて,そこに現代の表現も乗っかっていて,面白かったです~。

今回映画を観に行くにあたって,特に原作を読み返さずにいたんですが,観ていると(あれ。こんなところもあったんだ!?)と再発見するところがいろいろあったり,ストーリー自体も時代背景をちゃんと押さえていたり,改めて大和和紀のすごさを感じました…。これが少女漫画だとは…!ウィキペディアさんによると,今までアニメやドラマなんかになってきたけど,今回の劇場版は初めて原作全編を取り上げるのだとか。過去には元々放送予定だったけれども途中で打ち切りになってしまったことなんかもあるらしく,切ない思いをしてきた作品だったのね…。

そう。よくも悪くも原作全編を扱うから,ものすごくきゅうきゅうしているのが気になりました。「テンポがいい」を越えて,すごい,巻いてる。笑
こう…原作にあったような,紅緒さんと素敵な殿方が出会って はっ… とする瞬間とか…。一瞬時が止まってるような画とかコマとかが原作にはあったと思うんですけど,そこがとにかく詰まりまくっててぎゅむぎゅむしているのです~。ううー。仕方ないとはいえもったいない感も…!

そして一緒におでかけしたエルサ先輩が仰っていたのは,「少尉も青江冬星も愛着の人なのに,すごい健康的」ということ。ほぉぉ…。なるほど。心理の視点で見ると(←エルサ先輩は職場の元先輩)そうなるのか…。言われると確かに。どっちも母親に捨てられてるものね…。というかそんなこと言うんなら『あさきゆめみし』もそうじゃないかと思うと,大和和紀は母子関係が気になってしまう作家さんなのかな。私も好みですけどね。←
エルサ先輩は,少尉も冬星もう少し具合悪いひとのはずと評していて,そこがこの作品の魅力なのだと仰っていました。劇場版,なんてポップな仕上がり…。まぁ,その方が見やすくはなると思うんだけどね。無意識に母性を出している紅緒さんに惹かれる男たち…というよりも,純粋に時代と運命に翻弄されていく男女の方が,見やすいから。でもってこれでいきなり後編から具合悪くなられても困るので,これはこれで良いのだと思います。

ちゃんと最後にはアニメ版のオープニングも流れて,本当に原作も過去の作品も丁寧に扱われているのだなと思うと,そこも心温まる良いアニメ映画でした。古い漫画だけど現代の表現が乗っかっていて,そのコラボレーションが面白かったです。最初は人物(特に紅緒さん)と声が浮いているように感じたりもしたけれど,だんだん馴染んでくる感じがありました。あと蘭丸が良かったなぁ。
後編は監督が交替されてしまったようですが,紅緒さんがどういった人生を歩むのか,どんな仕上がりになるのか期待しています。

Friday, November 3, 2017

第34回長野県高校演劇合同発表会 長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部『M夫人の回想』

@サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール

原作:W. シェイクスピア
翻案:郷原玲
出演:長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部

地区大会(感想はこちら)の終演後,周りが『M夫人』の衝撃を受けてざわついていました。一方私は「このもやっとしたものはなんだろう~」と気持ち悪さが残っており,その解消のため作品解釈に励んでいたのです。その時は女性性で解釈していたので途中でどん詰まりになってしまい,どーゆーこっちゃ~と思っていたのですが…
改めて冷静に観てみて,今回だいぶ私の中では腑に落ちました!!!自分の普段の仕事のような見方になったので若干引かれそうな気もしますが,腑に落ちました!!!

夫人って何者?って考えた時に,この人は知的に高いけれど凸凹があって,ベースに発達がある強迫神経症さんなんだと思うと,すごい納得できました。(前回は摂食障害の人のようだ…って私言ってますけど,強迫という点では通じている…のかな?)

この人,“こうあるべきだ”とか“こうせねば”がかなり強いんですよね。その傾向は幼少の頃からあって,「男の子なんだから泣いちゃだめ」とか小さいマクベスくんに言ってるし。だから大人になって結婚したら,「良い妻にならねばならない」「家庭を守らねばならない」という“~せねばならない思考・~すべき思考”がだいぶゴリゴリになっちゃう。でも頭の中はだいぶとっちらかっていて,転導性が激しくて目の前の刺激に引っ張られやすいから,やかんをかけてる…と思ったらふとお花のことが気になっちゃって,ギュン!とそっちに意識が移ったと思ったらお隣の奥様が視界に入っちゃったから今度はそっちにギュン!!!ってなっちゃって,やかんのことはどこへやら~ってなっちゃう。頭の中で優先順位をつけるのがへたっぴなので,そこを激しく求められるハウスキーピングという職業は彼女にとってだいぶハードルが高い仕事だった。だけど「良い妻にならねば(良い妻でいなければ)」という意識はあるので,理想と現実のギャップにやられてしまう。
恐らく自分のキャパとか自分の特性を夫人自身が掴めていないので,他者(マクダフ夫人)の価値観・規範である「女の幸せは自分の子どもを抱くこと」というところに自分の価値基準を置いてしまって。だけど子どもを産めなかったもんだから,またもや理想と現実に距離ができてしまって苦しむ…という話なのではないかと思いました。適切な自己理解ができていないが故にハードルが高くなってしまい,それそのものに自分がやられてしまう,切ない成人女性の話。自分に合わないものをがむしゃらにやってしまうことで必要以上に傷ついてしまうし自己肯定感も下がってしまう。逆にちゃんと自己理解ができていて,「自分ってこんなもんかー」がわかっていたら,もっと合う生き方があったはず。理想と現実の間で葛藤する女性の話と思うと,時代や国を越える普遍的なものがあるんじゃないかと思います。←最初の方で敢えて『知的に高い』と書きましたが,それは葛藤できる力があるということを強調したかったのです。
(劇団☆新感線の『メタルマクベス』では松たか子が「私達は小さいから,小さい箱を選べばよかった」って言ってるシーンがあったんですよね。まさにこれ…!葛藤して遠回りして自己理解っぽいものに至れた松たか子!)

ただ,そう切り取ると,別にマクベスじゃなくてもいいんじゃ…ってなっちゃうんですよね。夫人に対する新しい視点の提供と思うと,それはそれで面白いと思うのですが。「(結婚して)名前を失った」というせりふもありましたが,元々マクベス夫人ってマクベス夫人だしなぁ…と思ったり。もっと別の誰かでも表現できたのかな…と。(高村智恵子とか…?)
でも,作者の郷原先生はそこまで特性として意識してマクベス夫人を描いているかというと,ちょっと違いそうな気もするんです。なので作者の意図に沿った解釈ができたかどうかは別として(そもそも演劇の楽しみ方は作者の意図当てゲームではないし),私なりに解釈するとマクベス夫人ってこういう人なんです。ラストの「帰ってこないじゃないの~(いないじゃないの~)」も,一般的にはそれくらいの日数不在にしてても問題ないのでは…って日数も,この人だから耐えられなかった可能性はあるのかな,と思いました。

そうそう。なんかTwitterでこの作品の感想を目にすると,最初から夫人の妄想だった説があるんですけど…。え。そうなの?ここまで読んでいただくと伝わっているかと思いますが,私はそうではないだろうと思っております…。だとしたら,もっとあの登場人物が,自分自身がマクベス夫人だと思ってしまうくらいの何かが必要だと思うのですが…。あ。ここは郷原先生に直撃してみたいところですね。笑

あと前回の地区と比べて,スクリーンというか壁の使い方がいいな~と思いました!ラストのMの字で埋め尽くされるところとか。地区は壁の一部しか使っていなかったと記憶しているんですが,全面で使用していたり,あの出し方も今回の方が個人的に好みでした。
マクドナルドのくだりのところも,ミニチュアを使ってカメラ映像を投影するなんて!思わずマームとジプシーの公演を連想しちゃいました。現代的…。あれ,いいですね。ただ,一人芝居は不在の人達をいかに想像させられるかというものでもあるかなと思うと,具象化した人形が出てくるのはどうなのか…とも思ったりしたんですけど,あれは説明シーンだと割り切ればいいのかな。お人形かわいかったし。笑

あとあと,地区大会ではキャストさんがへばってきているのが伝わってきて,必要以上に観るエネルギーを要したのですが,今回は安心して観ることができました。ようやく作品を楽しめたかなと思います。

中信地区が関東大会に出場するのって実は2010年代に入ってから初めてだし,美須々が関東大会に出場するのって21世紀に入ってから初めてだし,県大会の結果で上位2校を中信が占めるのも2003・2004年度以来だし,なんかもう中信の人間としては今回とてもとてもとてもうれしい結果です。美須々もおめでとうございますなのですが,郷原先生にもおめでとうございますとお伝えしたいです。私の感覚では,長野県大会よりも関東大会で評価されそうな作品だと思うので,他県にとって“噂の学校・噂の作者”だったものを関東の舞台で存分に魅せつけてきてほしいです!

Saturday, September 23, 2017

第32回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2017~ 長野県松本深志高校演劇部『最終初期設定』

@まつもと市民芸術館主ホール

作:日高詩
出演:長野県松本深志高校演劇部


  • 「デートに行く」というせりふから始まって出てきた女の子が全身グレーだったので,大丈夫かなぁと若干心配な気持ちで拝見したのですが,なかなか面白かったです。恐らく“影”の役割だからグレーだったと思うんですけど,普通に普通の格好で良いように思いました。他の登場人物が真っ白だったり真っ黒だったり,“主人公”も色味が鮮やかな人物でもなかったので…。あと舞台セットもモノトーンだったので,紅一点だし…。と,女性目線では思いました。笑
  • テーマとしてはなかなか面白かったです!自分をどう設定して生きていくか。私は普段さまざまな設定(という表現が適切かどうかわかりませんが)がなされている方にお会いすることが多い仕事に就いているので,それを選べるなら…とか,つい考えてしまいました。性別や障害など,一部分で選択はできる世の中ですが。
  • ここ最近の深志は表現が若干単調な気がしてしまって,もったいなく思います。例えば残念なときは頭を垂らしているだけになってしまっていて。私は残念がっている表情が見たいので,顔を隠さない表現もあるといいなと思いました。それからここ数年シリーズとして…恐らく男性キャストに多いのですが,早口になりやすいのかなと思います。日常会話では許容でも,舞台上だと聞き取りづらくなる場合もあるので,練習時に録画などして確認できると良いのかなと思いました。

第32回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2017~ 長野県梓川高校演劇部『(急遽演目を変更いたしました)』

@まつもと市民芸術館主ホール

作:臼井遊
脚色:長野県梓川高校演劇部
出演:長野県梓川高校演劇部

  • 作品の構造?構成が,一番はじめに解説があるのになぜか途中からよくわからなくなってくる不思議な脚本でした…。箱の外の話から中の話に移ったんだとわかるまでにちょっと時間がかかりました。
  • 会話のテンポが良くて,すすすーっと観られちゃいました。みなさん声量のバランスも良くて,聞きやすかったです。ただ,聞きやすかったんですが聞き取りづらいところがちょこちょこあったのは残念…。滑舌に力を入れたり,せりふのスピードを調整するだけでずいぶん変わるだろうなと思いました。(個人的に鮫島さんじゃない鮫島さんが素敵でした…。)
  • 舞台の転換も,場を変えるためにドアの置き位置を調整していたと思うのですが,もう少し簡単かつスピーディーにやれる方法もありそうだなと思いました。ドアの位置は同じでも,家具の配置を変えるとか。何か色味のあるものを奥とか(女の子っぽいもの,男の子っぽいもの)。
  • ドアは新しい人が行き来する大事な道具だと思うのですが,意外とあっさり出入りしてしまって残念…。私としては新たに場に入ってきた人物の,特に顔が見たい!と思うので,見える工夫を入る側も入られる側もできるとメリハリがつきそうだなと思いました。あ。あと部屋自体をもう少し狭くしてもいいのかな。その方が良い意味でわちゃわちゃできそう。
  • 力のあるカンパニーだと思うので,作品選びにこだわればもっといい舞台を作ってくれるんじゃないかと思いました。お疲れさまでした。



Friday, September 22, 2017

第32回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2017~ 長野県大町岳陽高校演劇部『アンジェリーナ殺害事件』

@まつもと市民芸術館主ホール

作:いざ蚊帳
脚色:長野県大町岳陽高校演劇部
出演:長野県大町岳陽高校演劇部


  • 大町高校の舞台を最後に観たのが12年前。遂に大町岳陽の舞台を拝むことができました!しかも気づいたら同好会から部に!おめでとうございます!応援してます!
  • 「いざ蚊帳」とか若干ふざけたお名前だったのでネット台本かと思ってました。失礼しました…。
  • このメンバーで楽しくつくろう&やろうというのが感じられた60分でした。作品の世界は「家族の家」でしたが,きょうだいの仲の良さはこのカンパニーのメンバー間の良さなんだろうなと感じました。殺人事件が起きてもその後の反応がみんなさっぱりしていたり,天才と言われているのに妙なところが英語のせりふで不自然だったり,暗転が無音になってしまっていあり,台所が奥にあってせりふが聞き取りづらくなっていたり,惜しい…と思うポイントはちょこちょこあったんですが,カンパニーとしてはまだまだ試行錯誤している最中だと思うので,これからの伸びが楽しみです。大町岳陽の皆さん,お疲れさまでした!

第32回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2017~ 長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部『M夫人の回想』

@まつもと市民芸術館主ホール

原作:W. シェイクスピア
作:郷原玲
出演:長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部


  • 美須々が金曜に上演っていうから有休取りましたよ…。文化祭公演の時にこのタイトルを知り,(シェイクスピアでM夫人と言ったらマクベスさんかな)と思っていたら,当たりましたよ~。わーい。なんというか郷原先生ってあんまり原作とか下に敷くものがない印象だったので新鮮でした。そして文化祭の様子から部員の人数がピンチということは伝わってきていたので,一体どんな作品になるんだーと思っていたら…SNS経由で一人芝居と知って,だいぶ勝負に出たな…と正直思いました。
  • 現代で純粋に『マクベス』をお芝居でやってるのって,そんなにないですよね…。私は新感線の『メタルマクベス』,世田谷パブリックシアターの『マクベス』(5人芝居),Bunkamuraの『マクベス』(長塚圭史さん演出,常盤貴子主演の組み合わせ♡),佐々木蔵之介一人芝居の『マクベス』を観てるのですが,数年前に映画化したやつを観てなくて。ちゃんと予習しておけばよかった。なのでどこまでシェイクスピアでどこから美須々の解釈なのかわからんとこがある上で書きます!
  • 『マクベス』を夫人の視点から切り取る試みが面白い。私も確かに(この夫婦子どもは?)(でも自分のお乳あげたことがあるって夫人のせりふにあったなー)とかってずっと謎だったんですけど,「望んでも実現しなかった(良い母になれなかった)」「(だから)良い妻になるべく夫をサポートしまくる女になる」となると,一気に現代に寄ってくるというか。これまでたくさんの『マクベス』を観てきて,夫人のガッツというかモチベーションというかエネルギーはどこから出てくるんだろうと思っていたんです。で、今回観てて,子どもを持つことの喪失という穴を政治的活動で埋めるのはすごいしっくりきて。夫人は自己に対する不全感があるから,夫の出世が支えになるのですな…。そのために度を越した行動もしちゃう。マクベスのこともマクベス夫人のことも,私は欲で動いている人達だと思っていたので,新鮮な感覚です。そうじゃなくて,不全感を埋めていっただけ。でも子どもを産めないという本質的な部分は解消されないから,どこまでやっても終わりがない。なんか摂食障害の方の心理に似ているとこがあるなーと思いました。
  • そうそう。なので女性性で回していくのかと思ったんです。でもそう観るとそこと夫人の発症がちょっと繋がってない気がして。あれ。気づいたら夫が帰ってこない話になってる…という感じで,私はうまい具合に回路がバチッと繋がらなかったです。うーん。もう一度観たいな。
  • 日下部先生が「見えないものをドラマティックに表現したい人」だと(個人的に)発見して,じゃあ郷原先生は?って考えたんです。で,(個人的に)発見したのが「見えないものをビジュアルで表現したい人」。まぁ平たく言うと舞台装置にこだわりまくる方だと思うのですが,今回もすごかったですね…。揺れましたね…。あそこまで潔くやってくれると清々しいです。いいなぁ。映像も,もうなんか長野県のケラさんですね。(キャストさんのお名前も使ってM3つだったり章のタイトルもみんなMで素敵だった)
  • でもでもメリーゴーランドのことがよくわからなかったの…。
  • 何より1年生1人で60分を背負ったところに拍手を送りたいです。昨年度の神奈川県大会でも『ひととせ』を観てはいましたが,すごいですね…。本当にお疲れさまでした。部員さんが入りますよう…。

第32回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2017~ 長野県木曽青峰高校演劇部『Another Life が座る場所』

@まつもと市民芸術館主ホール

作:日下部英司 藤澤明穂 手塚万桜
出演:長野県木曽青峰高校演劇部


  • 文化祭に続いて観劇。道具や衣装が揃った分,作品の世界観がダイレクトに伝わってきて見易くなっていたように思います。荒削りだったところにちゃんとお肉がついてきた感じ。棚とパネルのように使える大道具がよかったな~。
  • 選曲のセンスと照明の使い方はさすが…。安定ですね。私は青転が好きなので,あるとうれしくなりますね。赤照明から場転するときも,まずちゃんと青がキレイに入っていて良かった。
  • パンフレットのあらすじに,「還ってきた息子を見つめる,家族の物語です」と書いてあったのが良かった…。こちらもそのつもりで観られるので。作品の舞台設定というか物語の環境はこれまでの日下部先生作品を思い返すとめっちゃ既視感なのですが,夏に2作品を続けて観て,(あー。日下部先生は見えないものをドラマティックに表現したい人なんだ~)と個人的には腑に落ちたので,この話は別に戦争の悲惨さとか,そういうのじゃないのよね。だからこれまでの作品と似てると言えば似てるのかもだけど,全く違うと言えば違う。なんとなくの印象ですが,今回はあったかい感じがしました。なんなんでしょう。
  • ものすごく緻密に作り込もうとしているのはビシバシ伝わってくるのに,個人的にもったいないとこが襲撃の再現シーン。からのジェフリーが亡くなった後のシーン。首にロープぐるぐる→父登場まで,もう少し時間をかけても…それこそ曲を聴かせて場転をあえて長くしてもよかったのかな?と思いました。他のシーンでしっかりアイコンタクト1つに時間をかけている割に,あそこは急いでいる印象でした。
  • 大会の出だしから安定したお芝居が観られてよかったです。お疲れさまでした。

Sunday, July 9, 2017

長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部 第70回双蝶祭公演『机上の球論』

@長野県松本美須々ヶ丘高校教育会館

作:郷原 玲
出演:長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部


  • 初双蝶祭!今のメンバーの文化祭公演が観たいと思ってお邪魔しました!
  • 教育会館コンパクトでちょうどよかった…。受付~誘導までまるまる部員さんだったら素敵だったな…と思うのだけど,人手不足だったようで残念。照明が14個くらい吊ってある~と思ったらさらに2個直置きされててびっくり。噂通り照明がいっぱい!時代はLED!(でも私はフィルムかぶせる照明が好きだよ。)
  • 決して広くない舞台の中央に卓球台どーんの潔さがスゴイ。しかも後半の回転がアナログだけどすごかった!台の下のロープぐるぐるは何だろうと思っていたけど…。美須々は紐やロープをうまく使えている印象。
  • 今回巡った高校の中では一番安定していて,(大丈夫かな~)と思う瞬間は全くなく,のめり込んでしまいました。美須々クオリティを実感…。
  • うまい!のに違和感。そして昔渋谷で観た,くちびるの会『旅人と門』を連想。箱に対して声量が大きすぎたお芝居。美須々もそんな印象。目の前にいるお客さんと対話しながら完成していくのがお芝居だとしたら,私はちょっと置いてきぼり感。
  • 小道具のビールが銀のアサヒなのが良かった。華やかさや爽やかさがあるサントリーやキリンじゃなくて,ガツンと辛いアサヒなのが,やさぐれ感あって良かった。

Sunday, July 2, 2017

長野県上田高校演劇班 第60回松尾祭公演『~オムニバス4本立て~』

@長野県上田高校同窓会館

作:不明
出演:長野県上田高校演劇班

7月第1週の〆は上田!私この年になって初めて上田高校にお邪魔したんですが,超絶カッコイイ学校ですね…☆正門がお城の門って。素敵すぎる…。

上田高校のお芝居って,私は観たことがなくて,この公演のことも学校のwebサイトから情報を得たので事前情報がほぼない状態だったんです~。そのため,演目も当日になってから知ったという…。でも,今週巡った3校の中で一番ときめいた学校でした!!!

会場が学校のお向かいにある同窓会館だったのですが,入り口から作品の世界観がたっぷりで面白かった!オムニバス4本のタイトルと中身が時間割っぽく入り口の黒板に書かれていたりして。そのフォントもなんだかほっこりする感じであったかい感じがしました。

同窓会館は縦長っぽい部屋のようで,横に7,8席くらい置くだけでいっぱいになってしまう客席のお向かいに舞台,その奥にパネルがあって,裏にキャストさん達がスタンバイしている…という構造で,造りとしてはとてもシンプルでした。そして演目がトータル40分のオムニバスだったので,どうにかこうにかして作ったお芝居なのかと思っていました…。いやー。箱や舞台セットの簡素さと中身は一致しないものですね。

とにかく皆さんの発声がよかった。開演前のアナウンスの生徒さんの喋る言葉がものすごく明瞭で,それだけで聞き入ってしまいました。バインダーを手に喋っていたのだけど,それは小道具。たまにアナウンスだけなのにカンペがあったりすると(大丈夫かな…!?)とドキドキしてしまうのですが,上田は導入から安心でした。
そしてキャストの皆さんも全員ボリュームと滑舌が良くて,ちゃんとトレーニングされているんだな~ということが伝わってきました。オムニバスでお笑い要素があるものって間合いなんかを外すとだめになっちゃうと思うのですが,これもちゃんと稽古されてるな~ということがよくわかる舞台でした。衣装も意外に(と言ったら失礼なのですが)しっかり作ってあって役割がはっきり見えたし,正直40分のオムニバス4本はもったいなかった!この人達がガチで60分1本を作ったら,どんな楽しいものを作ってくれるんだろう~という期待を思わずしてしまいました。行けるなら地区大会に行きたいくらい。それくらい楽しみ。

特に素敵だな~と思ったのが,李徴もやってたおでこがつるんとしてるキャストさん(表現の仕方)。思わず目がいっちゃうというか,存在感がある方でした。いいなぁ…。あと受験で先生役だったキャストさん。いい意味で年齢不詳!幅広い役ができそうだなぁ~と思いました。皆さん何年生なのか,引退された班員さん以外はわからないところもあったのですが,今後の活躍に期待です。

これで上田の高校はだいたい制覇と思うと個人的に満足です。笑
そして上田エリアの高校はメッセージボード形式で感想を書く文化ということもわかりました。アンケートだったらいろいろ書いたと思うのですが,メッセージボードのところに大勢の方が集まっていらしたので,そそっと帰ってしまいました。むねん…。素敵な40分だったことを上田高校の方々に伝えたい…。いつか伝われば嬉しいです。そしてせっかく素敵だったので,これがどなたの作かも知りたかったと思います。オムニバスなのでパンフレットまで用意しなくても良いかと思うのですが,扉に貼ってあったポスターなんかに作者名があるとさらに良かったかなと思います。

満足度が高い舞台をありがとうございました。上田高校の皆さん,お疲れさまでした。

長野県上田染谷丘高校演劇班 第55回染谷祭公演『空の村号』

(染谷祭パンフレットより。生徒さんのお名前が記載されている部分は加工してあります。)

@長野県上田染谷丘高校第1体育館

(作:篠原久美子)
出演:長野県上田染谷丘高校演劇班

(パンフレットに作者名が明記されていなかったので,調べて載せています。そのため( )付の表記にさせていただきました。)
7月第1週に巡る文化祭や演目を調べている時にびっくりしたのが上田染谷丘でした。
だ,だって1日目と2日目と演目が違うんだもの…!
そ,そんなことってあるの…!?と思ったんですが,14年前に長野県田川高校演劇部『くじらの墓標』『A・R~芥川龍之介素描~』と1日2作品やってたな…。と思い出しました。2作3パターン4公演揃うと部員さんほぼ全員がキャストで出られるくらいの規模だったので,染谷もそんななのかなーと思ったのです。もう片方の演目がてらにしかつえさん作『ボクのじゆうちょう』(こちらもパンフレットに作者名が明記されていませんでしたが。)だったので,Twitterで公演情報を知った時は「『ボクの…』で3年生が楽しく引退して,『空の村号』で1,2年生が大会用作品として持ってくるのかなー」なんて想像していました。
が,違いました。
なんか…出てる人はどっちもキャストでほぼ出ずっぱり!!っていうか3年生含めて9人くらいしかいない…!
それなのに2作品作っちゃう染谷。なんてパワーなんでしょう。きっとどっちもやりたかったんですね。それでちゃんと2作品仕上げてくるってすごいですね。

そう。『空の村号』しか観てないですけど,これが県大会に出ていても違和感ないレベルでした。ぐいぐい作品と空間に飲まれました。
高校演劇の場合,本選びで作品の6,7割はほぼ完成すると思ってるんですが,いい作品を選ばれたなぁ~と思いました。創作なのか既成なのかわからなかったのですが,あとで調べたら篠原久美子さんのものだったんですね。私の中で篠原先生と言えば,一昨年度の関東大会の埼玉県立芸術高校演劇部『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』の講評を担当されていた方!私,この先生の話がとっても魅力的で印象的だったんです。なのでこの先生の作品と聞くと,納得。舞台はパンフレットによると“震災と原発事故を経験した村”なのだけど,せりふからその村が想像できるんですよね。舞台セットはさら舞台と椅子として使える箱がいくつか。その程度なんだけど,せりふから情景が見える。青々とした緑,田畑が広がっていて,山なんかがあって,青空が広がってる。そんな情景を私は想像できました。言葉からその画がイメージできるって,なんかすごいな…とふと思いました。別に説明的なせりふがつらつらある訳でもないのに。良い脚本だったし,その綴られた文字を言葉にして,体に乗せて表現できる染谷のメンバーの皆さんにもしっかり力があったんだろうなぁと思いました。

観ていて一番魅力的だな~と思ったのが,海ちゃんと晶監督をやっていたキャストさん!素敵ー!海ちゃんと晶監督のギャップがすごい!大人が落ち着いていると観ているこちらも安心できるなぁと思いました。小さな変化で演じ分けなければならないのですが,髪の毛を縛るとかパーカーを羽織るとか,ささっとできるけど視覚的に効果的な変化だったなーと。そして観ていて,なんというか…今の木曽青峰にいそうなキャストさんだな~…とふと思いました。なんか,木曽青峰の顧問の先生がいたらすごいハントしたがるだろうなって。笑 個人的に思いました。うふふ。
あと,お母さんと翔をやってたキャストさんも素敵だった!お母さんと小5男児ってだいぶ落差があると思うんですが,どっちも「こういうひと,いる…!」って思えるような感じで。中盤で,この家族がどこに住むことが最良なのかを話し合い,お父さんと言い争うシーンがあるんですが,そこは母親というより一人の人間として悩んでいるところが見えて,とても良かった…。翔もほんとに男の子に見えてしまったから,このキャストさんすごい…。

主人公空くんは,現実の世の中もなんだかハッピーじゃないし,本当のことは面白くないという感覚からファンタジーの世界(SFで冒険でフィクション)にのめり込んでいくのですが,小学生チームでその作品を創造していくところがなんとも言えない苦みのあるシーンで,ずっしりきました。長野清泉女学院『宇宙の子供たち』にも通じるものがあるな,と。抱えきれない現実にぶち当たった時,子どもを救ってくれるのは遊びの世界,ファンタジー(想像)の世界なんだなぁと。トラウマを抱えている子ども達なんかは,遊びの中でそのトラウマを再現して…例えば3.11であれば地震ごっこや津波ごっこなんかを通して,受け入れ難いものを遊びの中でコントロールして,徐々に自分の中で抱えていく…なんて言われていますが,まだこの子達にはそれはキツイし,受け入れ難しなんだなぁと。海ちゃんが現実要素をボコンと入れ込んでしまったところなんかは,バルーンの中で遊んでいるところに針でプスッと穴を空けてしまって,一気に破裂してしまったように感じました。切なかった…。現実が混ざり込んでしまって,空の村号は宇宙にはたどり着けなかったけれど,それはどう現実と折り合いをつけていくのかというところに繋がっているのかななんて思います。小学生チームの中には,ここに残るひと,どこか遠くへ行くひと,いろいろな選択肢を選び取っていくひとがいましたが,きっとどれも正解で間違いではないんだろうなーとも思いました。

あ。でも。冒頭で空くんが作文を読むんですが,なんか全然小5の作文に聞こえなかったのが違和感でした。なんでしょう。そんな言い回しするかしら5年生!って構文で。でも大人が書いたものだから仕方ないか。これもまたフィクションだし…。笑
その作文を読んでいた空くんと,ラストの叫ぶ空くんもギャップがあってヒリヒリしてしまいました…。2015年度の大会作品『カラクリヌード』一本だけで言うのも良くないですが,染谷ってがなるというかシャウト系のお芝居をするカンパニーというイメージだったので,ラストの方で染谷節が出てきたな…という感じ。(だけど個人的にシャウト系は苦手なので,ちょっと圧倒されすぎちゃった感もありました。)

あとあと,頭の方にも書きましたがパンフレットに作者名が書かれていないのですよね…。それがものすごーく気になりました。作者名を載せない意図としては上演許可を取っていないことが真っ先に考えられるのですが,Twitterで作品タイトルを出していたのでそれはないかなと思うんですよね。とすると単に落としたことになるかと思うのですが,情報として誰の何を上演しているのかは大会であろうが校内公演であろうが,規模に関わらずきちんと明記した方が良いだろうなと思います。せっかく素敵な作品なので。

いろいろだだだーっと書いちゃいましたが,実際染谷に足を運べてホームで公演を観ることができてよかったです!私が入場した時は音響が出なかったのか裏方さんがパタパタしている感じを受けたのですが,無事に音が出て良かったです。笑
そして上田染谷丘は文化祭の後にこの作品で追加公演をしたようで,そこもびっくり。十数年いろんな高校の文化祭公演にお邪魔していますが,そんなこと聞くの初めて…!観たいと思わせられるのもカンパニーの力の一つだと思うので,染谷の実力をしっかり味わえた公演だったなーと思いました。

染谷丘の皆さん,お疲れさまでした。特に3年生の皆さんの力を感じられた舞台でした。足を運んで良かったです!

Saturday, July 1, 2017

長野県屋代高校演劇班 第61回鳩祭公演『ホーボーズ・ソング~スナフキンの手紙Neo~』

(鳩祭パンフレットより)

@長野県屋代高校342番教室

作:鴻上尚史
潤色:長野県屋代高校演劇班
出演:長野県屋代高校演劇班

今年度の長野県大会の最優秀賞受賞校は,自動的に来年度の信州総文に出場。

こう思うと,各校が今どんな作品に取り組んでいるかが気になりまくり,今年も3週間にわたって各地の文化祭めぐりをしたい!と思ってしまったのです。
かぶりまくる各校の文化祭の日程。私の身体は一つ。という訳で取捨選択をしなければ…!

『取』を考えたとき,絶対外せないのは屋代でした。だって私が2014年からまた高校演劇を観始めたときから,毎年毎年毎年県大会に出てるんですもの。そのうち2回は関東まで行ってるんですもの。今年の屋代がどんななのか,大会で知るには遅すぎる!ということで行ってきました鳩フェス。

『A・R』や『壁男』など,場よりも空間を見せるお芝居を作って来た屋代が何を選ぶのかな~と思ったら,今回は鴻上さんでした!ほぉぉ!と言っても私はちゃんと鴻上さんのお芝居を観たことがなく,2002年に長野県豊科高校が『ファントム・ペイン』をやっているのを観たくらいで,さらにその昔『スナフキンの手紙』を豊科がやっていたという情報を地区大会のパンフレットから得たくらいで。今回の作品もサブタイトルに『スナフキンの手紙Neo』ってついてるし,ついていけなかったらどうしよう!と不安だったのですが,ちゃんとこれはこれで一つの作品として独立していたようです。一応ぐぐってみたら,結構最近の作品なのですね。2017年の今,これをやることに意味があるように思いました。とてもタイムリーな作品でした。

私,こういう作品好きです。思想の対立の話なのだけど,どちらの言い分もわかる。そしてどう着地していいかわからない複雑さ。脳みそを刺激される感じ。日本軍と新日本軍のボスの2人でせりふを合わせて言うところなんて,トリハダが立ちました。かっこよかったな…。

今回は既成でしたけど,既成でも原作を元にした構成劇でも,良作を選べるセンスのあるカンパニーだな~と改めて思いました。そうそう。センスいいんですよね。今回のパンフレットのフォントとかすごい好きです~。イラストを公演のポスターとかパンフに載せる学校ってあると思うんですけど,描くならこれくらいのクオリティが気持ちいい!ビジュアルにこだわるのって超大事だと思うので,良いですね…。屋代。

ビジュアルといえば…衣装!今回衣装がいいなーと思いました。軍服とかって何をどこまで揃えられるかとか,同じデザインで統一できるかとかあると思うんですが,ちゃんと行き届いていて見応えありました。(個人的には大江さんのいかにも肩パッド!なスーツが好みでした。笑)
ただ,仕方ないかなとも思ったりするんですが,サイズ感がご本人と合っていない方が何人かいらして残念でした。こういう服の調整って難しいだろうなとは思うんですが。でもやっぱり気になりました。ワンピースの下のTシャツなんかも,メインで出てくる衣装ではみ出しちゃうのは他が良い分もったいない~と思いました…。

あと全体で気になったところと言えば,滑舌。でしょうか。
このカンパニーがやりたいことは十分伝わってくる!作品も衣装もパンフも演出もこだわっている!
のに!皆さんがやりたいと思っていること(だとこちらが受け取っていること)と,身体にズレがあるように感じて。一言で言うと,滑舌と表情がついてきていない…。
正直1年生さんだったら,「まだまだこれからだね!がんばってね!」と思えるのですが,関東大会で聞き覚えのある声の役者さんが,今回もすぐ一致してしまったのですね。喋り方で。うーん。もちろん,舌の短さなど器質の事情もお一人お一人あるかと思うのですが,カンパニー全体で甘い印象があったので,そこだけではないのかなと。せっかくの教室公演なのに,そもそものせりふが明瞭に聞き取れないのは本当にもったいなかったです。今年度の北信地区大会は例年より遅い開催だと風の噂で聞きましたので,大会に向けて力を入れていけるともっと届くお芝居になるだろうなーと思いました。皆さん登場人物としてというより,キャストさんとして喋りづらいのが表情に出ているように感じました。

ちなみに。元々屋代には来たかったんですが,特に水沢さん役の方の引退作品(で良いのでしょうか…?)を直接拝みたくてやって来た!!!というところも大きかったんです。2年前の『A・R』も屋代の文化祭公演からお邪魔していたのですが,まぁ度肝を抜かされたのですよね。なんて逸材がいるんだと。そして今回初めて女性役をやっているのを観た訳なのですが,高校演劇でここまで自由さを感じられる役者さんも珍しいな…と,改めて感じました。なんか,自由なんですよね。演劇のルールも,さまざまな役も,在るもの無いものの表現も,ふわっと超越してしまう。そしておへそまで見せてしまう…。なんて自由なんだ!彼女のお芝居を観られただけで満足だったのですが,まさかのギターの生演奏も付いていたので大満足でした…。はぁ。笑
本当にお疲れさまでした~。

水沢さんが引退となると,気になるのはネクストブレイカーなのですが,なんだか…栗原さん役の方に目がいきました…。座ってるときの姿勢がとてもきれい!私は座席の位置的にお背中が見えることが多かったのですが,すっと通った背筋に見入ってしまいました…。そして雰囲気がどことなーく,屋代版『南京の早春賦』のアデラさんぽくて。なんだろう。目かな。目のインパクトなのかな。もっといろんな表情が見てみたいなーと思っちゃいました。今後個人的に注目していきたいと思います。
さらに長谷川さん役の彼もいい味出してたので,今後に期待です。笑

はっ!こんなに長々書いていてさらに!という感じで恐縮なのですが,開演前に舞台上でキャストさんに安ピンを配っている方がいらしたのですが,一個ポロッと落ちてしまっていて,(あぁぁ…!)と思っていたんです。班員のどなたか気づいて拾って…(;ω;)と願っていたのですが無理そうだったので,図々しくもスタッフさんに回収をお願いしてしまいました。他人の舞台に口出しするのは観客失格だなと思ったんですが…。でも,安全に舞台を進行していくために,舞台監督さんなり演出さんなりが開演前に最終チェックできると確実なんだろうなと思いました。

屋代はお手伝いさんが多いイメージがあったのですが(そして今回どれだけお手伝いさんがいらしたかわからないのですが),ちゃんと毎年こうして公演が打ててすごいな~と改めて思いました。手伝いたくなるのもカンパニーの魅力の一つなんでしょうね。

練り直して広い空間でやるこの作品をまた観てみたいなと思いましたー。屋代の皆さん,お疲れさまでした。
しばらくは「グリーングリーン♪」を聴くと屋代のことを思い出しそうです。

Sunday, September 18, 2016

第31回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2016~ 長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部『イティテンディア』

@まつもと市民芸術館 (主ホール)

作:郷原玲
出演:長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部

観劇直後,私が思ったことはただ一つ。(どうぞ関東へ行ってらっしゃいまし…。) でした。笑

私の,美須々で上演されている郷原先生作品の感想を過去にお読みくださった方はお気づきになられているかと思いますが,私どの作品もストレートにはフィットしなかったんです。それがストーリーなのか設定なのか作品選びなのかは毎回違いましたが,なんか (んん?) と感じるところが必ずあって。でも今回そういうのが全くなかったんです。なぜか。もうやりたいことをご自由にどうぞと思ってスルーしてる訳でもなく。シンプルなものにシンプルな方法で迫れば,案外ストンと落ちるんだなと思いました。(哲学の先生がアイデンティティを扱う時点で興味深かった…。) 2014年から観た美須々の作品の中では,一番よかったなぁ。 

幕が上がった瞬間,ぱっと舞台を観て, (あっ,りょーこちゃんだ) って思いました。衣装も立ち位置も,なんとなくりょーこちゃんを思い出すような感じでした。でも,もちろん『B面』ではなくて。そして1時間。2014年に当時1年生だった彼女達が,2年経って演技の幅を広げ,たくさんの後輩に囲まれ,凝ったセットを組んで大きく動いている姿を見ていると,時の流れや「高校生」という時間の短さを感じました。なんとも言葉に表しがたい,親戚のおばちゃんのような気持ちです。彼女達と郷原先生の美須々での3年間の集大成を観られたなと思います。同時に,郷原先生お芝居もこの子達のこと大好きなんだなーと実感しました。
以前は, (あの子達ああいう演技以外できなくなっちゃうんじゃないかな~) と思いながら観ていたこともあったんです。役柄も,見せ方も。そりゃ同じ役者さんがやるのだから,そう見えるのはある意味当然なのかもしれないけど,それにしても別作品なのにお芝居の仕方としては同系すぎるところがあって。でも今回の作品を観ていて, (あぁ,もうそこを徹底的に伸ばすのもアリなんだなぁ) と思いました。どの部員さんも5教科を万遍なくできるのも大事かもしれないけれど,得意な3教科をみんなが持ち寄れば,結果強いカンパニーになるんだなと。得意なものを得意ですと見せつけられるのも,やられた感があっていいですね。笑

そう。幕が上がった瞬間, (りょーこちゃんだー) とも思ったんですけど,やっぱあの舞台装置にはびっくりでした。すごいぞあれ。どーやって作ってるんだろう~。木曽青峰の『深い河』もおおっと思ったんですけど,美須々はそれ以上の傾斜だった…。しかもあれがぐわっと開いちゃうから,面白かった~。魅せる舞台装置としてかなり成功してる気がする!
あと,後ろに2本幕があるなーとは思っていたんですが,まさかの投映に使われるとは…。文字が出てきた時,昨年観たKERA・MAPの『グッドバイ』を思い出しました。いいですね…。私はあのフォントも好きです…。ああいうことする学校って,長野県でいつ出てきてくれるんだろうと思ってたんですが,やっぱここでしたね…。
装置関係で言うと,おばあちゃんがひっくり返すちゃぶ台がたまらん。なんだあれ。愉快ですね。

あとあと,お芝居観てて, (彗星×入れ替わりって,最近そういう映画観たな~) って途中で気づきました。笑 いや絶対偶然なんでしょうけど。でもタイムリーだったんで面白かったです(´ω`)

あとあとあと,これで郷原先生の作品は『B面』と『木の葉に書いた歌』と『話半分』『あくしょん!』に続いて5作目になるのですが,徐々に郷原作品あるあるが掴めてきた気がします。笑
不思議な力を持ってるおじいちゃんおばあちゃんとか,親とうまく意思疎通が図れない主人公とか。コミュニケーションとディスコミュニケーションが常に作品のどこかにある気がして,でもそれって私達の人生そのものだよねと思うと,普遍的なことをエンターテインメントに仕立て上げて伝えられるこの人の力ってすごいなーなんて感じます。←コミュニケーションとディスコミュニケーションなんてお芝居では当然じゃんと言えばそうなんですけど,ストーリーの中にそれがあるというよりはそれそのものが題材というか。うまく言えない…。

でもって,この作品の中で言うと「オシャレしようと思ったけどやめました」「私はいつでも私から遠い」みたいなシーンが印象的でした~。女の子だからこそああいうせりふだと思うんですけど,なんとなく作者の性別と登場人物の性別が違うから書けたような部分な気もして。ああいうところって誰もが通るけど,どっぷり振り返るってちょっと厳しい気もするから。そこがアイデンティティを確立する時期ともどんかぶりな訳なので,避けて通れないとは思うのだけど。もしあそこに出てくるメインの子が男の子だったら,郷原先生はどんなせりふを書くんだろう。なんてことも思いました。

いろいろ書きましたが,久しぶりに高校演劇界でエンターテインメントだと感じるお芝居を観た気がします。
夏に『話半分』をやると知った時は,なんで茅野がやった半年後にこれ持ってくるんだろう。すごい思い入れがあるのかなーと思っていたんですが,観た直後は正直とりあえず感を感じてしまったのですね。ちょっとがっかりした瞬間もあったのが事実で。でも,このためだったんですね。県大会でもこの作品ではじけてきてほしいです。笑

美須々のみなさん,お疲れさまでしたー。

第31回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2016~ 長野県松本県ヶ丘高校演劇部『WITHOUT 保護者!』

@まつもと市民芸術館 (主ホール)

作:ろくみつるた
潤色:長野県松本県ヶ丘高校演劇部
出演:長野県松本県ヶ丘高校演劇部

  • 一言で表すなら,健気な舞台。保護者に置いてきぼりにされたネグレクト4人きょうだいって言うと,映画『誰も知らない』を連想したんですが,全然違いました。セクシャルマイノリティと思春期の子の揺らぎが見られて,そういうものを題材に扱おうと思った県の皆さんがすごいなと純粋に思いました。
  • 健気と言うのは,4人で必死に場転してるあたりとか,日向と山浦先生の両立とか。笑  すごいがんばってましたね。でももう少し物理的に,使う間口を狭くしても良かったのかなと思います。去年の『三人そろえば』でも思ったかも…。
  • ただセクシャルマイノリティに対して音響さんが過剰に反応しすぎてるような気がしたのと,セキ先生は私と同業なだけに(うぐぐ…)となりました。そして超現実的なことというか重箱の隅をつつくようなことでアレですが,多分お父さんの帰宅日を今日にしたかったから逆算して個人面談が8月なのだと思いましたが,一般的には夏休み前が多いかなと。でもそれぞれのキャラが素敵な60分だった!練り直してもう一回観たい!

第31回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2016~ 長野県田川高校演劇部『トランプする?』

@まつもと市民芸術館 (主ホール)

作:幸撫弘子
出演:長野県田川高校演劇部

  • パンフレットに"物語もおもしろく目が離せない"って書いてあるから,もっとポップな話なのかと思いました。タイトルとかからしても。…が!タイトルとストーリー,内容と演出のギャップが激しすぎて,どう味わっていいかすんごい困った!というのが率直な感想です。結構しっかりどシリアス(の比重が大きい。)なのに衣装なんかはファンタジックで,うそうそーん!という感じでした。
  • でも巨大な本に挟まれるとか,最後に積むレンガが光るとか,やりたいことや見せたいことはわりかし明確なんですよね。だけどそこに行くまでがぼやっとしてしまった気がするのと,脚本に演じさせられている感が否めませんでした。悪い意味でせりふしか出してなくて,もっと…お父さんが帰ってきたら娘は声を上げて歓迎するだろうし,その他のシーンでも自然と出しちゃう声ってあると思うんですよね。そういうのがきれいに無くて,演じさせられている感。
  • メンバーをはじめとする資源にはものすごく恵まれている環境だと思うんです。ただ,プランが感じられない。責任持って舞台を客観的に見るひとがいないなと近年の田川を観ていると感じます。いい味持ってる部員さんが多そうなだけに,超もったいないです。今後に期待です。
  • また後日まとめ直します。

第31回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2016~ 長野県松本深志高校演劇部『杯中蛇影』

@まつもと市民芸術館 (主ホール)

作:九国光
出演:長野県松本深志高校演劇部

  • 昨年観客の私としては切ない思いで深志を観ていて,その後も『あくしょん!』と文化祭公演を拝見し,深志のお芝居への向き合い方やメンバーが少なくなることがなんとなくわかったので,地区大会はどうなるかな~と思っていたのです。「普通」に,「普通」に公演が打てていて,安心でした。
  • もしかしたら地区大会でオール男子のお芝居って初めてかもしれない!先月の全国大会とか,今年の1月に観た駒場高校の『ガンジス川を下る』以来かな。なんとなく学校のレベルも似てるので,『ガンジス川』の彼らのことを思い出しました。笑  でも彼らと今回の何が違うって,今回は既成ということ。男の子3人で60分ってそもそも既成脚本の数自体が厳しいのかな。彼らだったらなんとなく創作もアリな気がしたのだけど,あえての既成だったのかな。
  • 男子3人という,下手したらキャラ被りまくりになってしまうけど,タッパとか声でみんな独立していたので良かったかな。個人的には野田秀樹系ボイスの彼・レイクくんが気になりました。
  • また後日まとめ直します。

Saturday, September 17, 2016

第31回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2016~ 長野県松本蟻ヶ崎高校演劇部『月華』

@まつもと市民芸術館 (主ホール)

作:高山拓海・長野県松本蟻ヶ崎高校演劇部
出演:長野県松本蟻ヶ崎高校演劇部

  • 発声が抜群に良かった!所作や身体表現なんかも,おそらく今日一番。ちゃんとトレーニングしてる身体ってこういうもの…というところがきちんと感じられました。さすが蟻高という感じ。
  • 作品は,なんとなく日下部先生の『砂漠の情熱』を読み込みまくってるんだろうなと思いました。構成や展開共に,先生へのリスペクトを存分に感じられました。言い回しとかほんとに,似てる感じ。作者の高山くんがどこまで意識しているかは別として。
  • しかし!役者さんがうまいことはすごく伝わってくるのに,二人の距離感(関係性)の変化とか,情緒の揺れみたいなものがじっくり味わえなくて残念…!カグヤが2つの次元にいて,ついていくのがちょっと大変でした。んー。もう少しすっきり観られるとよかったなぁ。それでも,文化祭~地区大会で別作品を書いて仕上げちゃうあたりはすごい!
  • また後日まとめ直します。

第31回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2016~ 長野県穂高商業高校演劇部『志望理由書』

@まつもと市民芸術館 (主ホール)

作:いぐりんとその仲間達
潤色:長野県穂高商業高校演劇部
出演:長野県穂高商業高校演劇部

  • 昨年の『青春舞台2015』で本家のドキュメンタリーを観ていて,ストーリーも粗方把握していたので楽しみにしていました。そして下手にネット台本ではなく,きちんと作られた既成を選んでいるあたりにも穂商の力を感じました。
  • 大半は1年生さんみたいですが,逆にどなたが2年生さんなのかわかりませんでした。登場人物のキャラクターとキャストさん達がものすごく自然で,脚が痛いのは設定なのかキャストさんご自身の都合なのかわからないくらいでした。あとほめてるんですが,事務の室田さんは体型が良かった。リアリティありました。←見回りのところとかインパクトあった!おいしい!!
  • 裏表と前後のニット事件はご愛嬌。まさかの二人とも。笑
  • また後日まとめ直します。

第31回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2016~ 長野県明科高校演劇部『オレンジ色の世界』

@まつもと市民芸術館 (主ホール)

作:九国光
出演:長野県明科高校演劇部

  • おかえりなさい明科さん!一度出なくなってしまうと復帰って大変だと思うんですが,またお目にかかれて嬉しいです!一昨年の作品でも思いましたが,明科は男性役をきちんと男の方がやられているので,それだけで雰囲気が全然違いますよね。素敵です。
  • 下手の喫茶店パネルがオシャレでした~。色味とか好みでした。が,舞台セットの向きがとても残念!!!私はあれを180度回したところから観たかったです!みかこの表情,こうきの表情をもっと見たかった!あずさは自由に動けるひとなので,接客するときだけ背中向けるような配置でも良かったのかな~。
  • 時間軸が単純でないので,後半ちょっとついてくのが大変でした。いきなりファンタジーになってしまった感じ。そしてみかこの口調的に,こうきは死んでしまったのかと…。失恋どんべこみの話だったんですね…。
  • また後日まとめ直します。