作:日下部英司 藤澤明穂 手塚万桜
出演:長野県木曽青峰高校演劇部
- 文化祭に続いて観劇。道具や衣装が揃った分,作品の世界観がダイレクトに伝わってきて見易くなっていたように思います。荒削りだったところにちゃんとお肉がついてきた感じ。棚とパネルのように使える大道具がよかったな~。
- 選曲のセンスと照明の使い方はさすが…。安定ですね。私は青転が好きなので,あるとうれしくなりますね。赤照明から場転するときも,まずちゃんと青がキレイに入っていて良かった。
- パンフレットのあらすじに,「還ってきた息子を見つめる,家族の物語です」と書いてあったのが良かった…。こちらもそのつもりで観られるので。作品の舞台設定というか物語の環境はこれまでの日下部先生作品を思い返すとめっちゃ既視感なのですが,夏に2作品を続けて観て,(あー。日下部先生は見えないものをドラマティックに表現したい人なんだ~)と個人的には腑に落ちたので,この話は別に戦争の悲惨さとか,そういうのじゃないのよね。だからこれまでの作品と似てると言えば似てるのかもだけど,全く違うと言えば違う。なんとなくの印象ですが,今回はあったかい感じがしました。なんなんでしょう。
- ものすごく緻密に作り込もうとしているのはビシバシ伝わってくるのに,個人的にもったいないとこが襲撃の再現シーン。からのジェフリーが亡くなった後のシーン。首にロープぐるぐる→父登場まで,もう少し時間をかけても…それこそ曲を聴かせて場転をあえて長くしてもよかったのかな?と思いました。他のシーンでしっかりアイコンタクト1つに時間をかけている割に,あそこは急いでいる印象でした。
- 大会の出だしから安定したお芝居が観られてよかったです。お疲れさまでした。
No comments :
Post a Comment