◇STAFF
演出:西谷弘
脚本:井上由美子
音楽:菅野祐悟
◇CAST
上戸彩/吉瀬美智子/斎藤工/北村一輝/伊藤歩/木南晴夏 他
2014年7月~9月にフジテレビ系列で放送
『白い巨塔』コンビの作品ということで,放送前から気になっておりました…。
上戸彩が,とてもよかった…。
せりふがいいよね。上戸彩のモノローグが,じわじわと胸に迫ってきました。
私今までろくに上戸彩の演技を観たことがなかったのだけど,(あぁ,本当に力のある女優さんなんだなぁ)と思いました。
このドラマではいろいろメモっておきたいせりふがたくさんありました。笑
一番は,「喜ばない,期待しない,明日を見ない」でしょうか…。
いや別に,不倫に限らず,ひととつきあっていると知らず知らずのうちに他人に期待を持ったり,(こうならないかなぁ)なんて思ってしまう。と思うんです。
でも実際自分が作り上げた理想と現実にギャップがあると,勝手にかなしくなってしまう。勝手に舞い上がって,勝手に落ち込んでしまう。
だから私のアタマの中も,いつしか(○○じゃなくてあたりまえ)と思うようにしていました。
ひとから名前を覚えてもらえなくてあたりまえ。とか。
そこを基準にしていれば,その通りになっても傷つかずに済む。
反対に,覚えていてもらえたら,ものすごくうれしくなれる。そんな感じ。
でも不倫はもっと,刹那的で「今,ここ」しかないんだろうなと思いました。
「自分を大切にする」って,どういうことなんだろうとも,このドラマを観ていて思いました。
ちょうどプライベートでも,考える機会があって。
きっと自分を大切にするって,2種類あると思うんです。
ひとつは,社会的な地位を守ること。「○○の奥さん」とか「○○で働いてるひと」とか。
もうひとつは,自分のこころに正直になること。「○○したい」に素直になること。「好きな人に会いたい」とか。
どちらも大切にできたらいいのに。
それがどうにもならないから,上戸彩も吉瀬美智子もくるしかったんだろうなぁと思います。
バランスって,何を優先するかって,自分の素直な欲だけでは片づけられなくて,自分の力だけではどうにもできないこともあって,ムズカシイなぁなんて思いました。
上戸彩と斎藤工のきゅんきゅんしてしまうシーンがとてもよかった…。
30代という設定だけど,ああいう気持ちっていくつになっても味わえるんだなぁというか,味わえたらいいなぁと思いました。笑
それにしても,斎藤工ってちゃんと幸せになる役をやってるところを観たことないのだが!
でもって,子役の山口まゆちゃんがなんだか印象的でした。あのムズカシー年頃の子を,きちんと出していたなぁ。『聖女』でも広末涼子の子ども時代を演じていて,思わず見入っちゃいました。葛藤している表情が,とてもいいなって思います。
あと音楽!『MOZU』の菅野祐悟が担当しているとだけあって,インパクトがすごかったー!
OPのボーカル入りの曲とか,一青窈のEDのギター版とか。ギュインギュインいってるのが,パンチ効いてて好きでした。
回を経るごとにドラマドラマしたせりふや展開になってきてしまったところが残念だったけど,画がキレイなのと,カメラワークがよかったのと,せりふが…良かったです。やっぱりいい作品の6割は脚本の出来だと思います。
たとえばここがよかった。
- オープニングの,上戸彩が夕陽に照らされて自転車を走らせているところがすごくキレイ。焦燥感もあり,切なさもあり。
- 7話の終わりに,上戸彩と斎藤工がマンションの扉でぎゅっと手ぇつないでるところがたまらなく良かった。
- 最終回のほんっとに最後のところで,「また不倫しちゃったらゴメンネ神様☆」みたいなモノローグは,エェェェ~ヽ(;▽;)ノと思っちゃいました。笑
もっといろいろ書きたかったけど,いざ書こうとすると11話って長い…。笑
ここまでにしておきたいと思います。
上戸彩の表情や声が,本当によかった…。
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