監督:橋本光二郎
原作:高野苺
音楽:大友良英
◇CAST
土屋太鳳/山崎賢人/竜星涼/山崎紘菜/桜田通/清水くるみ/鶴見辰吾/真野恵里菜/森口瑤子/草村礼子
製作国:日本
公開:2015年
上映時間:139分
(2015.12.13 劇場で鑑賞)
もともとこの日は地元(松本)の友達と3人で会う予定だったのですが,そのうちの1人の都合が悪くなってしまって。でもせっかく仕事の予定をつけて空けた日なので,地元にまつわることを!と思い,もう1人と一緒に『orange』を観ることにしました。
映画化が発表になる少し前にこの作品を知りました。ある日普通に東京の本屋さんをぷらぷらしていると,明らかに松本城がバックになっている表紙の少女漫画の単行本を見つけまして。それが『orange』4巻でした。1~3巻も買って,一気に読みました。この物語の舞台は松本で,中でも蟻ヶ崎とか沢村とかの地名が出てくるのだけど,私は松本に住んでいた頃まさにそのエリアにいたので,うきゃーっと思って読んでしまいました。
あと,もう一つうきゃーっとなったのは,現在の菜穂が26歳だということ。
読んだ当時ドンピシャリで私も26だったので,(これ私のための漫画!?)と思っちゃうくらいでした。笑
地元が舞台の映画なら,『日本の黒い夏 冤罪』とか『神様のカルテ』とか観たことあったり,『さよなら,クロ』とか知ってたのですが,そういえば漫画ってなかったかもなぁ。そもそもこの3作ってときめききゅーん!というとは全然違うジャンルなのでね…。「なかよし」と「りぼん」で大人になった私なので,やっぱり少女漫画は好きなようです。
そして何よりオール長野県ロケだというではありませんか!
松本でロケもやってるとは知っていたけど,本当に100%長野県だなんて!すごーい。
城山とかアルプス公園とか,私が小さい頃から慣れ親しんでいる場所はもちろん,女鳥羽川とか縄手とか,あがたの森とか弘法山とか田川とか明科とか!(旧飯田工業高校?は遠くて縁なく…。)あのあたりを綺麗に撮ってくれて,ありがとうございますという感じです。笑
田川を出るとあがたの森に通じたり,明科のグラウンドを出ると田川の中庭に通じたり…というところは軽く違和感でしたが。笑 ほんと,綺麗に撮ってもらえてよかったねぇ…。親心です。もはや。
キャストが発表されて,朝ドラの『まれ』を観ていた私としては土屋太鳳×山﨑賢人のカップル再び…と知り,安堵安堵でした…。菜穂は誰がやるんだ!適当なひとはだめだ!と思っていたので,この二人ならOKかなと。主役はこの女優ではないか…みたいな情報もネットでいろいろ出ていたけど,高校生役も26歳の姿も演じるとなると,若くてかわいいだけじゃだめなのでね…。太鳳ちゃんだと少しほんわりしすぎている気もしたけど,映画が始まると全然気にならなかったです。内気な女の子が丁寧に描かれていてよかったなぁ。
ちなみにアズは,私の中では高畑充希ちゃんが良かった!と思ったのだけど,観てみると清水くるみちゃんが原作ぴったりでびっくり!太鳳ちゃん賢人くん以外ほぼ知らないキャストさんだったので,逆に先入観なしで観られてよかったです。あと今回の収穫として,須和役の竜星涼くんが超絶カッコイイということがわかりました!(役柄も含めてだけど!)今後彼に注目していきたいと思います☆
翔のママは情緒不安定なひとだけど,そこに森口さん持ってくるのもドンピシャリだったー…。『八日目の蝉』でも恵理菜ちゃんのママとして良い味出してたのが印象的だったので,わーきたきた!って思いながら観てました。笑
翔母のムービーのシーンは静かに号泣でしたよウフフ…。
なんかもう話としては切なくて,救えたけれど結局救えてなくて,最後の5人の弘法山のシーンとかもぼたぼた泣いてしまいました。あぁぁ。(ほら私,叶わなかったことが叶った風の場面に弱いから…。笑)
もううまく言葉にはできないけど,切なくて胸をくすぐる映画でした。
はっ!あともう一つ切ないポイントとしては,非常に個人的な話ですが,(こんな青春なかった…!)ということ。笑
私も約10年前は高校生だったはずなのに!クラスの友達と一緒に帰るとか一度もなかったんだけど!!!
朝は1時間目の授業の50分前から朝練だったし,朝練係だったから授業が始まる2,3分前に教室に滑り込んでたし,放課後も18時に部活が終わって1時間とか4時間とか平気で居残ってたからーーーーー!!!!!だから昇降口で「おはよう」とか「バイバイ」とかあいさつなんてまともにしたことないよこんな青春なかったようわぁぁぁぁあああんヽ(;∇;)ノ←そしてこれを高1から高3の12月まで続ける。そして1月から始まる自由登校。
放課後縄手で「ふるさと」のたい焼きをはふはふしたい人生だった…。笑
高校生って本当にキラキラした素敵な時間ですね…。あ。でも,私は,私の高校3年間は,とても満足です。念のため。笑
という,キュンキュンしたりしゅんしゅんしたり,心がとても搔き乱される,素敵な映画でした。(ほめてる)
DVDとかほしくなっちゃいますね。かなしくなった時に観返したくなるような。そんな,そんな映画でした。
No comments :
Post a Comment