@まつもと市民芸術館主ホール
作:ととのえ
出演:長野県南安曇農業高校演劇部
昨年観た中信地区大会で,私の中の裏のマイベストがここ南農でした。オカマのマリさんのビジュアルがすっごいインパクトあって,県大会の会場でここの生徒さん(演劇部ではない)が花を売ってたところに「すごくよかったのでよろしくお伝えください」と伝言を頼んでしまったくらい…。←だいぶあやしいひと
その南農が今年は何をやってくれるのか,私はワクワクしていました。タイトルからして二次元感たっぷりだったので,どっちに転ぶかなとも思っていました。笑
なんか,今回も斜め上に行ったなという感じ…!
2次元なんだけど,その2次元を俯瞰して見ている作品の感じがとても良かったです。笑
完全に入り込んじゃうと,今年の北信の中野西高校『恋夏トリップ~Child→Adult~』みたいになっちゃってこっちがこそばゆくなってしまうところでしたが,そんなことなくて安心でした。
講師の先生も仰ってましたが,衣装とかかなりそれっぽくて面白かったです。こういうお芝居してくるカンパニーって,本人達がそういう格好したかっただけなんじゃないの?と思ってしまう場合もあるんですが,南農は…もしかしたらそれもあるかもしれないんですが,その自分の格好に溺れることなくお芝居が成立していたのでスゴイと思いました…。
ある意味ぶっ飛んでるのをひょいひょいっとこなしてしまうのでぐいぐい観てしまったんですが,暗転のときに明らかにせりふでない声が聞こえてきたり,せりふをカバーし合ってるようなふうにも見える場面があって,途中は若干ハラハラしました。笑 やっぱりそういうところが少しでも見えてしまうとお客としては我に返ってしまうというか,世界に入り込めなくなってしまうので,稽古を重ねるって大事なんだろうなと思いました。とりあえずきちんと幕が降りて安心です。笑
いろいろ面白ポイントはあったのですが,一番ぶはっと来たのはやっぱり王様…。ああいう,自分の体型を味方につける覚悟があるってすごいですね…。見た目だけで面白いって高校演劇では貴重だと思うので,それだけで拍手です。あと魔法使いの見た目と,結構な棒読みも良かった…。
南農のお芝居は今年で2本目ですが,なんとなくみなさんの趣味がわかったような気がします。このままぜひ,南農さんの道を突き進んでほしいなと思います!
南農の皆さん,お疲れさまでしたー。
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