Friday, December 26, 2014

***わたしの2014ねん~テレビドラマ編~***

「わたしの20○○ねん」シリーズ,今回はテレビドラマ編です。
もともとは舞台とか出来事とか写真とか,ざっくりした区分で始めたシリーズなので,ここまで細かくするなんて自分でびっくり。

でも,ちゃんと日々の雑記の中だけではなく,きちんとまとめておきたいなーっと思ったので綴りたいと思います。

来年の充実につなげるべく,テレビドラマ編はじまりはじまり~。


⑤NHK『聖女』(8~10月・全7話)

脚本:大森美香
演出:日比野朗/水村秀雄
音楽:吉俣良

デビュー当時から広末涼子は知っていたけど,彼女のちゃんとしたお芝居とか観たことないのです。『おくりびと』とか。
この年齢の彼女でしか出せない魅力に溢れる作品だったなーと思います。
感想の本文でも書いているけど,このひとの表情がとても良いの。とっても。
少し歪んだ,でも必死に笑おうとしてる顔とか,好きだった人に再会できてすんごいキュンキュンしてる瞳とか,表情ひとつで多くのことを物語れる女優なんだな…と実感。

あと,せりふがよかった。
「愛なんて,なんであるんでしょうね。そんなものなければよかったのに。そんなものなかったら,もっと上手に生きられたのに。」
「あなたを愛したこと,それだけがあたしの失敗だった。それだけが,本当のあたしだったのかもしれない。」
“上手に生きる”とか“失敗”とか,言葉のセレクトが秀逸だなぁと思う訳です。

ずいぶんと遠回りしてしまったけれど,純粋に誰かを愛していた。それだけのこと。不器用な肘井基子が,愛おしかったり疎ましかったり。
女の幸せについて考えさせられた作品でした。


④CBC『月に行く舟』(10月)

作:北川悦吏子
演出:堀場正仁

昨年の『月に祈るピエロ』が良くて,今年もこのシリーズに期待していました。
あたり。

舞台は岐阜の,全然栄えていない土地なのだけど,それが作品の中で良く映えていたというか,作品そのものを引き立てていたなぁと感じます。ただの観光的なロケではなく,その土地で生きるひとの空気みたいなものが見えた気がします。

大人のための大人のドラマでした。じわじわきました。
最後に“におい”を託すところとかたまらないし,好きな人を待っていたいし,待っていてほしい。大人でも,そういう夢を見たい。
そうそう,映画『冷静と情熱のあいだ』に似たじわじわを感じました。静かに胸を打つ作品でした。


③テレビ東京『なぞの転校生』(1~3月・全12話)
脚本:岩井俊二
監督:長澤雅彦

岩井俊二さんが脚本だというので,気になって観てました。
この時期は他のドラマも観ていたのですが,気づいたら一番集中して観てました。でも実はまだ最終回を観ていない!だけどそこ抜きでも,印象的な作品。

ショパンの「雨だれ」がとても素敵だった。もうテーマソング。
手ぶれ風カメラワークも良い。映像の質感もすっごい好み。
中村蒼も桜井美南も本当にみずみずしい演技で,キュンとしてしまいました。桜井美南は視線が,目が良い!!そして本郷奏多のサイボーグっぷりがいいなぁ。
あとは杉咲花ちゃんだよね。もう『MOZU』とは全然違うお芝居。幅が広い女優さんだな~と思います。

とにかく,早いところ最終回を観たいです。


②TBS『Nのために』(10~12月・全10話)

脚本:奥寺佐渡子
演出:塚原あゆ子/山本剛義/阿南昭宏
音楽:横山克

もう…最終回を観たとき,本当に胸がいっぱいでした。良いものを観ました。
もっとがっつり語りたいので,早く単体の感想を上げられるように努力します…。

『花子とアン』で共演した賀来賢人と窪田正孝の再共演♡
榮倉奈々×横山克♡♡
あーーーーー,本当によかった。
よかったドラマとは,最終回を観た後にもう一度見返したくなる作品のことなんだろうなーと個人的に思います。観たくなりました。

榮倉奈々が高校生からアラサーまでを演じているのだけど,3年前にやっていた『蜜の味』でも中学?くらいからそれくらいの年までを演じていて,この人ほど自然に年齢を超越できる女優はそういないなーと思っていたのです。高校生姿の榮倉奈々に,何の不自然さも感じられないのだもの!

「守りたいひとのために隠し続ける」という純粋さ,究極の愛が,本当にくるしく,きれいで,ある意味美しいな…と思いました。

OPの色彩も本当に良い…。主題歌も良い…。あぁ,ほんとに,早く単体の記事書きたいです。笑


①TBS・WOWOW『MOZU』(4~8月・Season 1,2計15話)
監督:羽住英一郎
脚本:仁志光佑
音楽:菅野祐悟

2014年で最も私の心を奪ったテレビドラマは,『MOZU』!!!

お芝居を観る私にとって,生以上のものはないと思っていたし,最近のテレビドラマはつまらないと思っていました。

いやぁ…TBSとWOWOWの本気を観た気がしました。
申し分なさすぎる…。
そしてこのコンパクトな部分にこの作品の魅力を書くことは難しいので,単体の記事へどうぞ…。

杉咲花ちゃんが輝きまくっている…。あのドスの効いた声が素敵すぎる…。池松壮亮くんも良すぎる…。

(Season 1が民放→2が有料放送と来たら,次は映画かな!)と思っていたのですが,本当にそうなってびっくり。今から公開が楽しみです。


+++


はぁ。満足。笑

でもドラマって大概連続モノだから,それを短文にまとめるのはとても難しい…。
そして書いているとまた観たくなってくる…。

本当に,ドラマだから出せる世界観とか,ボリュームがあるなぁと改めて感じました。
来年も舞台とは違う魅力で魅せられる作品に出会えるといいなぁ。

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