Sunday, July 17, 2016

長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部『話半分』


@松本市ピカデリーホール

作:郷原玲
出演:長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部

高校演劇にお金を出したのは久しぶりです。
私にとって『話半分』は,長野県茅野高校演劇部が関東に持って行った作品。あれは結構衝撃だったのです。コンパクトなのに丁寧に作られていて,舞台装置なんかもハッとする瞬間があって。
それが昨年度のことだったので,そのすぐ後に本家本元というか作者の郷原先生がいる高校が手を出すとは。ご自分の作品ではあるけれど,すごい茅野に挑戦してきてるな~という印象が強かったです。なのでどうしても気になって気になって,観に行っちゃいました。お金出して。笑

ピカデリーという比較的小さなハコで,美須々はどう世界を立ち上げるんだろう。
と思っていたら,2月に同じ会場でやった『あくしょん!』を思わせるような演出でした。基本サラ舞台で,“場”を思わせるようなものは椅子,椅子,椅子。私も昔銃を使うシーンを作って,そりゃもう難しかったのですが,椅子のガタガタガタッてやつは感動しました。その手があったかーって!笑

でもやっぱり戦争モノって,いやこれは私が思うだけかもしれませんが,抽象的なセットだとちょっとインパクトに欠けるのかな。と。役者の演技だけでイマジネーションを刺激するには,戦争は少し大きな素材なのかも。なんて思いました。センターから椅子ガシャーンは衝撃的でしたが。

そして,一番大きく思ってしまったのは,地区大会のためのつなぎ感。うーん。なんだろう。作品自体はとってもしっかりしてるし,キャストさんも訓練を積んでいるのだけれど。舞台装置が派手だったら気合いが入ってるとか,派手じゃなかったら入ってないとか,そんなんでは決してないのだけど。
でもどこか,キャスティングも含めてそんなふうに仕上がっているように見えてしまったのです。そうでないとは思うのですが,すみません…。

でもって下ネタは躊躇なくやれる人でないと,そして男性役を男性がやらないと,なかなか盛り上がらないものですな…。勢いよくやってほしかったなぁ~と,大人としては思いました。笑

あと全然余談なのですが,前日の木曽青峰でも「弦楽のためのアダージョ」を聴いたばっかなので,デジャヴュ感満載でした。どっちの先生も音楽のご趣味が良いですよね。笑

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