@彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
作:田村和也
出演:新潟県立長岡大手高校演劇部
なんかこの高校の名前聞いたことある,聞いたことある…と思っていたのですが,自分のブログ内を自分で検索してわかりました。どうやら11年前にこの高校の関東大会公演を観ていたようです,私!
がっ,申し訳ないことに内容とかは全然思い出せず…。この年度に新潟では中越地震が起きたのだけど,十日町と長岡大手高校(震源地に近いらしい)が関東への切符を手にしたのはそういうバイアスがかかってる訳じゃなくて,実力で出てきたんだよという話を聞いたことがあります。そういうエピソード記憶なら覚えやすいのにな…。でも,干支がほぼ一周しても,また同じ学校のお芝居を観られるのは嬉しいことです。
ががっ!パンフレットには,
地区大会でも県大会でもアンケートの感想はほぼ100%「何が言いたいのかわからない」でした。反省。と書かれていて,それでも関東まで来るってどんな舞台なのだろうか~と思っていたのでした。
結果…
抽象ってムズカシイ!!!!!
ということを再認致しました。
さらにすみません。私はこの一個前の学校(長野清泉)の上演が無事に終わった安堵感もあり,若干意識が飛びました…。本当にすみません…。
一度意識が飛んだらストーリーには言及できないと思っているので,思うところだけ。
とにかく舞台が抽象的で,ほぼ真四角(だと思う)のシートの上にキャストさんがスタンバってて,入れ代わり立ち代わりいろんな役を演じていくしくみ。ときどきノートとかランドセルとか,小道具が出てくるしくみ。
あれ。なんかこういうの,観たことあるぞ…と思いまして…。
私は長野県のニンゲンなのでそこの話になってしまって申し訳ないのですが,例えば日下部英司先生が書かれるホンってこんな感じかもと,思いまして…。
今回の舞台は状況説明的なせりふがあんまりなくて(ないように感じて),もうその空間が始まればその場にいる人間関係が成立しているのだけど,それがいつで,どこで,あなたが誰なのか,わかるまでにすんごいすんごい時間がかかってしまって,ついていこうとすればするほど頭使って,意識がぽーっとおでかけしてしまったのだと思います…。衣装も似た感じだった(と記憶している…)ので,余計に誰が誰だろう感出ちゃいました。
抽象的な舞台って,なんにでも化けられるけどある意味いじわるなので,情報提供のさじ加減によって「抽象的だからこそ面白い」になるか「わからん」に分かれるのかななんて思いました。
書けば書くほど言い訳がましく思えちゃうのでこの辺で…。
あ。でも,キャストさんの待機が美しくて,いいなーって思いました。最近だと長野県屋代高校の『A・R~芥川龍之介素描~』でこういうパターン(屋代は上下で椅子を用意して待機)のお芝居を観たのですが,着席の前後で(よっこらしょっと)みたいな素の感じが漂う舞台だったので,だったらもういっそ隠した方がキレイ…と思っていたので…。見せる以上,美しさって大事だなと思います。
噛めば噛むほどわかるスルメ系舞台だと思うので,何度か観てみたい舞台でした。(あとお客さんを舞台に乗せて四方向から観られる作品ですよね,これ。文化祭とか校内公演でできたら面白そう!)
長岡大手高校の皆さん,お疲れ様でした。
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