(公式webサイトより)
@シアターχ(カイ)
演出:加世田剛
脚本:鯨
プロデューサー:今井壱克
舞台監督:佐藤豪/中原和彦
照明:しもだめぐみ
音響:斎藤瑠美子
衣装制作:摩耶
撮影:西角郁哉
制作:榎本鉄平/高田瑛
制作補佐:岸川恭子
出演:北田拓朗/村田直樹/横山真希/いしわたりようこ/蓮根わたる/いのせさきこ/田内友里愛/高橋まりえ/相澤ゆうき/小野健人/井狩善文/田中翔大/芳村大樹/小田洋輔/大澤麻実/関友里恵/梅田聖也/吉田憲章/橋本拓哉/萩原太地/小野瀬悠太
どうやらSpinnin Ronin JapanからSPINNIN RONINになって初めての作品のようです(大文字小文字はよくわからない…)。前回の『SKY RUNNER』に続いて&2013年の『積む教室』初演に続いての観劇になりました。
そう。前回の『積む教室』を観ていたのですが,前回とは比べ物にならないスケールに…!
キャストも増え,設定も変わり,こんなサイズの箱になっているなんてー!カンパニーの成長を感じました…(´▽`)☆
観たことあるのに新しい!前回との違いを楽しみながら,ワクワクして観ちゃいました。
最近…と言っても『SKY RUNNER』と今作だけしか観ないで言っちゃいますが,主宰の加世田さんが出演されなくなったのが,スピニンとしての大きな変化なんじゃないかと個人的に思ってます。
加世田さんのことは舞台の作品を通してしか存じませんが,今までのどの作品も,どこか加世田さんの自伝…じゃないですけど,ご経験を元にしたストーリーだったり構成だったりしたんじゃないかと勝手に思っていました。なので作・演出・出演みたいになっちゃうと,そのひとの独壇場!…じゃないですけど,そんなふうになりがちなのではと勝手に思っていました。(あくまで勝手勝手の世界で話してます…。スミマセン…。)
…がっ,100%裏に回られることで,お客としても主人公が客観視できるような気がしたんです。『SKY RUNNER』も今回も。(加世田さんのお話…から,剛田ケンジくんの話として観られた!気がする!)
スピニンというカンパニーとしても,なんだか幅が広がった気がします。←つまりこれが言いたかった。
前回と設定なんかが変わったーってことは既に書きました。大筋は変わらないのだけど,17年ダブってるひとがいなくなったりヤケになって入学するひとがいなくなったり…積極的に入学するか,そこしか行き場がないのかという二極化になっていて,「なんでそのひとが今ここにいるのか」がハッキリして見やすくなった気がしました◎ 「そこしか行き場がない」っていう人達の質は,前作『SKY RUNNER』のスラム街に生きる彼・彼女達をちょっと思い出しました。前回から引き続いて出演されている方が多いこともあり…。
私は何を隠そうマキちゃんを観に行ったので,前回の役名がミシェル・ヨーコであることは覚えておりましたっ。が,舞台が進むうちに,ミシェルじゃなくてミシマヨーコになっていたことが判明。日本人らしい名前になってました。ミシェルさんは本当は新体操?の選手になりたかったけど夢破れこの学校に。でもたまに,夜にそっとリボンを握って踊ってみる…というシーンが前回とても印象的だったのだけど,ミシマさんはより内面がずしっと来るものになってました。誰に認められるために達人を目指すのかなミシマさん…。と思うと,なんだか切なかったです。
で,ミシェルさんが月夜の晩(?)に踊っているときに流れていた曲は,今回はサトルくんのところで使われてた…気が。(すべてはうろおぼえ。)こうきたか。
そうそう。前回ケンジくんをやっていた吉田憲章さんが今回師博(シーフー。先生のこと)になっていたのも面白いよね。作品外の楽しみポイントではあるけど。スーツで踊るのもカッコイイ。学ランで踊るコンドルズのようだ。
あと『SKY RUNNER』で井狩善文さんのお芝居を初めて拝見したのですが,今回の金剛玄武…。彼以上の適役いないじゃないですか(-▽-)笑
あのタッパ!!!やばすぎる!!!(ほめています)いったい身長はいくつあるのでしょう。やっぱりラスボス感ありすぎですね。良いですね。
あとあと,保健の先生(?)が椿鬼奴に見えてしまう瞬間がありました…。髪型…?(「だから何」ですが…とりあえず書いておきます。書き逃げですみません。笑)
でもなーんか,腑に落ちないというか(ううーん…)と思うところもあって。最後の最後で,ケンジくんが師博として学校にカムバックしてくるのだけど,そこのくだりが「社会に適応できなかった」みたいな感じで,ここしか社会的な居場所がない…っていうことで戻ってくるのですよね…。なーんか納得できないのです。納得と言うか,観客としてここまでケンジくんに感情移入してきたのに,それは世間一般には通用しないパーソナリティというのが…。うーん。結局この学校って何なの?とは思ってしまうかも。
だけど前回の群舞に圧倒されたように,今回はカンフーに圧倒されました!人数が増えたからより一層見応えがあったし,洋楽とカンフーがこんなにも合うって面白いなー!と思いました。ぐるんぐるん思い通りに体を操るキャストのみなさんは,めちゃくちゃかっこよかったです。(特にマキ♡)踊っている姿を観ると,本当にこっちの心も踊っちゃいます♡
あと二胡とパーカッションの生演奏があったり,子役のお芝居が意外とうまかったり(笑)。
さらにLED照明すげぇ!と思いながら観てました。色も自在に変えられるのですね!?
向きもぐるりと変えられるのですね!?
LEDならではのカットオフとカットインが超鮮やかでした。現代的ー!
シアターχも一度行ってみたかった劇場だったので,今回デビューできて満足です。
はっ…でも,きちんと早割で申し込んだはずなのに,当日チケットがすぐ出てこなかったのには少ししょんぼりしてしまいました(;ω;)なぜだろう…。手際よく対応してくださったので良かったですが,確実に予約が通ってるってどこに行くにも何を押さえるにも大事だなーと思います。私も仕事で今後予約を受けるひとになるので,ミスなくやっていきたいな…と思いました。
軽やかな体がほしい!踊れる体って素敵!そう思った作品でした!
マキちゃん&カンパニーの皆様,お疲れさまでした。
勢いでフォトブックも注文してしまったので,到着を楽しみにしています(´∀`*)
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