Friday, August 8, 2014

映画『夜明けの街で』



◇STAFF
原作:東野圭吾「夜明けの街で」(角川文庫)
監督:若松節朗
脚本:川 いづみ

◇CAST
岸谷五朗/深田恭子/木村多江/石黒賢/黄川田将也/田中健/萬田久子/中村雅俊

(2014.8.8 DVDで鑑賞)

2年前にテレビで再放送してた『八日目の蝉』(NHK版)を観て→そこに出てた岸谷五朗にキュンキュンしてしまい→いつか観たい!と思っていた作品。横浜のデートって素敵そう…(´∀`*)と思いながら観ました…。このジャケット写真…好きです。表情がいいです。

こんなにも,一度ハマるとこんなにも,するするするっと堕ちていってしまう渡部が,愚かしくてかわいくて,愛おしかったです。いい年した男の人が,メール一通であんなにも嬉しくなってしまうのね。笑
あと社内メールってサーバーにデータとか残っちゃわないのかなって。そういうソワソワもあったり。
パソコンの画面も,横から後ろから見られちゃわないかな,とかって。

深キョンの演技ってあまり観たことないけど,渡部より一枚上手だなーと常に思って観てました。転がしようがいいですね…。
「逃げるの?」と聞いておきながら,最後は「逃げてね」というあたりとか,なんだか切なくなりました。あと,「夢を見ちゃいけない」のモノローグも,さらっと言ってしまうけど実はすごく重厚だったり。ちゃんと触れるといろんな思いが出てきちゃうから,そうやって流そうとしていたのかな。

あと,木村多江が良かった…。
「出張」とか「お通夜」とか,そういった嘘を渡部はばれやしないかとドキドキしながら言うのに,その受け流しっぷりはやっぱり夫婦だな,とか。
でも深キョンと一緒で,触れると出てくるものがあるから,卵の黄身を針でつつかないようにごまかしていたのかもしれない。いや途中から,きっとそうなんだろう。ずっと長いこと平穏を保ってきた夫婦だもの。気づかないわけないもの。妻ってやっぱすごいな。
最後のシーンで,黄色いストールを巻いてる木村多江のせりふが本当にすごかった…。

「何が済んだの?何も済んでないと思うけど。あなたと私の中で,一生済まない話だと思うけど。」

これを笑顔で言う木村多江の深さが…スゴイ…。


人生の罪には人生の罰が下るということをじわじわ感じた映画でした。


あと,他の方のレビューを読んでて,確かに殺人事件は取ってつけた感が私もしました…。原作の問題なのか脚本の問題なのかはわからないけど…。
もっとがっつり容疑者容疑者してるのかと,ミステリー要素があるのかと思ったのだけど,あんまりそうじゃありませんでした。んんん,残念。

でも,横浜の夜景ドライブデートがどうやら素敵らしいということがわかったので,いつかしてみたいものです…。おわり。

No comments :

Post a Comment