Sunday, September 18, 2005

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 長野県松本筑摩高校演劇部『回転木馬とジェノサイド』

@大町市文化会館

県大会の記事にまとめて感想を書いています。こちらへどうぞ。

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 長野県松本県ヶ丘高校演劇部『傷痕 ~キズアト~ 』

@大町市文化会館

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 長野県明科高校演劇部『県立明星高校グリーンクラブ '05』

@大町市文化会館

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 松本松南高校演劇部『ごはんの時間2 い』

@大町市文化会館

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 長野県塩尻志学館高校演劇部『夢幻館』


場所◆大町市文化会館(長野・大町)
作◆五味麻子

●その高校の部活の雰囲気や空気は、パンフレットや舞台からにじみ出ているものではないかと。毎年パンフレットで志学館のページを見ると、志学館らしいオーラがじわりじわりと出ているんですよね。そうそう。パンフレットのフォントって、各高校毎年だいたいおんなじで、ちょっと笑えてくる。(笑)

●舞台セットがちょっと楽しいと思いました。たんす?の中とかベッド下とか、繋がっていて。たんすとか、ぱたんと開けると向こうが大黒だかなんだかで、とにかく黒いので、そこもカサハラレーダーが反応しました。ドラえもんでいうタイムマシンの中のぐるぐるみたいで。

●お茶ならマグカップよりティーカップがいいな。と個人的に思ったり。

●「真意」が「シーン」という音に聞こえたり。

●講師の高山先生も仰っていましたが、なんで単語単語でぶつぶつ切るのかなぁと不思議に思いました。意図的ではなく、もうそれが土台として出来上がってしまっているので、それに合わせて喋る感じで。麺とか粉に合わせてざるを用意するというより、ざるがこうだから麺や粉はこうなる!!・・・みたいな。うまく言えませんが・・・。 それから、単調なのも気になりました。余計なところに意識がとんじゃった感じで、ちょっとこれは良くないのでは!

かきとちゅうです。。。

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 長野県木曽高校演劇部『アラワレテ』


場所◆大町市文化会館(長野・大町)
作◆杉浦t佑真

●緞帳が上がった瞬間を一枚の絵のように考え・・・ている訳じゃないんですが、今回の大会で、緞帳が上がった瞬間素直に「あ、キレイ!」と思った作品で、その後これを上回る緞帳は上りませんでした。そして、木曽高校さんの舞台は2001年から地区大会を拝見していましたが、これが今まででいちばんしっかりとした舞台セットだと思いました。すごい感動しましたね。ただ、ヨウジはタッパがあるので、ヨウジが立ったとき、後ろのパネルからはみ出してるんですよね・・・。観てて「あちゃ!」と思っちゃいました。もう少しパネルが高いと良いのではないかと。平台の上に置いてただか床に直接置いてただかわからないのですが、そこらへんの技術的ミスは出来るだけ避けたいものですよね。(切実)

●ドアなんかの無対象のものをしっかりと表現してほしいなぁと思いました。これは結構前から木曽高校さんに対し思っていることです。たとえ他のもの(演技だとか舞台装置だとか)がよくても、そういうところで手を抜いてしまうと、幻滅しちゃう人なんです、私は。

●ノートパソコン様がいらっしゃったのに気がついたのは、ヨウジが実際使ってるときでした。(遅)ノートパソ様ってだいたいが紺色?なんだもの。ちょと背中越しじゃわかりにくいだな。それにぬいぐるみさまもいらっしゃったし・・・。うぅ。

●そうそう。パネルの色、ほんのりクリーム色がかってて、ちょうど良いと思いました。ただもう少し生活感というか、使ってます!みたいなのがあると良いかと。壁にこそおもひでがつまってる!!でっかいキャンバスだい。(そうなのか。)

●ユッコちゃんが入って来て、ヨウジとやや絡んで、「ねーるな」っていうせりふがあるんですが。。。あれのテンポは悪くなかったんじゃないかと思います。あと動きがちょっとハラハラした!(お腹に足がぶっささりそうで)なのに鮮やかにのんべんだらりとよけててすごかった!!

●机の上をハンカチで拭いちゃうのは予想できるし、そこで笑いを取りたいんだろうという意思はじゅうぶんわかるんですよね。ただそれが明らかになって、体が(あるいはせりふが)待っちゃってる状態になってるのは良くないですね!!せっかくのところも逆にこころが離れちゃうんじゃないかと。

●ユッコちゃん(ヨウジがユッコちゃんと呼ぶのでうつった)、ちょっとハスキーというかなんというか・・・。なんていうんだろ、ちょっと聞き取りにくい場面がある気がします。悲鳴もやや単調で。もったいない!!

●精霊さんの衣装がイマイチ。。。普通の人間に見えちゃう気が。あと、この方の声はまじですごい!!と昨年の地区大会で既に存じています。が。残念なことに自己紹介の「ゴワリ」って単語が聞き取れなかった。。。(泣)ゴワリって、ちょっと耳に入ってきにくいものなのかもしれません。音の響きとか。せっかくの創作ですし、お客さんに「わかりやすい」という意味合いではないんですが、芝居の内容そのものとはあんまし関係の無いことに意識が飛ばないような工夫をもうちょい出来ていたら◎だったかな、と思います。

●1回目の暗転が長くて、ややイライラしました。果たして本当に長いのか、かさはらのカルシウム不足か!! なんか曲がかかってて、その後いったん切れて蝉の声が入ってたわけですが、場転短縮のためにも間をつめるという意味合いでも、クロスにすればなおよかったんじゃないかと。

●「ラジオでもきくか」とか「チャットでも~~~」という説明的なせりふって、私あんましすきじゃないんですよね・・・。A(^v^;)うん。なんか言っても虚しい気分になるんです、私の場合。

●携帯で話す動きと、音響の効果音との兼ね合いは合ってないと不安になってオロオロしちゃいます。また、ユッコの携帯の音が少し(かなり?)小さく聞こえました。また、電話をかける先によって呼び出し音があったりなかったりと、やや統一性が見えなかった印象がありました。

●木曽高校さんは、やっぱせりふに独特のくせがある気がします。(いや、きっとどこの学校もそういうのってあると思いますが。)せりふに頼らず、演技でみせてほしいところだなぁと思うところがやはりあります。

●効果音の入りが、全体的に雑なのが気になっちゃいました。セミの音上げが最後の方で出てきたと思うのですが、そこももうちょい丁寧にやると◎かと!!

●ヨウジが2回くらい窓開けていたのですが、もう少し丁寧に表現してほしいところでした。2回目に開けてるときに、「あ 窓だ。カーテン付いてる!」と気づきました。やぁ、笠原さんが鈍かっただけかもしれませんがね。

●「暗くて、ユッコちゃんがみえない」みたいなせりふが3回くらい出てきましたが、2・3回目はなんだか微かに切ないものがありました。なんか心細かったです。

●だーーーっと1時間観ていて、ゴワリの存在理由がイマイチわかりませんでした。なんだかそこだけ浮いちゃってるように見えて。「何でだろう」と考えてたら、講師の木村先生の批評を聞いていて、「あ、新鮮味か?」と思いました。んんん。やっぱり練習を進めていく上での「慣れ」って怖いなぁと思います。1回1回気持ちをリフレッシュさせてやるって、大変だろうなぁと思ってました。中3あたりから。(苦笑)

●やはり笠原さんも人間なので、少なからず先入観というものがあって、毎年毎年「今年はどんな舞台なんだろう」とその高校ごとに期待を持ちつつ観ているのですが木曽さんは毎年毎年良い感じに私の中の何かが塗り替えられてます。良い方向に。

Saturday, September 17, 2005

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 長野県穂高商業高校演劇部『やっぱりさ!~ガーガーアヒル大作戦~』


場所◆大町市文化会館(長野・大町)
作◆ながみねひとみ

●まずパンフレットを見て思ったのが、「・・・・何で自分達がやるのに作者名が間違ってるの!!!!!」(-□-;)!!     でした。県とか関東とか、上の大会に行くのなら仕方が無いと思うのですよ。。。(これまで何度か誤字脱字を見てきたことがある。)ですが地区は自分達でパンフ原稿を用意するわけであって。こういうのはいかんと思うのです。作者様ですし。影アナの人も困ってたように聞こえちゃいました;

(↑私、ながみねさんが個人的に好きなので・・・。すみません。)

●観ていて、穂商さんは穂商さんの色を探っているんだなぁという印象が、舞台を通じて伝わってきました。地区大会も3年目ですし、そろそろ時代の流れ的にも、根底にあるゆるぎない核っぽいのが形成される頃・・・なんですかね?よくわかりませんが。 そういう意味では今回は学園モノでしたし、新境地を開拓しようとしている感じがひしひししました。それと同時に、今回は少々見ていてハラハラしてしまった部分もあり、観客のひとりとして不安にもなっちゃいました。

●一番気になったのが照明ですね。スポットが人の動きに合わせて移動するのは、なんだかちゃちく見えてしまう気がします。何かしらの効果ならまだしも、普段使いとなるとむしろ逆効果となってしまうと思うのです。お洋服で言うならば、毎日勝負服・・・・・・・・みたいな?(え。)いつ勝負すんだヨッ、てなことになりかねませんね。 それと、みんなで宿題をかりかりやってるところとかは照明が暗くなってましたが、あれは何で暗くなるのかがわかりませんでした。(=″=)時間の経過でしょうか・・・?それならばもっと他に方法はあるのでは!と、ついつい思っちゃいました。説明的な光より、演技なんかでもじゅうぶんだったように思います。舞台全体としても暗かったのかもしれません。もう少し顔あてというか、全体が明るくなるようなものがあると嬉しかったです。

●場所がイマイチわかりにくかったです・・・。カサハラ最初は普通の教室で、後ろは現代を生きる若者の叫びを表したものだと思ってました・・・!!(苦)ピカチュウ書いてあった!(喜)あとイカ!!ピンクのマジックはちょっと見えにくい。。。後半になってようやく気づきましたね。ともかくあの場は、壁は部室っぽいのに部屋のつくりとしては、がらりとした引き戸(?)ですし、机は均等に並べられているし、イマイチぴんときませんでした。んんんー。  ですが、全部壁かと思ったらその片隅がドアだったのはちょっと面白かったです!わぉ。 人形足が見えちゃったり、最初のとこでドア前で話をしてるとき、表情が枠とかぶって見えにくかったのは残念でした。

●無駄な動きがあったり(長ぜりふのたんびに机の前のスペースをいったりきたり。)、動きに型があった(せりふのたんびに同じ場所に立ったり向く方向が定まってたり)するのは違うんじゃないかなぁと思いました。あと、あまり横を向いて話しすぎても声がこちらにとんでこないので、なんだか取り残されちゃった気がしてさみしかったです。(;_;)横向きだと声も小さくなりますし。

●本多役の方は、声が良い!!・・・気が。あれ、しゃべらなかったっけ、本多って。あれ。(汗)  あと、内山はなぜか存在感を感じました。目が自然にそっちいっちゃうっていうか。 そして穂商オーラを感じましたネ☆☆あと、早河様のいびきが良い。(笑)

●穂商さんの和やかな雰囲気がスキです。2003年2004年の作風が少し似ている傾向にあったためかもしれませんが、やはり部や人々の雰囲気は、どんな作品でも滲み出てくる気がするのですよ。それだからこその作品!!ってこともあるでしょうし。商業高校だからなんですかね、男女仲よさそうに見えるのは。とっても素敵なことだと思います★うらやましいです。でも観ていて、少し手探り状態というか、やり方に困っているような雰囲気も見受けられました。たとえば5時40分くらいで、斎藤が出て行くところで立ち止まったわけですが、そこは「斎藤」と呼び止められるからこその動きをしているように見えちゃいましたね。44分にも似たようなことがありました。なんだかちょっと低迷してるような気がしちゃいました。前述しましたがね。新しいジャンルに挑戦したり、新境地を開拓するのはほんと大変なことですが・・・コッソリ静かに応援していたいです。

●「ガーコとガータとわたし」というせりふと、ひとりじゃなくなったから置いてく、というのが良いです!!こういう部分にながみねさんの味がしますね!!そしてそこにスパイスを振りまくのが、きっと役者さんなのだと思います。観ていて「もっとここ面白くできそう!」という場面が多々ありました。はぁ★来年に期待したいです。(^□^)

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 信濃むつみ高校演劇部『横になって歌え~こけしの肖像~』


場所◆大町市文化会館(長野・大町)
作◆Arai,Takuma

●実は全出場校の中で、一番興味津々の学校でした。うふ。初出場だったりイロイロで。ドキドキでした。

●自然に生活感が滲み出てるのがすごい「あ!」と思いましたね。柿木くんが部屋から出てくだか入ってきたところで、サンダルだかスリッパだかをふと自然の流れで動かしていた瞬間に、カサハラレーダーが作動しました。(笑)

●とにかく柿木くんが引っ越してきて、「喉かわいた」とか「自販があった、買いにいこう」とか、説明的せりふの後ジュースを買ってきて机に置いてたわけですが・・・・・。かさはら、説明的なせりふってあんましスキじゃないんですよね。独り言とかもあんましスキじゃない。一人暮らしで独り言ってどうかと思うし。(疲れていると思う!)自分も一人暮らししてるけど、自覚してる限りそんな言った覚えないしなぁ。・・・と、ちょっと自己中な発言してますが、ともかくあんまし多くない方が良いかと。それより演技で見せてほしいなぁというのがありますね。 それから買ってきた缶を机に置いたときの音がまぬけに聞こえちゃいました。明らかに空き缶の音だったので。・・・・あー、買ってすぐ飲んじゃったのか!?んー、それとはまた違う、小道具的空き缶の音に思えちゃったなぁ・・・。サンダルの直後ということもあり、「あ。ちょっと素敵」と思いかけていただけあって、ちょっとだけひとりしょぼんとなってました。(笑)

●たんすと壁の色がちょっと合ってない感じがしました。あー、壁はリフォーム済み!?・・・でも壁、もうちょっとやわらかい白とか、ベージュがかった色でもよかったかもしれません。 それから壁と上手側の黒いパネルの高さはおんなじ方が見栄えも良いなと思います。

●声がよく聞こえてきました!うん。初出場にしては(といって、なめてたりするわけじゃありません。悪い意味で取っちゃヤです。レッツポジティブシンキング!)すごいなーと思うことだらけでした。ただ少し単調に聞こえたり、がなり傾向だったりするのが気になりました。八神役の方の声は存在感バッチリで良いですね。

●そうそう。八神が良い味を出していたぶん、たまに垣間見える柿木のなよなよ感というより、女々しさが残念に思いました。うぅ。

●舞台空間が時々崩れているように見えましたねぇ。少女があちこち行くのは別になんとも思いませんが、・・・どこだろ、ダンボールとか処理するところかな。一段高いスペースから下りたら、そこは果たしてどこなのか!が見えにくかったです。壁のパネルのうらにヒョイと隠れられてしまったので、「あれはどこ!!」とつい考えちゃいました。

●照明がかわったり、曲がかかったりする場面がありましたが、たまにそれが何の時間なのかわからないところがありました。場面なのか、とか、転換部分なのか、とか・・・。そうそう。音の使い方が、あまりよくなかったように思います。むだなところで切れているところが何箇所かあったと思います。ちょっと流して切ってまた役者が1アクション入れたら入れる・・・とか。そんなんよりも流しっぱの方が良いかなぁと思いますが。。。どうでしょう。

●こけし搬入&撤去(笑。少女が出てくるとこですね、要は。)がもうちょっと素早いと良いやも。「長いなー。。。」とか、「変化ないなぁ・・・」と、中盤思ったりしましたから。それからこけしが増えてるなら増えてるで、柿木くんや八神はどこでそれに気づいたのかがイマイチ見えにくかったです。思ったんですけどね、たとえば玄関先に、ちょっと大きめのこけしちゃんを置いておいて、帰ってきた柿木くんなりなんなりをお出迎えするとか。おちゃめだと思います。(独断と偏見)あとこけしちゃん達が、全体的にもっとでかいと見やすいし嬉しいです。あとあと、こけしちゃんを置く指とか手を見たかったな。あとあとあと、でかいダンボール箱のわりに入ってたこけしちゃんは少数だったように思えます。もっといっぱいあると威圧感感じるかもしれません。あるいは箱小さくするとか。

●ラストの絵理の動き・照明のタイミング・柿木くんのテンポはちょっとよかったです。「あぁそうきたか!」って感じで。ちゃんと買ってきた袋から繋がっているのが良いですねぇ。

●ちょっとたのしい1時間でした。わくわくしてました。「初出場」を地区でお目にかかれたのは穂高商業さん以来でしたが、やっぱ初参加があると違いますよね。会場の空気とか、みんな。是非是非来年もおなじ舞台に立ちましょう!!(あ、カサハラはいるのか?いないよな。)ありがとうございました☆☆

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 長野県大町高校演劇部『高校生日記』


場所◆大町市文化会館(長野・大町)
作◆底本を田中雄太作「ゆうたっちょの中学生日記」とする演劇部顧問・部員による改作)

●お久しぶりです町高さん!!(^□^)といっても一回たりとも舞台でお会いしていませんし、ましてや部員の方が総入れ替え・・・されてらっしゃるんでしょうかね?そんな感じですが。また町高さんのお芝居を拝見することが出来、嬉しい限りです。

●緞帳が上がって、まず思ったのは「・・・何色!?」。はい。講師の先生も仰っていましたが、あまり見かけない珍しい色だったので、独特のセンスを感じました。ベージュというかなんというか。 あと、町高さんはホリゾントお好きなんですかね???私ホリってあんましすきじゃないんですよね。でもOPは、そこまで気にくわないわけじゃありませんでした。(どっち!!)あ。床に直接、そういう・・・ブラインドからこぼれる夕日でしょうかね、そういうのがあっても良いのでは!と、今ひらめきました。

●緞帳があがって思ったことパート2。まいこ役の方の声が印象的でした。ものすごい「いかにも!!」というわけではありませんでしたが、よく高校生が演じるおばあちゃんは、ドラえもん口調(大山さんの方☆)になると言われるじゃないですか。少し気になりましたが、その後の若返ったときの声もまた印象的でしたね。

●全体的に、滑舌が悪くなかったというよりも・・・「聞こえてきた」のでびっくりしました。なんででしょう。聞こえるんですよね。なんででしょう。

●一人ひとりのペースで芝居を作っているという雰囲気がしてなりませんでした。会話に聞こえないというか、せりふが出ているだけというか。特に先生というのは、芝居をリードする立場にもあったでしょうに、マイペースなのが気になってしまいました。それから滑舌が良くないのと、姿勢がきっと「役」ではなく「彼」なのだろうと、思っちゃいました。うぅ。残念です。

●リアクションに乏しい印象も受けました。なので劇がよくわからなかった・・・。んんん。(>_<)リアクションの重要さを実感しましたね。

●舞台の使い方が、あまり上手でないのも気になりました。一昨年の「myself」と、あまり大差ないように思えてなりませんでした。もう少し舞台をせめるだとか。まんまの舞台だと、きっと移動にも時間がかかりますし、空間が広く見えて、人が小さく見えちゃったり、意識があちこちにとんでいってしまったりと、あんましメリットはないように思えます。

●見せる(魅せる!)場転なら、美しいと良いと思います!!美です。ビウテフルです。椅子なんかの搬入・撤去が何回かありましたが、どれも「片付けている」ように見えちゃいましたね。あと、一回椅子の撤去を忘れたように見受けられる場面もございました。そんなときも焦らず着実にやっていただくと、観客としても違う方向のドキドキが抑えられるってもんだと思いますね。ドアのばたーんって音もすごいびっくりしちゃいました。

●ドアの角材がひょろりと出ているのもビミョーに見えちゃいましたね。切り落としましょう!!なんなら落としますから!!(危)

●ドアがぴんくくて、ぱっと見どこでもドアだった。。。(ドアのハナシしすぎだし)

●止まる瞬間が見たいなぁと思います。最初の、まいこが手をぱちんと叩いて照明が変わり、ストップモーションが解けたところがハッとさせられましたが。あと、演劇部は制服でやるんですか!?そんなんだからあの先生に昼から見張られてたりするんですよ!!ぎゃぁ。

●「高校生活残り4ヶ月」というせりふがありましたが・・・・今はいつだと考えた時に・・・冬?とか秋?とか考えるわけですが、そのわりにみなこが半袖だったのが気になりました。他のひと長袖なのに!!みなこさん!!

●照明がもう少し明るい方がよかったかなぁー・・・と思います。顔が見たかった場面が多々ありました。でも色が絶妙でよかったとこもありましたけどね。

●みんな同じリアクションであったり、動きに思い切りが足りなくて、見ていて満足出来ないところなんかもありました。

●まぁ最初から仏壇屋ですし、オチがくることはわかってましたが、こうきたか!!と思いました。あかね?ちゃんかぁ。そしてラストは花火が上がったわけですが、個人的にぼんぼんあがってほしかったです。2発ってところがさみしげで、それがよかったのでしょうか。・・・・・・ぼんぼん派です。私は。

●まいこの割烹着がずりさがってきたときがありましたが、あれを直す手がさらりとしていてキュンときました。

●印象的なせりふがいくつかありました。①「かなしい秋がすぎて、みんなひとりぼっちの冬がきました」が、とってもきれいなせりふだなぁと思いました。そう。冬はみんなひとりぼっちな気がする。そしてかなしい秋というのがよい!!②「あの理屈、一体どこで覚えるんでしょうねぇ」はドンピシャ!!!実は今回観た10公演のどのせりふよりも、いちばんカサハラレーダーが作動したせりふです。

●は!!そうそう。しげるくんの立ち姿なんかがちょっとイマイチでした。いくらかっこよくてもシルエットが×だといかんですね。シルエットだけなんですから。

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 長野県梓川高校演劇部『私たちの願うこと・・』


場所◆大町市文化会館(長野・大町)
作◆油井新次郎

●2003年に出場されなくなってしまって、昨年は復帰。今年もまた拝見することが出来てとても嬉しいです。(^□^)しかも今年は60分☆☆個人的にすごい嬉しかったですね☆来年度もぜひぜひ出場してほしいものです。

●舞台セットが、ここ2年「頑張ってる感」が滲み出ていて素敵です。特に今回は節水の字が個人的にスキです。脱力具合が・・・☆しかしながら粗雑な感じも気になっちゃいました。見ていて一番「んー・・・」と思ったのは、上手側の窓でしょうか。多分あれって窓を閉めた状態になったら、ガラスとガラスがかぶると思うのです。要は木の枠がでかいんじゃないかという。ひとつひとつ、細かいところまで気にかけると◎になると思います。

●あと食事当番?の表。お芝居が始まって、5分くらいしてようやく気づきました。18列目で観てましたが・・・眼鏡の度ぉ上げたつもりですが・・・線が細くて見えませんでした。(泣)中学の頃、よく模造紙に字とか書いてましたからわかるんですが、いくら字や紙が大きくてもさらに字を太くしないと遠くからじゃ読めないんですよね。あと、タイトルは色変えてみるとか。ちょっと目立たせる工夫というか、オサレ心というか、そんなんがあるともっと見栄えもよかったと思いました。

●のれんっぽいものも、短いように感じました。わざと短いのかもしれませんが、下宿とかだともう少し長めがいいかと・・・。

●音の入りなんかが雑だったのも気になりました。もう少し丁寧だと安心です。

●無駄に暗転が長いのも、観客としては心が離れる感じがしてあまりよろしくないですね(=″=)短縮化できたところがあったのではないでしょうか。

●信一郎が出てきた理由が・・・あまりわからなかったのは、多分途中で疲れのあまり(観ていて疲れたんじゃないです。)眠くなったから。だと思います。

●演技に型があるように思えてなりません。モノローグだからこう言う、とか、そういうものがある気がします。無意識のうちにやってしまっているのなら、今一度見直してみてはいかがでしょうか。(かさはらのくせにえらそうだぁ!)

●やりたいことはすごくわかりました。ですが同時にうまくいってない感じもしました。次の動き(相手のであれ、自身のであれ)がわかっているからこその動きだなぁ。。と、観ていてわかっちゃったのが切なかったです。たとえば自分は次に呼び止められるから、出口でふと足が止まるとか。あんましよくないですね。

●「下の上 ×」と、マイパンフに記されております。きっと下手側のパネルの上部分が、ちょっとつけたした感があったからだと思います。(苦笑)

●あ。パンフといえば、ちょっと見づらいかな・・・と思います。役名と実際演じられる方のお名前の差がわかりにくかったです。ちょっと一工夫あると嬉しい、ノート取るのがスキなカサハラ。

●個人的にスキなせりふは「女性に説教するのは潔くない」(潔くないんだ。。。)と、「僕たちどうなるのかな」「どうなるじゃなくてどうするかでしょ」(うんうん。後押しされた!)みたいなせりふ。