Saturday, June 25, 2016

日本劇作家協会 6月の月いちリーディング『天と空のあいだ』

@座・高円寺

作:川名幸宏
コーディネーター:ハセガワアユム/山田裕幸
ファシリテーター:長谷基弘
ゲスト:詩森ろば/関美能留
出演:小沢道成/ハマカワフミエ/橋本昭博/都築香弥子

先月,Meeekaeの『天と空のあいだ』の本公演を観ていたのですが,それがリーディング公演になって上演されると聞いて,観に?聴きに?行ってきました。劇作家協会がこんな素敵な試みをしているなんて,初めて知りました。そしてその作品に選ばれた川名くん,スゴイ…。

そうそう。本公演ではバベルとフランクだけが出てきて,後にフランクが結婚することになる「エミー」は単語だけの存在というか,実際には出てこなかったのです。そのお陰もあって,丸山港都くんと川名くんが出演した本公演はとってもさわやかというか,男の友情っぽい作品…という仕上がりになっていたのでした。
が,今回はエミー出演!港都くんによると,元々川名くんは3人版で書いていて,エミーさんが見つからなかったために2人版に書き直したのだそう。川名くんが表現したかったものにより忠実なのが今回のバージョンのようです。

私は今までいろんなお芝居を観てきましたが,思えばリーディング公演はこれが初めて。どんなもんなんだろう~と思っていたのだけど,一回観ていた助けもあって,ものっすごい臨場感溢れるリーディングでした。何を隠そう私はハマカワフミエさんがすんごい好きで,ドラマのゲストとかで出演されてるとガン見しちゃうのですが,今回は生ハマカワさん…☆うっとりうっとりしながら聴いちゃいました。笑
フランクとバベルについては,同じ役を違うひとが演じているのを短期間で観られたので,面白かったです。そんなふうに表現することもできるんだなーって。新鮮でした。

そして3人版の感想…。
なんというか,エミーが実際に口挟むと,こんなドロドロした仕上がりになるんですね。笑
バベルがエミーを好きなことがより一層際立ってくる。フランクもバベルも,直接エミーと話ができることで。バベルが下界(?)に降りられないことで,下界では下界で世界が変化していって。2人しか舞台にいなければ空間は平等だけど,奇数になることで不均衡が生まれるものね。いいなぁ。3人。でもラストで「走っていった」みたいなことを都築さんが読み上げた時には,私も(んん!?そんなさわやかか!?)と思っていたのだけど,読み間違いだと後でわかって納得でした。うん。駆けていけるほどもう彼らは若くないし(←子どもがいるし…の意味で),さっぱりしてないよね…。

リーディングの後のディスカッションは,普段使わない私の脳みそをフル回転させる感じで,刺激的でした。うーん。確かにバベルが上った理由は必ずしも明確にならなくていいのかなとか,「ひきこもりがでかいこと言ってる」という表現がとてもしっくりくるなと思ったりとか。
あと個人的に,早稲田と明治の差みたいなところがツボでした。←そしてそれをぶった切るハマカワさん…。素敵…。笑

知人が書いたり同期が出演していた作品なので,あんまり客観的に見られなかった作品ですが,いろーんな角度からこの作品についてコメントがあり,いろんな面白い部分を見つけられたような気がします。ブラッシュアップした作品を,今度は劇場で観てみたい!(エミーも出る3人版で!)
そんなふうに思えたリーディング&ディスカッションでした。思わず脳内演出しちゃいました。
今後の川名くんの改稿に期待です。

ちなみに公開されている当日のリーディング公演の様子がこちら。(私も最初の方でちょっこし映っている…。)

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