監督:チャン・イーモウ
原案:チャン・イーモウ/リー・フェン/ワン・ピン
脚本:リー・フェン/チャン・イーモウ/ワン・ピン
音楽:梅林茂
◇CAST
アンディ・ラウ(井上肇)/金城武(宮内敦士)/チャン・ツィイー(坂本真綾)/ソン・タンタン(藤田淑子)
制作国:中国
公開:2004年(日本)
上映時間:120分
(2015.8.15 テレビで鑑賞)
夏休みに観た映画の感想を書こう第2弾は『LOVERS』。チャン・ツィイーの作品を制覇しようと思っている私。ようやく4作目。この映画,昔テレビで放送してた気がするけど,その時は気が乗らず途中でやめちゃったのよね…。BSでやっていたので実家で録画してもらって,今回はちゃんと観ました。
さてチャン・イーモウ監督と言えば…『初恋のきた道』の監督!これも昨年テレビで観て,なんて純朴な作品なんだ!と思ったものです。温かいけどどこか寂しい画も素敵で,ひとの心の動きをじっくり追う作品。派手さはないけど印象的でした。
がっ!
びっくり!
『LOVERS』は『女帝』の時の衝撃が蘇る,バリバリの中国アクション映画でした!!!!!
つまり,(そんな動き絶対にありえーーーん)と思うものがありえちゃう映画!(;∇;)
チャン・イーモウもやっぱりこういう作品撮るんですね…。(確か『HERO』もこういう系の作品ですよね…。)
なんか,良い意味で監督の幅広さを実感できました…。笑
そうそう。あと今回はテレビ放送のものを観たので音声が選べず,字幕かなー吹き替えかなーと思っていたのですが,残念。吹き替えでした…。(原語がいちばんだと思ってるので!)
しかも金城武の役は違うひとが日本語当ててました。ぬぉぉ…。
ツィイーも魏涼子さんとかではなく坂本真綾さん。また私の中で別のツィイーのイメージができました…。
さて作品ですが,歴史モノでしかも他国なので(エッ,どういうこと!)と思ってるとどんどん話が進んじゃうところもあったのですが,シンプルに騙し騙しあいホントの気持ちに気づいちゃう金城武とチャン・ツィイーの話♥と思うことにします。←
金城武カッコイイですね。ていうか今回調べて初めて知ったんですが,ハーフなんですね。しかも活動拠点ほぼ台湾なのですね。でもカッコイイですね。竹野内豊みたいな,あの甘い目とかいいですね。←
落とそうと思ったら落ちてるなんて,カワイイというか単純というかなんというか。笑
ツィイーのお店でやらかすあたりはおいおいと思っちゃうのですが,その後の,わしっとツィイーの手を握って守ろうとするあたりはきゅんきゅんしますな…。あの竹攻撃を受けて(てかあれありえん。笑)動きを止められてしまうツィイーと金城武が手を取り合うところとか,たまらんでした。ひゃー。
ラストの方でツィイーにフラれて一人旅立つところなんかは,(待って金城武ー!)と本気で思いました。笑 きっと金城武としては一緒に来てくれると半分くらい思ってるだろうに,叶わなかったときにどう諦めるかでニンゲンの大きさがわかるというか…。そんな気がします。
ラストの話をしてしまったのでそのままそこの話をしちゃうと,美しい紅葉があったはずなのに気づいたら銀世界が画面に広がっててびびりました。(え,そんな長くアンディ・ラウと戦ってるの!?)って。笑
でもこの記事を書くためにウィキペディア見たら,納得というか…。あのラストシーンは本当は花畑で撮影するはずだったらしいのですが,花があんまり育たなかった&季節外れの大雪で,あんなことになってしまったらしいです。まじか…。ガチな雪だったのか…。そこは都合を合わせまくる(ように見える)中国映画の作り方ではないことがわかり,見方が変わりました…。
肝心のツィイーですが,いやー,このひとすごい!何がすごいって,目!!!
外斜視がある女優さんだけど……。だからか?はわからないけど,目が見えません!の演技がものっすごい。本当に焦点合ってない目をしてるのが,ちゃんと画面でわかるからすごい!なんだあれ!視覚的な刺激に対する反応が本当にないから,死んでる!ちゃんと目が死んでる!!!(ほめてる)すごいなー。
なので牡丹坊に着いて女将の接待シーンで視線が物体を追っているのが見えたときは私もハッとして,(このひとまさか!)ってなりました。そのまさかで見えていた…。コワイ女だわシャオメイ。金城武に襲われかけたときも素に戻って良いだろうに,そのときも目ぇ死んでたから…。やー。すごかったー。すごかったからこそ,やっぱり吹き替えじゃなくて肉体を動かしている本人から出てくる声・せりふを聞きたかったなーと思います…。(でも多分レンタルして観直したりはしないと思う。←)
アクション部分は中国!という感じでしたが,自然や四季の美しさはホンモノなので,そのあたりを味わえてよかったです。
今回も含めlツィイーの出てる4作中半分は切ない終わり方してるので,もうちょっとこのひと幸せになってほしいです。笑
そんな作品に出会えるよう,引き続き気が向いたときにツィイー作品を観ていきたいと思います。
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