Sunday, December 25, 2005

長野県明科高校演劇部 自主公演『X'masのまえには』

@長野県明科高校社会科教室

Sunday, December 11, 2005

劇団離風霊船『赤い鳥逃げた…2005』

@松本ピカデリーホール

作・演出:大橋泰彦
舞台監督:青木睦夫
照明:川俣義也
音響:中村仁美
衣装:佐山妙
振り付け:MIKU
宣伝美術:鹿野浩
制作:落合直子

出演:伊東由美子/松戸俊二/山岸諒子/小林裕忠/相川倫子/橋本直樹/大迫 径/江頭一晃/新垣友美/竹下知雄/神谷麻衣子/鈴木紀江/澤田惠/瀬戸純哉/大矢敦子

昨年岡谷市で開かれた「演劇大学」の俳優コースに参加したのですが、その講師が伊東由美子さんだったんですvvvなので気になり、観にいってきました。もともとこの作品名も高校演劇の上演記録なんかで知ってたので。あ、あと部活の練習室にも本があります。でもまさか、題材が日本航空のあの事件だとは知らず、チラシ見てびっくりしました。

確かに再演に再演を重ねているというだけあり、今まで私が観てきた芝居の中でも若干傾向が違うものだと実感しつつ観ていました。きっとどこかで古いのだろうけど、新鮮味もあったり。音楽と照明がくるくる変わるのとか。(音と光が合うと、やっぱかっこいーわ。なんであれ。)

私は認めたくないのですがホントーに泣き虫で、かなしくてもおいおい、うれしくてもおいおい泣いてしまうのです。テレビでもおいおい、映画でもおいおい。しかし舞台でおいおいって、実はなかったんですよね。それが今回ぼろっときちゃいました。カサハラさん弱いとこやられました。自分でもびびりました。歯ぁくいしばってました☆

ラストの方で、川上家がゴハン普通に食べてて、「男」が入ってきたところ。なんだかものすごく切なくてかなしくなっちゃって。たいへんでした。ラストシーンもびっくりしてだかなんだかで泣いちゃいました。リモコンを押しても、もう何も起きないのが見ていてすごくかなしくなりました。あぁぁ。。。

みなさん結構ぎゃあぎゃあと怒鳴るし叫ぶのに、声が枯れてなくてびっくりでした。ほらね、先週観た「メアリー」は、観る前から知ってましたがお二人とも声枯らしてたんですね。(^^;)巡回ゆえかなぁと思っていたんですが、これは全然!仮に枯れてた方がいても気づかなかったのでびびりました。それでいて通る声で。プロだ・・・。

「記憶は時間というふるいにかけられ、いつしかただの想い出にすりかえられる。」というせりふがややガツンときました。一体誰がすりかえるんでしょう。私も、いつか過去に起きた事件や出来事を、あったかなかったかのように消化してしまうんでしょうか。いろんなものとごちゃ混ぜになりつつ。そうしたら誰が覚えているんでしょう。その事件や出来事さん達を。そう思うと、なんだかとても複雑で苦しいきもちになりました。

基本的に劇中で流す曲は声なしじゃないと受け付けないタイプなんです、私は。なじんでいても、どこかで一瞬拒絶反応を起こしてしまうの。。。ところが明菜ちゃんは違ったからびびった。確かにどこかで拒絶反応起こしたかもしれんけど、なぜかしっくりきてるの。すごく不釣合いなのに。つりあってるの。なんでだろうか。

ラストはともかく見入っちゃいましたね。落合由美の長ぜりふ~せりふ終~で、一気にぶあああと風が吹いてきたのはびびりました。あの風の入りはとってもよかった!みぞおちにクリーンヒットした感じ!!風に吹かれている落合さんの姿は強くてかなしかった。。。その後の動きがどうなるのかも、とっても気になって見入ってました。持った!!持ったよ!!人持ったからびっくり。でも、生きるんだろうな。あの人達は、と思えた。その後ねぇ。。。崩れるとは思わなくて。上下のパネルが倒れるのはまだいいですよ。中手のパネルが倒れたときの衝撃の伝えようがありません。「あああ!!?」てな感じで。やばいよ。一瞬にして現場だもの。照明とかすごかった。飛んでった。星きれいだったし・・・音楽が、地面から立ち上がるような曲ですごい良かった♪

そうそう。伊東さんはすごいですよ。ほんとアドリブの女王ですよ。鶴とか鶴とか鶴とか・・・。(笑)失敗も笑いに変える離風霊船の人は、なんなんだと思った。(笑)

Sunday, December 4, 2005

PARCO劇場プロデュース『メアリー・ステュアート』



@まつもと市民芸術館実験劇場

作:ダーチャ・マライーニ
演出:宮本亜門
出演:原田美枝子/南果歩


ポスターにひかれ、だけど一度諦めた舞台。ところが追加席発売を知って、やっぱりチケットを手にいれちゃいました。どうやら私はこの頃のヨーロッパに興味があったり、歴史そのものがスキな血なんだなーと実感。(苦笑)しかも南果歩さんと原田美枝子さんの衣装がイイ!!個人的に着物風味な原田さんのドレスの方がスキ!!すんごい期待してました。期待してたあまりに、ヤフーとかで検索かけて、この舞台のことを調べちゃいました。んんんー・・・。人間知らないこともある方が良いですね。(苦笑)私が見かけたサイトの感想なんかは、あまり好印象じゃなかった様子で、しょんぼりしてました。
ところが!!
すごいよ!!!
すごいよかったよ!!!
すごかったよーーー!!!
と、声を大にして叫びたいです。(笑)
いやー、なんかやられましたね。 シアターガイドのHPで、舞台写真やお2人の衣装は見ていたのですが、なんか個人的イメージをぶつけちゃうと、二人ともポスチラみたいな頭で、豪華なドレスを召しているのかと思ってました。が、簡素というか、「南果歩」と「原田美枝子」みたいな感じで。頭とか、普通の茶色だし。ビミョーだ・・・と思ってたんです。が、実際お芝居が展開していくとともに、なるほど・・・だからこういう衣装なのね。と思う自分がいたり。すごい。相対関係が心地よかった。
そして音楽が、カサハラの中の遺伝子が踊るようなものでとってもよかったです。ああいう系列のもの、嫌いじゃないです。むしろスキです☆開場の時のものがお芝居にも繋がっていて、すごい!と思いましたね。なんか変わっていくのが面白かった。(聞いたひとには多分伝わることを信じつつ。。。)客入れの時の音楽とか客出しの時の音楽(たいがい一緒だと思うんですけど・・・)って、現実→舞台の空間、舞台の空間→現実っていざなうエスコートさんじゃないですか。それが違和感なく行われていて、よかった・・・☆
「女王には肉体がないの」が、ナルホドー。
カーテンコールが4回もあってびっくりー。
照明がおりてきて、それがゆくゆくはお立ち台になっててびっくり。
実験劇場に緞帳があってびっくり。
光のカーテン効果にびっくり。