Thursday, January 19, 2012

シアタートラム ネクスト・ジェネレーション vol.4 世田谷シルク『渡り鳥の信号待ち』




場所◆シアタートラム(東京・三軒茶屋)

脚本・演出・出演◆堀川炎
原作◆宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
出演◆えみりーゆうな/下山マリナ/守美樹/朝倉薫/荒木秀智/稲森みき/岩田裕耳/帯 金ゆかり/こいけけいこ/佐々木なふみ/高木健/田中正伸/日澤雄介/松山樹香/ 青木佑希子/大日向裕実/小林真梨恵/清水佑香子/武井希未/寺西麻利子/とまべちゆうこ/宮﨑優里/山崎穂波
 
 第2回世田谷区芸術アワード“飛翔”受賞作品。ネクスト・ジェネレーションの作品は、今までに観たことないモノに出会えることが多くて、すごーく刺激になります。今回の『渡り鳥…』もまたそうでした!

 映像も音楽もカッコイイ!というのが始まって数分の印象。OPの曲が特に印象に残ったなぁ。なんの曲だったんだろう…。でも映像は、ときどき見づらくて「アレ?」って思っちゃう瞬間がありました。いろんなものが吊る下がってるからかな。

 「銀河鉄道の夜」がモチーフになっているということが、観たい!という意欲につながりました。作中も、生と死について考えさせられるところがあり。いつもいつもそこにいて、それが自分にとって当たり前で、だけどそれがある日ある時突然プツリと切れてしまったとき。どうしようもなく、行き場のない思いが、自分の体の中にバチバチと走るのが、最後のシーンで痛いくらい伝わってきて、非常に切なくなりました。体の中を、止まることのないビリヤードのボウルが、いつまでもいつまでも、他のボウルとぶつかりながら、はじけているような。うまく言えないのですが、そんな気持ちが見えました。
 
 あと、あんなに華麗に舞台がくるくると変わっていくのを観ていたら、またお芝居をやりたくなりました。笑 ネクスト・ジェネレーション観てるといつも思うのだけど、年が近いからですかね、またやりたくなってきます。キラキラしてて、ほんとに素敵。
 うん、今思えばぱーっと舞台が変わっていく様子とか、なんだか鳥が列になって飛んでいくみたい。

 独特のパフォーマンスも、ワクワクしながら観てしまいました。ダンスも、CAのオドリコさん達も。シアタートラムの空間をめいっぱい、最大限に使っていて、本当にその空間に引き込まれてしまいました。観て良かった☆2012年の初舞台がコレでよかった!
 この作品以外にも、世田谷シルクの舞台を観てみたい、そう思いました。

(あと堀川炎さんの身長にびっくりした!)


+++


追記。(2/14 Tue)

OPの曲は、「2CELLOSかなー」と思っていたら、あたりでした☆
Michael Jacksonの“Smooth Criminal”!!
この曲で私も2CELLOSを知ったはずなのに。苦笑
非常にカッコイイ曲です(*^^*)

Friday, December 24, 2010

***わたしの2010ねん~舞台編~***

ここ数年、20本近くプロ&アマの芝居を観て、さらに地元の高校演劇を10本程観る・・・という感じで過ごしてきました。 

がしかし!今年は恐ろしいほど観た数が少なく、その数例年の半分!かつ地区大会は観に行かなかった!ので、非常にエネルギー不足な年となりました。 

でもでも選んで観たつもりではあるので、そこからさらに選ばれしmyベスト5をご紹介ぴかぴか(新しい) 


5「罪と罰」 
作:ドストエフスキー 
構成・演出:田中麻衣子 
出演:占部房子・内田亜希子・花王おさむ・田岡美也子・藤井びん・大方斐紗子 他 
まつもと市民芸術館(小ホール)/12月 

 2007年7月にトライアウト公演として上演された後に、さらにワークショップを重ねて今回の公演に至るというのだから、なんてたっぷりの時間を使った、ぜいたくな作品なんだろう。 
 まつもと市民芸術館に専属の劇団(レジデントカンパニー)ができて早・・・4年?なのかな? 今までメンバーの近藤さんや佐藤さん、内藤さん、細川さんが出演されている作品は何作か観てきたけど、実はレジデントとして観るのは今回が初めてで、とっても楽しみにしてました! それに加え、教育実習中に中信地区の演劇部のWSが芸術館であって、私も副顧問その2みたいな感じでめっちゃ参加してきたので、メンバーの方の素もちょろっと触れていたことから余計楽しみでした(*´∀`*)☆笑 
 観ていて、いろんな舞台のことを思い出しました。演出が田中さんだからなのかはよくわからんですが、2005年に観た「コーカサスの白墨の輪」を思い出しました。ドアを開ける音のあたりとか。 あとオープニングは、2007年に観た新国立劇場の研修所公演の「三文オペラ」。怖カッコイイ集団!て感じが。笑 
 これまた田中さんだからかわからんですが、観ていて安心するっていうか、懐かしいっていうか、そうそうこれこれ!っていう舞台を久しぶりに観たなぁ。ひとつのモノが椅子になったり、ふたつ並べれば机になったり。ああいう舞台がやっぱ私好きなんだな・・・。 でもシャワーカーテンていうか、ビニール製のカーテンがすごく効果的でした。何枚かを使って、舞台を縦横無尽に(?)仕切れるようになっているのです。誰かの部屋にもなれば夜の霧にもなる。自然素材じゃないから逆に舞台にマッチしてるんだろうなぁー。 
 ・・・これ観たことないひとには全然伝わらない内容でごめんなさい。久々に原点を観た!っていう充足感によるランクインです。笑 
 あ、でも、観客の年齢層がもうちょっと若くなっていくといいな!と思いました。(私が観た回だけかもしれないけど、おじさまたくさん。) 
 地元に愛されるカンパニーに育っていくことをひっそり応援してます。 


4STUDIO TURNS Studio Performance Vol.4 <FOR> 「食いしん坊オーラ」 
振付:NaHeek 
出演:内山久美子・加賀田フェレナ・黒田珠代・牟田のどか・横山真以・横山真希・NaHeek 
STUDIO TURNS/11月 
  
 それぞれ10~20分の6作品で1つの公演、という感じだったのですが、そのうちの1つがこの「食いしん坊オーラ」(笑)。中学で同じ部活だったマキが出演するというので観に行きました! 
 私の場合、ダンスは芝居と比べて観た回数がかなり少ないのだけど、今まで観てきた作品の中でいっちばん面白かったです☆ そういえばマキと出会って10年近くになるけど、マキが踊るのを観るのは初めてでした。(←確か専門学校の卒業公演でマキは「軟体動物」って紹介されてたのですが、やっとその軟体っぷりを拝めた。笑) あと、横山姉妹が共演というのも非常にポイント高かったです! 
 ともかく、本当に「踊るの楽しい!」というオーラがばしばし出ていて、すっごい幸せな気持ちになれました。マキもそうだったし、作品全体が楽しい雰囲気たっぷりで。踊れないけど踊りたくなっちゃいました。 
 私は、好きな人が好きなことしてるのを見られるのが幸せだと思ってますが、そう考えると5も中学からのおつきあいであるみなとくんが出ていて、2人とも当時から目指してたことをやってて。・・・22歳って、夢見てたことを実現できる年なんですね。ふと思いました。幸せをありがとう。


3FUKAIPRODUCE羽衣「あのひとたちのリサイタル」 
作・演出・音楽・美術・振付:糸井幸之介 
振付:長谷川寧 
出演:藤一平・日啓介・鯉和鮎美・高橋義和・伊藤昌子・キムユス・召田実子・加藤靖久・石村みか・深井順子・糸井幸之介 
シアタートラム/1月 

 高校の先輩が出演されるというので、別の高校の先輩と観に行きました。開演して5分強(?)も暗闇の中で劇が進んでいくなんて、初の体験でした。真っ暗な間は、本気で五感をフル稼働させて芝居を味わいました・・・☆ 
 本当に予備知識なしで観に行ったのですが、羽衣ワールドを存分に味わうことができました。 人生を春夏秋冬になぞらえていて、その終わりに向かってテクテクずんずん進んでいく「妙ージカル」な作品。うん、妙だった(笑)。春夏に勢いがあるぶん、秋や冬に当たる部分はさみしく感じました。 だけどそういうことを受け止めたくて、糸井さんはこの作品に向き合ったそうな。なんだか一緒に誰かの人生を追体験するような、そんな感覚になれました。 そう考えると、私は今、夏・・・なんだろうなぁ。7月16日あたり。 私も夏が過ぎるのを恐れず、進みたいものです。 
 舞台美術も独特のセンスがぴかぴかーん!でした。誰かが言っていたけど、糸井さんは吟遊詩人のようです。知り合いの人が出ないと見ないようなものって、普段自分が選ばないジャンルや作風にどんどん出会えるので、じっこ先輩ありがとうございます♪という感じです。 素敵な才能を持つひとの作品に触れることができました! 


2なにわバタフライN.V 
作・演出:三谷幸喜 
出演:戸田恵子 
シアタートラム/2月 

 2004~5年に上演されたもののブラッシュアップ版。N.VとはNew Versionのこと☆ 先行の日を使って2列目くらいをゲットしちゃいました!初・生戸田恵子!!! 
 おソノさんやアンパンマン以外では、「ショムニ」とか「THE有頂天ホテル」くらいでしか戸田恵子自身がお芝居しているのを見たことなかったんですが、もーーーーーーーー圧巻!52歳であそこまでパワフルに、一人で空間を埋められるなんて!・・・そうそう。一人芝居なんです。“なにわバタフライ”とはミヤコ蝶々のことで、彼女の人生を追っていく感じ。戸田恵子がミヤコ蝶々、というよりは、「私戸田恵子がミヤコ蝶々さんを演らせていただきます」というスタンス。一人芝居ってついついひとりごとオンパレードってイメージを持ちがちだけど、ちゃんと旦那さんとか師匠の方とお話してるし、相手が見えるあたりに、この女優さんの実力を感じました。やっぱ声優みたいに声だけを使ったお仕事もされているからか、声ひとつで演技の幅ってこうも変わるんだ!とも思いました。 
 初演は観たことないのだけど、今回は上演時間も台本も、かなり無駄なモノをそぎ落として、必要最低限なもので勝負しているみたいでした。ただの再演じゃなくて、突き詰めていいものつくろうっていう三谷幸喜と戸田恵子の高い意識は、私も持っていたい感覚のひとつです。 


1にんぎょひめ 
脚本・演出:テレーサ・ルドヴィコ(アンデルセン作「人魚姫」より) 
翻訳・通訳:石川若枝 
美術:ルカ・ルッツア 
振付:楠原竜也 
出演:大方斐紗子・松橋登・豊島理恵・楠原竜也・萩窓子 
まつもと市民芸術館(実験劇場)/7月 

 ついに観られた「にんぎょひめ」exclamation ×2 
まつ芸で観ましたが、この作品の制作は世田谷パブリックシアターです☆
 世田谷では毎年毎年「こどもの劇場」という企画の枠があって、これまでも童話やら何やらをもとに親子をターゲットにした舞台を作ってきたのです。それまでは毎年作品が変わってたみたいなんですが、2008年あたりからはずっとこの「にんぎょひめ」をやっていたんです。おんなじキャストで。しかも世田谷にとどまらず、東京の各ホールや国外にまで作品を持っていっちゃうのだから、こりゃすごいのだなと。観たいなと。思っていたのです。 
 でも公演があるときに限って(そしてご招待もきているのに)観られず。2010年も、世田谷でやるときに私が教育実習で松本行ってたり。でも、今回は世田谷以外では唯一松本で公演するってことだったので&今回で最後ということで、観に行くしかない!と思ったのです。いつもいつも私ばっかいいもの観てきたから、母も強制的に☆笑 
 「こどもの劇場」とは言いますが、プロデューサーさんは「子ども向けに作るつもりはない」とおっしゃっていたようです。そもそも子ども向けと言われるものは、せりふの喋りが不自然だったり、動作がオーバーすぎだったりして、根本さんご自身がその昔つまらない思いをされたのだそう。 そうではなくて、子どもの感性に響くものを作る。だからキスシーンもあるし、人間の憎しみとか怒りとか、ドロドロした部分も見せる・・・のだそう。 
 実際21の私が観たら・・・・いやー美しかった!非常に美しかった!!!にんぎょひめ役の豊島さんがこんにゃく座の方ということもあり(?)、恋するのがすんごいたのしい、生きることがすんごいたのしい、それが声に表れる女の子にすごくワクワクしちゃいました。笑 あとで知ったら豊島さん、30代なんですね。いやーすごい。 
 舞台装置も、光も、生演奏も、五感にどーんと響いてきて、久々に「良質なお芝居」を観た気持ちになれました。去年いちばんいいと感じた「奇ッ怪」も五感フル稼働!みたいなところが大きくて、やっぱり私はそういう作品に出会えると嬉しいみたい。 世田谷の小学生はこんな作品を芸術鑑賞で観られるなんて、すごいです。そうそう。上演前にはふと、都心と地方の文化格差なんてものについても考えてしまいました。こういう部分は、やはり商業演劇のカンパニーみたいなものじゃなくて、公共劇場の課題と使命というような感じもします。 


チューリップ全体 

 なんか・・・今年はむだに文章が長い気がするな。笑 
本数は少なかったものの、良いものにめぐりあえたので満足です! 
でも今年は非常に松たか子不足の年でした。私2005年から松たか子を生で見なかった年がなかったんですexclamation ×2 
※参考※笑 
 2005年「コーカサスの白墨の輪」 
 2006年「メタルマクベス」 
 2007年「ロマンス」と映画「東京タワー」 
 2008年「SISTERS」 
 2009年「パイパー」 
・・・つまり5年に一度の危機!!!!!!!これは早いとこ年内に松たか子の映画をレンタルして観るしかない・・・! あと一週間だー!わーどうしよう!←パニック。 
・・・ので、来月串田さん演出の松たか子主演の舞台、当日券並ぼうか検討中です・・・。笑 

 あと、「春琴」再々演、観ませんでした。あんなに初演を大絶賛してたのに。再演も観てたのに。 でもそれは、当時の感覚とは何かがずれてしまったんだろうなぁ。 作品そのものはとても美しくて、日本の美を堪能できるものではあるのだけど、私は佐助のようには生きられないことがわかってしまった!・・・から。 舞台ってナマモノだから、作品も観る側も、何かしら成長できる要素を持っているのですね。 


 はー。来年は生松たか子を観られますように。素敵な作品に出会えますように。 
私の知る舞台関係者の皆々様が、さらに活躍できる年でありますように。 

みなさん、公演情報は早めにください!笑 

Wednesday, December 23, 2009

***わたしの2009ねん~舞台編~***

手帳を捲り返すと、20作品21本+高校演劇の数々を観ていたらしいです。多いのか少ないのかわからないけど・・・。 

その中のmyベストな舞台を5つご紹介~チューリップ 


5「エドワード・ボンドのリア」 
作:エドワード・ボンド 
演出:白井晃 
出演:串田和美・緒川たまき・久世星佳・村岡希美 他 
シアタートラム/11月 

 串田和美×白井晃のプロジェクト第4弾。 
ちなみに公演があると知ったとき、思わず担当の制作さんに「もう終わりだと思ってました」って言っちゃいました(笑)。←とりあえず3年やろうという話で始まったらしいので・・・。そしたら「私もそう思っていました」って言われました(笑)。 
 4作品とも観ましたが、今回がいちばん強烈exclamation ×2ひとことで表せば「怖おもしろい!!!」 
グロぃシーンがあるのでぞわぞわしちゃう瞬間もありましたが、やっぱり白井クオリティたっぷりでした。ストンプ(?)とか、四方八方の舞台の作りとか、劇の動かし方とか。やっぱり観ていて落ち着くなと思いました。 
 シェイクスピアの「リア」をベースに、エドワード・ボンドが書いた作品らしいです。これ。同じリアでも違う点は多々ありますが、大きな違いは「壁」を作っているということ。 
1971年に書かれたということから、この壁はベルリンの壁を指すのだそうだけど、「壁を作ることに反対して新たに立ち上がった政権が、また壁を作る」という構図は現代にもばっちり通用しちゃって、人間の愚かさ・自分の愚かさについて考えさせられました。似たようなことを、ついつい自分自身がしてしまっているのでは・・・と。 
 商業的な舞台ももちろん楽しくて良いんだけど、エンゲキ本来の魅力はこういうものに詰まってるんだろうなー・・・と、改めて思えました。 


4DuckSoup produce 2009「この世から消える魔球」 
作・演出:ブルースカイ 
下北沢ザ・スズナリ/3月 

 はじめに言います。知り合いの女優さんが出ていなかったら観ませんでした(笑)。 今回出演されていた松浦羽伽子さんです。 
 ブルースカイさんのお芝居は初めてで、ましてやナンセンスなんて全く見慣れてなかったけど、一度渦の中に入ってしまえば流れに乗れるのだとわかりました。笑 
3に挙げた「悪趣味」は家族愛だけど、こっちは兄弟愛。私そういうのに弱いのかもしれない。(´`*) 
 だいぶへんてこりんではちゃめちゃで、伏線が伏線を呼びとんでもないところに辿り着くのだけど(劇中の合唱「おお牧場は緑」がやたらうまかったり、劇中にブルースカイさんが出てきちゃったり)、切ないものがきゅーっと残る作品でした。やりたいものをやり通している姿だなって感じました。 


3柿喰う客「悪趣味」 
作・演出:中屋敷法仁 
シアタートラム/9月 

 はじめに言います。多分知り合いの方がスタッフとしていなかったら、観ませんでした(笑)。それくらい普段私が観るジャンルとかけ離れています。 
 チラシによると『超B級アダルト×オカルト×サスペンス!』らしくて、実際舞台セットはおどろおどろしい感じ・・・なんですが、めっちゃコメディーというか笑い要素満載というか、ばかげたことを本気でしている感じ。 
だけど狭いトラムの舞台に総勢26名がザッと出てきてバッとはけていくカーテンコールで、なんだか「やられたーexclamation ×2」ってすごく思っちゃいました。ので3位にランクイン。 
 「あたし」は「ママ」のことが好き。「パパ」はあたしたちを捨てたから嫌い。だけど「ママ」は「パパ」が好き。・・・・という家族愛が切なかったです。あぁぁ。愛ってどうしてうまくつながらないんだろう。ラストのせりふもすっごく切ない。音と体が合っているとやられた気持ちになる! 
 「自分たちは好きなことをやっている。それを好きでいてくれる人が観に来てください」というスタンスも潔くて素敵だと思います。世の中万人受けしようとがんばってるものもたくさんあるけど、そうやってやりたいことをやり通すという方法を示す人たちがいると、励まされます。 


2「ザ・ダイバー」日本バージョン 
作・演出:野田秀樹 
出演:大竹しのぶ・渡辺いっけい・北村有起哉・野田秀樹 
東京芸術劇場/9月 

 昨年シアタートラムで観劇した「THE DIVER」の日本語版。ロンドン版が良すぎて、日本バージョンのキャストがやばすぎて、2回も当日券に並んでしまいました。笑 
 この舞台が開ける前、演劇雑誌で大竹しのぶは「(英国版とは違って、)日本人のドロドロした愛が見られるかも」みたいに述べていたんですが、まさしくその通り・・・。(´v`)微妙な間とか、視線とか、情とか・・・日本人だから出る空気をたっぷり味わってきました。 
 役者の話す言語と自分が理解できる言語が一致していたのも、昨年とは大きく異なる点。例えば・・・大竹しのぶの「憎い」というせりふは、何度聞いても胸がえぐられそうになりました。そうそう。舞台にいるのが大竹しのぶなのか登場人物なのか、たまにわからなくなりました。この人自体、私はつかみどころがあるようでないような人だと思っているので、このキャスティングはドンピシャリです。 
 野田秀樹はほんとにいろんな作品を書いていますが、「ひとは魂をさばくことができるのか」という問いは、彼自身永遠に持ち続けるテーマなのだろうなと思いました。『赤鬼』でも似たようなせりふが出てくるし。でも答えは出ていない気がします。(私も今出ないし。) 
・・・・うん、うまくまとめられないや。 
とにかく野田秀樹の実力を凝縮した90分です。 


1「奇ッ怪~小泉八雲から聞いた話」 
原作:小泉八雲 
構成・脚本・演出:前川知大  
出演:仲村トオル・池田成志・小松和重 他 
シアタートラム/7月 

 世田谷パブリックシアターの主催公演。古い作品を若手の演出家の手によって再構成させるという試みは、演劇の再発見・若手の養成につながる公共劇場ならではの取り組み。劇評などでもわりかし評価されていたみたい。 
もともと小泉八雲には思い入れがあるので、それで観てみました。 
 ・・・そしたら目がハート仲村トオルに完璧にやられましたexclamation ×2笑 
去年初めて舞台で仲村さんのお芝居を観たのですが、今回でびしーっとときめきました。笑 いや~、あんな人いいですねー☆ 
 久々に演劇らしい演劇を観ました。それが今年いちばんの収穫です。 
 近年漫画は次々とドラマ化し、下手するとアニメ化映画化・・・なんでもアリの作品が出てきます。本が漫画になったり。その逆もあったり。 
そして演劇にもいろんなジャンルがあふれている。そんな中で「演劇」には何の役割があるんだろう、って最近考えます。 
 「リアル」が目の前で起きているのは大前提なんだけど、そこに深みがあるか。演劇である理由があるか。 
「奇ッ怪」は、演劇じゃなければ表現できなかった作品なんだろうと思います。 
八雲の5つの話が、話し手である仲村トオル扮する役の話とリンクしてきたり、怪談なのになぜか笑えちゃったり、一人ツッコミとかあったり。音と光が効果的。舞台セットも効果的。 
 そしてここまで書いてきて、自分はラストにやられると作品全体にやられた気がするんだなってことがわかった。笑 


チューリップ全体を通して 
 今年は再演モノをわりかし観た気がします。「春琴」や「ザ・ダイバー」だとか。「国盗人」は、再演だけど初めて観ました。 
初めて観たときに感じたものをまた味わえるなんて、お芝居の世界ではなかなか難しいこと。ぜいたくをしちゃいました。 
 知り合いの方の作品も8本ばかし観ました。おかげで一人だったら絶対足を踏み入れないようなジャンルまで、幅広~く触れられた気がします。若手集団や作家・演出家にたくさん出会えました。収穫収穫◎ 

 来年はまずNoism01が観たいです。世田谷パブリックシアターの「マクベス」も観たいです。もちろん大好きな松たか子も観たいです。笑 
心躍る舞台にたくさん出会えますように(´∀`人)ハート達(複数ハート) 

Friday, December 18, 2009

ひょっとこ乱舞 『モンキー・チョップ・ブルックナー!!』




場所◆シアタートラム(東京・三軒茶屋)

作・演出◆広田淳一
出演◆チョウソンハ/中村早香/橋本仁/笠井里美/松下仁/根岸絵美/齋藤陽介
   コロ(柿喰う客) /佐藤みゆき(こゆび侍)/小菅紘史(第七劇場)/永島敬三

Wednesday, December 9, 2009

『国盗人(くにぬすびと)』 ―W.シェイクスピア「リチャード三世」より―




場所◆世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋)

作◆河合祥一郎 演出◆野村萬斎 作調◆田中傳左衛門 美術◆松井るみ 衣裳◆コシノジュンコ
出演◆野村萬斎/白石加代子/石田幸雄/大森博史/小田豊/山野史人/月崎晴夫
   じゅんじゅん/すがぽん/泉陽二/若松力/中村美貴/時田光洋/坂根泰士
   平原テツ/入月謙一/大竹えり/黒川深雪/髙島玲
囃子方◆梅屋小三郎(囃子)/福原友裕(笛)/古寺正憲(囃子)