@ギャラリー・ルデコ
作・演出:山本タカ
出演:小島明之/小山まりあ/佐藤修作/東澤有香/根津弥生/廣瀬瞬/堀 晃大/丸山港都/宮﨑優里
ちょうど1年前,山本タカさん作・演出の『女郎蜘蛛』を観て,タカさん(直接お会いしたことはないけど,なんだかこう呼びたい。同い年だし…。笑)はなんてアタマが切れるひとなのだろうと思っていました。今回はコエキモ主宰のタカさんから,くちびるの会のタカさんへ。どんな作品かな~と思ってました。
うん,いや,コエキモは↑の一作しか観たことがないから,なんとも言えないのだけど,テイストが全然違う!タカさんは88世代の野田さんを目指しているのかしら!という言葉あそびが印象的でした。きっと,声として聞こえる情報量と,脚本として読む情報量にはギャップがあるのでは…。
と思ったのですが,他の方のブログを拝見すると,脚本でも「ゲンシ」は「原始」だったとか…?え,そうなんですか…。
そうそう。私この会場は何度か写真展で来たことがあって,会場を知った時(えぇっ,あんなところで…!?)と思ったのでした。できちゃうもんなんですね,お芝居。
舞台の真ん中に柱がどーんとあるんですが,それもうまく使われていた感じ。ただ私は正面の席から観たので,上手下手から観たらまた違うんだろうな。
いちばん気になったのは,キャストの皆様の声量です。
私,芝居のシャウト系がだめなので…。
あの7~8割でちょうどよかったのでは…と思っちゃいます。稽古場の声量をそのまま持ってきている感じで,そこまで張らなくてもじゅうぶん聞こえるよーと,心の中で思っちゃいました。
仮にそれが演出意図なら,私は置いていかれている気がしました。お客さん,会場と対話することって,とっても大事だと感じました。
95分のうち,舞台に出てくるたびに胸がときめいたのは小山まりあさんのいた時間です…(´∀`人)
な,なんてかわいいの…!目が顔からこぼれそう!←
多分同い年くらいなので,世の中はなんて不公平なんだと思いました!←←
下の名前もまりあさんとか…なんて顔と名前が一致している方なの…!
でもって港都くんが小山さんにがばちょっと抱きつくあたりは,いろんな意味でドキドキしてしまいました…。あー戸惑った…(笑)。しかも2回も抱きつくんだもの…。カサハラさんヒヤヒヤしました。
(そういえば,「明日ママがいない」にピア美役で出てた桜田ひよりちゃんに似ている気も…。)
あと,東澤有香さんの少年っぷりが素敵でした。
声が通る…!明らかに私とは違う声帯をお持ちなんだな~としみじみ思いました。
目もくりくりで小動物のよう…。
でも東澤さんの声といいキュートな目といい,以前他のお芝居でお見かけしたことがあるようなないような…うーん,うーん…(-_-)
おはなし自体は私の消化不良で,くるしい思いをしました。笑
原発をじゅうぶんに想起させるのだから,ピカは入れなくても…と思ったり。いやそれ自体消化不良なのかもしれない。
趣味であれ,仕事であれ,「やりたいこと」があること,それができることが,私たちの世代にとってどれだけ難しいことか。最近よく考えます。
それができるタカさん,すごいです。
これからも応援したい作家兼演出家。
個人的には『女郎蜘蛛』のような社会派も好きなので,またそういった作品も観てみたいです。
(あとあと,個人的に私は一部の人からのあだ名が「くちびる」なので,このカンパニー名には非常に親近感がわきます。笑)