Sunday, March 4, 2012

まつもと市民芸術館 TCアルプ『ネコの星』




場所◆まつもと市民芸術館 小ホール(長野・松本)

脚色・演出◆串田和美
原作◆ヨルク・リッター
翻訳◆鍋谷由有子―「星を見つけた三匹の猫」(白水社刊)―
出演◆近藤隼 佐藤卓 内藤栄一 武居学美 細川貴司 佐藤友 丸山港都 下地尚子 高橋英希 直原薫

 まつもと市民芸術館専属のカンパニー、「レジデントカンパニー」が改称。「TCアルプ」になったんだって。初めて聞いた瞬間、(スポーツチームの名前…!?)と思ってしまったのだけど、TCはTheatre Companyの略なんだとか!なるほど!
 さらにさらに、新しいメンバーが3名加わったんだとか(下地さん、高橋さん、直原さん)。…これは観たーーーいッ(>ロ<)

・・・と、思って、行ってきました。松本。

 世界の児童文学発掘プロジェクトの第2弾としてこの作品が選ばれたらしいです。うん、私もこの作品知らなかった!児童文学なので「かんたん」「わかりやすい」と思いきや、奥が深かったです…。事前に信濃毎日新聞とか、その折り込みのタウン情報を読んでおいてよかった。笑

 最近、地方の公共劇場の役割について考えているのですが、・・・・っていうと堅苦しいしすごいこと考えてそうですが、そういうわけではなく、ぼんやり思うことが多くって。『ネコの星』を観た時間は、「でもやっぱこういうことなんだろうな」と感じた時間でした。地元に生きる、床に足が届かないような、座席にざぶとん足して座るような、そんなちいさい子たちに上質なお芝居を提供すること。わくわくする体験(それも、気軽に足を運べる)の機会を増やすこと。心のどこかにひっかかる何かを残すこと。。。これをみた子たちは、大きくなったら、何に心ひかれ、何を美しいと感じ、胸をときめかすのだろう。そんなことを考えたというか、思いながら見てました。そうやって、地元で育っていくというか。まとまらなーい。

 開演直前に「おぉっ!」と思ったことがありました。
客席の後ろの方から串田さんがトントン降りてきてびっくり。そして「本日は超満員なので、みなさん少しずつ席を詰めてもらえますか。」という感じのアナウンス。そしてちょぴっとずつ向こうへおしりをずらすお客さん。私も。
…な、なんだかすごい!確かに今回自由席で、座席は隣との間に段差がなくて、肘掛けもないとってもフラット~なシートだけど!(形状は三軒茶屋のシアタートラムみたいな感じ。トラムは段差があるかないか忘れちゃったけど。)そして各列ひとりかふたりぶんのスペースができたところに、ちっちゃい男の子とお母さんや、お一人のおばあさんが着席されました。なんだかあたたかいものを感じました。松本だから、アリだなぁと思えました。

 今までいくつかレジデントカンパニーのお芝居や、メンバーの方々が出演されている作品を観てきましたが、今回特に感じたことが。

  ・・・佐藤卓さんに串田さんの面影を感じる・・・・・。(゜ ゜)!!

ふとした瞬間に、若かりし頃の串田さん(わかりませんが…)が舞台にいる…ような気になったんですよね。何十年後かに、佐藤さんは串田さんになっているのではないだろうか…と考えてしまいました。と同時に、串田さんの血というかスピリッツというか、(もしそういうものがあるなら、)脈々と受け継がれているんだなぁと、ぼんやり思いました。

 あと、今回一番きゅーんとしたシーンは、おネエの近藤さん(笑)と佐藤友さんのシーン。
一番すき。すっごい笑っちゃった。一番切なくなった。佐藤友さん、今回特に素敵だったなぁぁぁー(*´ロ`*)

 あとあと、丸山くんはああいう不思議な髪形合うなぁー…。←ほめてる。

 そして、久しぶりに学美さんのお芝居が見られて嬉しかった。実に2006年以来…!びっくり。

 小ホールというだけあって、かなり至近距離で、ネコやネズミ達の争いを見届けることができました…。劇場に行くと元気になれるということを、改めて感じました。
やっぱり東京では観られないものが、たくさんある!観に行ってよかったー!

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