Tuesday, September 30, 2008

現代能楽集『The Diver(ザ・ダイバー)』




場所◆シアタートラム(東京・三軒茶屋)

作・演出◆野田秀樹
囃子◆田中傳左衛門
笛◆福原友裕
出演◆野田秀樹/キャサリン・ハンター/グリン・プリチャード/ハリー・ゴストロウ

  今までビデオで作品を見たことはあったけど、初の生野田さん!これは本当に20歳になるまでに実現させたかったんです。劇場チケットセンターの方に本当に感謝感謝です(>_<)

  野田さんはとってもやさしい声で、舞台は野田さんにしかできない演出で、こころがぐゎしゃーとわしづかみにされた80分でした。 いろいろなところを握り潰されてる気分。
ちなみに・・・能の「海人」、「葵の上」、紫式部の「源氏物語」が下敷きになっているお芝居なんです。全編英語だけどちゃんと話が追えました(・v・)ノ
さらにちなみに・・・買ったパンフレットはまさかの全ページ袋とじでした(笑)。先にイギリスで上演しているので、ぴりぴり開けば舞台写真が出てくるらしい!です。  

 キャストは野田さん以外全員外国の方で、当然舞台も全編英語だったんですが、字幕からじゃなくて、ちゃんと役者のからだから、悲しみだとか慈しみ・・・、感情が伝わってくるのです。ふはぁ。 たとえば。うれしくてうれしくて、源氏の手に触れて、ふと結婚指輪がきらりと光って、現実に引き戻されてしまう夕顔(=主人公ユミさんと重なるのです!)の切ない笑い声。泣きそうになった部分もあり、ちょっと大変でした・・・。  
 舞台の回りとか、小道具(扇子!)の使い方は野田さんならではです。 主人公ヤマナカユミさん曰く、「悲しみにくれた魂はさまよう」のだとか。私の魂がそこらへんに浮遊してないことを願います。

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