Sunday, September 18, 2005

第20回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2005~ 長野県木曽高校演劇部『アラワレテ』


場所◆大町市文化会館(長野・大町)
作◆杉浦t佑真

●緞帳が上がった瞬間を一枚の絵のように考え・・・ている訳じゃないんですが、今回の大会で、緞帳が上がった瞬間素直に「あ、キレイ!」と思った作品で、その後これを上回る緞帳は上りませんでした。そして、木曽高校さんの舞台は2001年から地区大会を拝見していましたが、これが今まででいちばんしっかりとした舞台セットだと思いました。すごい感動しましたね。ただ、ヨウジはタッパがあるので、ヨウジが立ったとき、後ろのパネルからはみ出してるんですよね・・・。観てて「あちゃ!」と思っちゃいました。もう少しパネルが高いと良いのではないかと。平台の上に置いてただか床に直接置いてただかわからないのですが、そこらへんの技術的ミスは出来るだけ避けたいものですよね。(切実)

●ドアなんかの無対象のものをしっかりと表現してほしいなぁと思いました。これは結構前から木曽高校さんに対し思っていることです。たとえ他のもの(演技だとか舞台装置だとか)がよくても、そういうところで手を抜いてしまうと、幻滅しちゃう人なんです、私は。

●ノートパソコン様がいらっしゃったのに気がついたのは、ヨウジが実際使ってるときでした。(遅)ノートパソ様ってだいたいが紺色?なんだもの。ちょと背中越しじゃわかりにくいだな。それにぬいぐるみさまもいらっしゃったし・・・。うぅ。

●そうそう。パネルの色、ほんのりクリーム色がかってて、ちょうど良いと思いました。ただもう少し生活感というか、使ってます!みたいなのがあると良いかと。壁にこそおもひでがつまってる!!でっかいキャンバスだい。(そうなのか。)

●ユッコちゃんが入って来て、ヨウジとやや絡んで、「ねーるな」っていうせりふがあるんですが。。。あれのテンポは悪くなかったんじゃないかと思います。あと動きがちょっとハラハラした!(お腹に足がぶっささりそうで)なのに鮮やかにのんべんだらりとよけててすごかった!!

●机の上をハンカチで拭いちゃうのは予想できるし、そこで笑いを取りたいんだろうという意思はじゅうぶんわかるんですよね。ただそれが明らかになって、体が(あるいはせりふが)待っちゃってる状態になってるのは良くないですね!!せっかくのところも逆にこころが離れちゃうんじゃないかと。

●ユッコちゃん(ヨウジがユッコちゃんと呼ぶのでうつった)、ちょっとハスキーというかなんというか・・・。なんていうんだろ、ちょっと聞き取りにくい場面がある気がします。悲鳴もやや単調で。もったいない!!

●精霊さんの衣装がイマイチ。。。普通の人間に見えちゃう気が。あと、この方の声はまじですごい!!と昨年の地区大会で既に存じています。が。残念なことに自己紹介の「ゴワリ」って単語が聞き取れなかった。。。(泣)ゴワリって、ちょっと耳に入ってきにくいものなのかもしれません。音の響きとか。せっかくの創作ですし、お客さんに「わかりやすい」という意味合いではないんですが、芝居の内容そのものとはあんまし関係の無いことに意識が飛ばないような工夫をもうちょい出来ていたら◎だったかな、と思います。

●1回目の暗転が長くて、ややイライラしました。果たして本当に長いのか、かさはらのカルシウム不足か!! なんか曲がかかってて、その後いったん切れて蝉の声が入ってたわけですが、場転短縮のためにも間をつめるという意味合いでも、クロスにすればなおよかったんじゃないかと。

●「ラジオでもきくか」とか「チャットでも~~~」という説明的なせりふって、私あんましすきじゃないんですよね・・・。A(^v^;)うん。なんか言っても虚しい気分になるんです、私の場合。

●携帯で話す動きと、音響の効果音との兼ね合いは合ってないと不安になってオロオロしちゃいます。また、ユッコの携帯の音が少し(かなり?)小さく聞こえました。また、電話をかける先によって呼び出し音があったりなかったりと、やや統一性が見えなかった印象がありました。

●木曽高校さんは、やっぱせりふに独特のくせがある気がします。(いや、きっとどこの学校もそういうのってあると思いますが。)せりふに頼らず、演技でみせてほしいところだなぁと思うところがやはりあります。

●効果音の入りが、全体的に雑なのが気になっちゃいました。セミの音上げが最後の方で出てきたと思うのですが、そこももうちょい丁寧にやると◎かと!!

●ヨウジが2回くらい窓開けていたのですが、もう少し丁寧に表現してほしいところでした。2回目に開けてるときに、「あ 窓だ。カーテン付いてる!」と気づきました。やぁ、笠原さんが鈍かっただけかもしれませんがね。

●「暗くて、ユッコちゃんがみえない」みたいなせりふが3回くらい出てきましたが、2・3回目はなんだか微かに切ないものがありました。なんか心細かったです。

●だーーーっと1時間観ていて、ゴワリの存在理由がイマイチわかりませんでした。なんだかそこだけ浮いちゃってるように見えて。「何でだろう」と考えてたら、講師の木村先生の批評を聞いていて、「あ、新鮮味か?」と思いました。んんん。やっぱり練習を進めていく上での「慣れ」って怖いなぁと思います。1回1回気持ちをリフレッシュさせてやるって、大変だろうなぁと思ってました。中3あたりから。(苦笑)

●やはり笠原さんも人間なので、少なからず先入観というものがあって、毎年毎年「今年はどんな舞台なんだろう」とその高校ごとに期待を持ちつつ観ているのですが木曽さんは毎年毎年良い感じに私の中の何かが塗り替えられてます。良い方向に。

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